AP過去問 令和6年度春期 午前 問48

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問48(問題文)

 リーンソフトウェア開発において、ソフトウェア開発のプロセスとプロセスの所要時間とを可視化し、ボトルネックや無駄がないかどうかを確認するのに用いるものはどれか。


ア ストーリーカード

イ スプリントバックログ

ウ バーンダウンチャート

エ バリューストリームマップ

 

回答・解説

 リーンソフトウェア開発は無駄のない開発という意味のリーンです。バイクや車体が遠心力に負けないように傾けるリーンインの傾けるとは違う意味です。製造業(特にトヨタ生産方式)のリーン生産の考え方をソフトウェア開発に応用した手法です。アジャイル開発とも親和性は高いです。1. 無駄の排除(Waste Elimination)、2. 品質の作り込み(Build Quality In)、3. 知識の創造(Amplify Learning)、4. できるだけ遅く決定する(Defer Commitment)、5. できるだけ早く提供する(Deliver Fast)、6. 人を尊重する(Respect People)、7. 全体を最適化する(Optimize the Whole)という取り組みをする開発です。


バリューストリームマップサンプル


アは❌間違いです。ストーリーカードは、ユーザーストーリー(利用者の視点から記述された要求や機能)を簡潔に書き留めたカードです。主にアジャイル開発で使われ、作業内容の把握に用いられますが、プロセスや時間の可視化、ボトルネックの特定といった目的には適していません。

イは❌間違いです。スプリントバックログは、アジャイル開発(特にスクラム)において、スプリント中に行うべき作業を一覧にしたものです。作業進捗を管理する役割はありますが、プロセス全体の可視化や所要時間の分析には向きません。

ウは❌間違いです。バーンダウンチャートは、主にアジャイル開発のスプリントにおける残作業量の推移をグラフで表すもので、進捗の把握には役立ちますが、工程ごとのボトルネックや無駄を把握するための詳細なプロセス可視化はできません。

エは✅正しいです。バリューストリームマップ(Value Stream Map)は、リーン開発やリーン生産方式で使われるツールで、開発プロセスを可視化し、各工程の所要時間や待機時間などを明らかにして、ボトルネックや無駄を見つけるのに用いられます。リーンソフトウェア開発の考え方に合致しており、最も適切です。


 したがって



 が答えです。

 


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