AP過去問 令和5年度秋期 午前 問59
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問59(問題文)
販売管理システムにおいて、起票された受注伝票の入力が、漏れなく、かつ、重複することなく実施されていることを確かめる監査手続として、適切なものはどれか。
ア 受注データから値引取引データなどの例外取引データを抽出し、承認の記録を確かめる。
イ 受注伝票の入力時に論理チェック及びフォーマットチェックが行われているか、テストデータ法で確かめる。
ウ 販売管理システムから出力したプルーフリストと受注伝票との照合が行われているか、プルーフリストと受注伝票上の照合印を確かめる。
エ 並行シミュレーション法を用いて、受注伝票を処理するプログラムの論理の正当性を確かめる。
回答・解説
アは❌間違いです。受注データから値引取引データなどの例外取引データを抽出し、承認の記録を確かめる。
- → この手続は、例外取引に対する適切な承認の有無を確認するためのものであり、受注伝票の漏れや重複を直接確かめるものではありません。
イは❌間違いです。受注伝票の入力時に論理チェック及びフォーマットチェックが行われているか、テストデータ法で確かめる。
- → これは、入力の妥当性を確保するための入力制御の機能を確認する方法であり、入力漏れや重複が実際に発生していないかを検証するものではありません。
ウは✅正しいです。販売管理システムから出力したプルーフリストと受注伝票との照合が行われているか、プルーフリストと受注伝票上の照合印を確かめる。
- → この選択肢は、起票された受注伝票が正確に入力されているかを確認するための適切な監査手続です。プルーフリストは、システムへの入力結果を一覧にしたものであり、これと元となる受注伝票を突き合わせて照合することにより、入力漏れや重複入力の有無を検証することができます。
- プルーフリストとは、システムに入力されたデータの一覧を出力した帳票のことを指します。特に、受注伝票などのデータを紙や画面などからシステムに入力した後、その入力結果を確認するために出力されるリストです。
- このリストは次のような目的で利用されます。
- 入力漏れや入力ミスをチェックする
- 重複入力がないかを確認する
- 原票(例:受注伝票)と突き合わせて、正確に入力されたかを検証する
- たとえば、1日に入力された受注伝票の内容を一覧にしたプルーフリストを出力し、それを元の伝票と照らし合わせることで、伝票がすべて入力されているか、または同じ伝票が二重に入力されていないかといったことを確認できます。
- つまり、プルーフリストは入力内容の正確性を保証するための重要なチェックツールとして、監査や内部統制の場面でも活用されます。
エは❌間違いです。並行シミュレーション法を用いて、受注伝票を処理するプログラムの論理の正当性を確かめる。
- → この方法は、プログラムの処理内容が仕様通りかを確認する手続きであり、入力の漏れや重複の確認には直接結び付きません。
したがって
ウ
が答えです。
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