AdSense 「要注意 - 収益に重大な影響が出ないよう、ads.txt ファイルの問題を修正してください。」対応方法

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概要

 AdSenceのアカウント画面を閲覧した時に表示されることがあります。タイトルの通りのコメントが表示されている場合ads.txtが正しく設定されていないか。設定していないかということを意味しています。コメントが出ていても対応しないという選択肢もあります。


 何を意味しているのか?


 広告を使った詐欺の防止が出来るのがads.txt(アズテキスト)=ADS:Authorized Digital Sellers(公開されたデジタル販売者)です。これが無い場合はアドフラウド(AdFlaud:広告詐欺)に合う可能性があります。


 AdSenseのようなプログラマティック広告はDSP(Demand-Side Platform)望む側の地盤、つまり広告主側が買い取る広告枠システム。それと、SSP(Supply-Side Platform)供給する側の地盤、つまりはWebSiteの所有主が提供する広告枠システムで成り立っています。


広告主-DSP <= システム(AdSenceとか) =>SSP-WebSite(Site管理人) <=WebSite訪問者(広告閲覧者、商品購買者)


という構造です。プログラマティック広告はRTB(Real-Time Bidding)とかオープンオークションとも呼ばれます。Biddingは入札っていう意味ね。


 ちなみにプログラマティック広告ではない新聞やTVや企業Siteなんかが広告枠を募り広告主と直接契約するモノは純広告と呼ばれています。


 Googleの広告は、WebSiteの内容がこういう感じの記事だったら、その広告枠に入札(買取)をするという形式のリスティング形式となっています。広告主にとって最適な広告枠のはずです。ですが、これが脅かされているのです。


ドメインスプーフィング(なりすまし)問題

 ここで問題になっている詐欺というものの1つは、ドメインスプーフィング(なりすまし)です。


 効果の高い広告のIDをプレミアムサイトと言っています。集客力のある有名なサイトほど、1クリックの単価は高くなります。この単価を利用するべく、詐欺集団が作ったプレミアムサイトの偽ドメインを作り、そこに詐欺集団の支払い情報と詐欺広告IDにプレミアムサイトであるかのような広告効果を生み出します。広告主DSPはURLと記事の内容だけで本物かどうかを見極めないといけない状態で、見過ごすことで騙される。詐欺集団のサイトでは、プレミアムサイトに乗じた高い単価の広告枠を使いつつ、違反行為による広告クリックをしまくったりして収益を得ます。あちこちから単価の高い広告を大量にクリックしまくって荒稼ぎをする行為です。あまりにも有名なサイトなら見抜かれる可能性が高いのでアドレスまでは覚えきれていないプレミアムサイトが標的になるんじゃないかな。よくわからない。


 ドメインスプーフィングは誰にでも起こりえるモノで騙られて、違反行為で荒らされて、広告主(DSP)からクリックだけが多くて収益効果の低い特定URLへの広告禁止といった被害やグーグルからの広告掲載停止処分のとばっちりまで起こり得ます。


 他にもポルノサイトへの正規ブランド広告を掲載するために一般的なサイトのIDをポルノサイトとクロスドメイン(WebSite内部でドメインが入れ替わる)手法で広告主が意図しない方法でページビューをあつめているサイトに広告が表示されたりすることもあります。こちらは、被害者はGoogleと広告主だけです。


広告インジェクション

 普段使っている分には実害のないウィルス(マルウェア)に感染しているPCがあったとします。感染したPCがプレミアムドメインの閲覧がなされた場合に詐欺集団のもつ広告IDの広告が埋め込まれるてクリックさせるという技もあるそうです。いずれも、一般には詳しい手口はわからないくらいの手法なので、かなり高度な情報処理技術を持っていると思います。


ads.txtによる対策

 そこで、Web広告業界は一つの対策方法を考え出したのです。それがads.txt(アズテキスト)を使った確認です。アズテキストと支払い情報は結びついているし、ドメインにおかれていないといけないなれば、他のサイトがIDを乗っ取ろうとしてもads.txtを置いて認証されていなければ、正規のドメインとは言えない。もしads.txtまでコピーしてしまっても収益は詐欺集団には入らないので無意味。ドメイン名が一致しないので広告表示はされないし。広告枠の買い付け対象にもならない。そういう感じです。  

ads.txtによる対策手順

1.自身のAdSenseメインページへ移動します。https://www.google.com/adsense/


2.Home画面の上部に肌色の枠に「要注意 - 収益に重大な影響が出ないよう、ads.txt ファイルの問題を修正してください。 今すぐ修正 ヘルプ」というようなメッセージが表示されていれば、「今すぐ修正」リンクをクリックしてページを移動します。


3.「1 つのサイトで使用する ads.txt ファイルを作成する。収益に重大な影響が出ないよう、ads.txt ファイルをダウンロードして、次の各サイトのルートレベルのドメインにアップロードしてください。(自身のドメインID=xxxxxxx.xxxが表示される。)変更が反映されるまで数日かかる場合があります。使用している広告ネットワークが他にもある場合は、ads.txt ファイルに追加してください。詳しくは、ads.txt ガイドをご覧ください。」というメッセージが表示されているところの下にダウンロードというリンクがあるのでクリックしてダウンロードします。


手順2.3.のイメージ


4.ダウンロードしたテキストの文字コードが「UTF-8N」形式になっているか確認する。
  • メモ帳 UTF-8Nでの保存が出来ない。
  • TeraPad
ⅰ.メニューの「ファイル」-「文字コード/改行コードを指定して保存」を選択
ⅱ.ダイアログで文字コードに「UTF-8N」を選択。
ⅲ.名前を付けて保存で「ads.txt」として保存。
  • サクラエディタ 名前をつけて保存で文字コードに「UTF-8」を選択して、BOMありのチェックボックスは「OFF」で保存。


5.FTPでバイナリ転送モードを選択した状態で(1行なので、文字コードが自動変換されないために念のためバイナリに設定)ads.txtをドメインのトップディレクトリに保存。例えば、このsiteでいえば、いつも、www.yo-net.jpを使っていますが、www.のようなドメイン名に前にある文字列が無い状態のWebsite、つまりはhttp://yo-net.jp/のディレクトリに保存します。
  • FileZilla
ⅰ.メニューの「編集」-「設定」を選択。
ⅱ.表示されたダイアログのツリー部分で「転送」-「FTP:ファイルの種類」を選択。
ⅲ.デフォルトの転送タイプ「バイナリ」を選択。
ⅳ.転送処理を実施。


6.これだけだとテキストをUTF-8N形式として扱ってくれないことがあります。同じディレクトリに「.htaccess」という名前ファイルを作成し、既存の場合は同ファイルに以下のような文字を追記、新規なら記述します。
<Files ads.txt>
AddType "text/plain; charset=utf-8" .txt
</Files>

 以上です。


 これで、うまくads.txtが作れたかを確認するために


 https://fe.datasign.co/adstxt/へアクセスし、アドレス(例えば、https://yo-net.jpのようなもの)を入力してチェックすると良いでしょう。DataSignという会社が提供しているWebツールです。正確に診断してくれるので、ためになります。Googleは失敗していても、何も教えてくれないです。やってはいけないコマゴマとしたことがあるので、そういったものにも気付けます。素晴らしい。これを正確に行ったからと言って収益があがるわけではありません。下がるのを防止するだけです。引き続きサイト運営を頑張りましょう。


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