AP過去問 令和5年度秋期 午前 問55
AP過去問 令和5年度秋期 午前 問54前の問題へ
AP過去問 令和5年度秋期 午前 問56次の問題へ
問55(問題文)
サービスマネジメントシステム(SMS)における是正処置の説明はどれか。
ア 検出された不適合又はほかの望ましくない状況の原因を除去する、又は再発の起こりやすさを低減するための処置
イ 構成品目の変更の展開に伴って、構成情報を更新する処置
ウ パフォーマンスを向上するために繰り返し行われる活動であって、SMS及びサービスの適切性、妥当性及び有効性を継続的に改善するための処置
エ 問題を"記録・分類"し、"優先度付け"し、"必要ならばエスカレーション"し、"可能ならば解決する"一連の処置
回答・解説
アは✅正しいです。検出された不適合又はほかの望ましくない状況の原因を除去する、又は再発の起こりやすさを低減するための処置
- → この選択肢は、是正処置に該当します。サービス提供中に発見された不適合や問題の原因を突き止め、それを取り除くことで、同様の問題が再発しないようにするための対応です。根本原因の解決を目指すことが特徴です。
イは❌間違いです。構成品目の変更の展開に伴って、構成情報を更新する処置
- → この選択肢は、構成管理の活動の一部です。構成品目(ハードウェアやソフトウェアなど)に変更が加えられた場合、それに関連する構成情報(CMDBなど)を最新の状態に保つための処置を指します。是正処置ではありません。
ウは❌間違いです。パフォーマンスを向上するために繰り返し行われる活動であって、SMS及びサービスの適切性、妥当性及び有効性を継続的に改善するための処置
- → この選択肢は、継続的改善(Continual Improvement)を指しています。サービスやプロセスの全体的な質を向上させるために行う計画的な活動であり、是正処置とは区別されます。問題の再発防止ではなく、全体最適を目的としています。
エは❌間違いです。問題を"記録・分類"し、"優先度付け"し、"必要ならばエスカレーション"し、"可能ならば解決する"一連の処置
- →この選択肢は、問題管理における問題対応の基本的なプロセスを説明しています。問題の処理手順に関する内容であり、広義には是正処置に関連する場合もありますが、ここでは単なる問題対応手順の説明であり、直接的な是正処置の定義ではありません。
したがって
ア
が答えです。
AP過去問 令和5年度秋期 午前 問54前の問題へ
AP過去問 令和5年度秋期 午前 問56次の問題へ