AP過去問 令和5年度秋期 午前 問22
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問22(問題文)
図の論理回路において、S=1、R=1、X=0、Y=1のとき、Sを一旦0にした後、再び1に戻した。この操作を行った後のX、Yの値はどれか。
ア X=0、Y=0
イ X=0、Y=1
ウ X=1、Y=0
エ X=1、Y=1
回答・解説
この回路はNAND型SRラッチと呼ばれる論理回路です。基本的に2つのNANDゲートをクロス結合し、出力を互いに入力にフィードバックしています。
初期状態
S=1、R=1、X=0、Y=1 のとき、このラッチはリセット状態にあります。NANDラッチでは、
S=1、R=1:保持状態(現在の出力を維持)
S=0、R=1:セット
S=1、R=0:リセット
S=0、R=0:禁止状態(出力が不定)
となります。
操作の手順とその結果
最初は S=1、R=1、X=0、Y=1(保持)
Sを0に変更 → S=0、R=1 の状態にする
- → 入力が(S=0、R=1)なので、これはセット操作です。
- → 出力は X=1、Y=0 になります。
その後、Sを再び1に戻す → S=1、R=1
- → 入力が(1、1)になったので、これは保持状態に戻ります。
- → よって出力 X=1、Y=0 を維持します。
操作の後の出力は X=1、Y=0 となります。
したがって
ウ
が答えです。
S=0、R=0を試すと混乱しますが、それ以外の値は安定して遷移しますので、試しに、順を追って、論理計算をすると上記のような結果に帰結することを確かめれます。やってみて下さい。
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