orange

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概要

 正確なタイトルはorangeです。記事タイトルの制約によりOrangeになっております。


 土屋太鳳ちゃん主演の映画です。演技の内容的にはあの独特な雰囲気のせいで、やや棒読みなセリフが連発しますが、それが何とも言えない世界観になっていて、純愛ドラマなんだけど、なんか現実離れしている。そう感じさせてくれます。


 内容としては翔(かける)という少年が入学してくるけど、太鳳ちゃんは10年後の自分から手紙を受け取り、自分が翔に恋すること、そして翔が死んでしまうことを知る。なんとかしようとする太鳳ちゃんは、すべて手紙のいう通りにはできない。現実の自分の勇気ってやつと、その翔の死を後悔する自分がうまく重ねられないからだ。そして徐々にその後悔の恐ろしさに気づき始めて、手紙の内容に忠実になっていく。


 翔は、転校してきた日、母を事故(自殺)で亡くしていた。だが、太鳳らの遊びの誘いにのって、その日、母を見殺し同然にしてしまう。


 それからというもの、責任をことあるごとに感じる日々を送る翔。そうとは知らない。太鳳らという設定だ。


 そして、徐々にかけるの気持ちを明るくなるようにしたり、自信をつけさしたり、生きる意味を感じさせたり、充実させたりと工夫をする。


 だが、かけるが実際に死ぬ予定の日が近づくにつれて、だんだんと翔がふさぎ込むことが多くなり、なぜか止められなくなってくる。


 そして、かけるが死ぬ日、かけるが母の死への責任を感じる決定的となる出来事が起こる。部屋の片づけをしていたところに母からのビデオメッセージが母のスマホの未送信リストにぶら下がっていた。それを見つけた翔は泣き崩れる。そして、事故(自殺)現場へ向かう翔。


 翔を見失った太鳳らは翔を探す。


 そして…


 という映画です。


 この映画では、過去を書き換えるとパラレルワールドが生まれるだけで、現在には何も影響しないという設定。10年後の世界にかけるはいないが、 10年後からメッセージを受け取った世界は変えられるか?がこの映画の争点だ。

 

感想

 パラレルワールドの感覚が掴みやすい仕上がりになっています。たとえば、自分を生んでくれた親を過去にさかのぼって、殺しに行くとするそうすると、過去にさかのぼって親を殺しにいく自分が生まれないから、親は殺されない。だが、実際に親を殺しに行っている。というタイムパラドックスと呼ばれる時空矛盾が発生するが、過去と未来がつなっていない別々の世界であると考えるパラレルワールド的発想では影響を及ぼさない。過去にさかのぼった世界で親は死ぬが、現在の親には過去の出来事は影響せず、問題が起こらないというものだ。未来からやってきた子供に殺されるという別の平行世界が同時に生まれ、その世界が進行するだけだ。そうすると、パラレルワールドは矛盾が発生する都度、無限に発生する世界となる


 ややこしが、タイムマシンを考える上では、このパラレルワールド的理論のほうが安心だ。

 

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