AP過去問 令和5年度秋期 午前 問51
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問51(問題文)
PMBOKガイド第7版によれば、プロジェクト・スコープ記述書に記述する項目はどれか。
ア WBS
イ コスト見積額
ウ ステークホルダー分類
エ プロジェクトからの除外事項
回答・解説
PMBOK:Project Management Body of Knowledge
日本語では「プロジェクトマネジメント知識体系」と訳されます。
このPMBOKは、プロジェクトマネジメントに関する標準的な知識やベストプラクティスを体系的にまとめたガイドラインです。米国のプロジェクトマネジメント協会(PMI: Project Management Institute)によって作成・発行されています。
PMBOKガイドは、プロジェクトを成功に導くための知識・スキル・手法などが分野ごとに整理されており、プロジェクトマネージャーや関係者にとっての指針となっています。バージョンアップごとに内容も進化しており、特に第7版では従来のプロセス中心から、原則と成果に重きを置いた構成に変わっています。
他の選択肢についても説明いたします。
アは❌間違いです。WBS
- →WBS(Work Breakdown Structure)は、スコープ記述書をもとに作成される作業分解構成図です。スコープを視覚的に細分化するためのツールであり、スコープ記述書そのものには含まれません。
イは❌間違いです。コスト見積額
- →これはコストマネジメント計画や予算関連文書で扱われる内容であり、スコープ記述書の範囲外です。
ウは❌間違いです。ステークホルダー分類
- →これはステークホルダーマネジメント計画書に記述される内容です。スコープ記述書の記述項目とは異なります。
エは✅正しいです。プロジェクトからの除外事項
- →プロジェクト・スコープ記述書は、プロジェクトにおいて実施する内容と実施しない内容(除外事項)を明確に記述することで、関係者間の認識のずれを防ぐための文書です。PMBOKガイド第7版では、成果物、成果物に関する受け入れ基準、制約条件、前提条件、除外事項などが記載対象とされています。
- したがって、プロジェクトからの除外事項はプロジェクト・スコープ記述書に含めるべき重要な要素です。
したがって
エ
が答えです。
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