1212m

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概要

 E-MUのPCIオーディオインターフェイスカード2枚組です。1010カードと0202ドータカードのセットです。入力出力が別になったADAT入出力(8)と1系統あたり最大2ch対応のデジタル同軸入出力(2)とTRS端子1ステレオmono2入出力(2)の12in12outにMIDI入出力1系統という構成でした。


 同類の製品の更に高機能版として1616や1616mといったシリーズがありました。1616には外付けのマイクロドックとよばれる16in16outのin側にXLR TRS共通端子48Vファンタム電源対応プリアンプ(2)+TRS端子2ステレオmono6(6)+ADAT(8)+同軸デジタル(1)out側にADAT(8)+TRSヘッドフォン(1)+(TRS端子3ステレオmono6とミニステレオ(3)に同時出力)+同軸デジタル(1)MIDI入出力2系統を備えたBOXと1010カードのセットで販売されていました。


 1616m 1616のマイクドックにMがついた。高品質なマイクロドックMと更にSMPTEを利用したMIDIタイムコード、WordClock同期カードのSyncドータカードが付属。


 型番のmにはマスタリンググレードという意味が込められていまして、ミドルエンドの1212mにもmの称号が付与されており、24bit192kHzに対応した120dbダイナミックレンジの性能を保持しています。1010カードの性能が高いということです。


 1616シリーズと1212シリーズで0202カードが共通なので1616シリーズに1010カードを取り付けれそうですが、取り付けることはできても同時に利用することが出来ない仕様で、同時接続した場合は1616のシステムが有効になります。


 後継機種の機能縮小版では0404という製品も販売されました。(4in4out)


 1212mにはEmulatorXとのセットになったCreative Professional Emulator Xが取り扱われており、EmulatorXの単体販売はありませんでしたので、この機会を逃すとEmulatorXを手にすることが出来ないので、セットで購入することにしました。4万円ちょいです。因みに1616mにもセットのシリーズがありCreative Professional Emulator X Studioという名称になっていました。こちらは7万円ちょいです。+5in5outに3万は使えないという決断をしまして、1212mを買いました。


 しばらくしてから、どうせならやっぱ1616mにしとけばよかったかなぁとか思ったりしてました。配線の取り回しがPCの裏になるのが1212mのデメリットになるということが、あまり理解できていませんでした。やっぱ1616の方がケーブルの整理がしやすかったはずだと思うところです。


 あんまり作曲とか録音を頻繁にするわけではなかったし、なんかしらないけどデジタルミキサー買ったし、デジタルミキサーでルーティングを切り替えればよいので、徐々に1616mへの未練はなくなりました。今では、マイクロドックMの放熱性が悪く熱くなって壊れやすいということも知り、無理して買わなくて良かったと思うこともあります。


 この1212mに付属していたPatchMixDSPというものの凄さを購入してから理解し、E-MUの技術力。より優れた音楽シーンを提供する知能に驚かされました。E-MUって会社はアメリカの会社だからマイクロソフトとかと同じく、優れた技術者がいるんだろうなぁと思ったりもしました。


 この頃、E-MUがもともとどういうことをやってきた会社なのかは知りませんでした。サンプラーの老舗だったとは…。


 そういう意味では、技術的な部分においては、時代の流れを掴み、常に先を行く会社だったのかなぁと思っています。だけど、営業力が低下したせいなのか?技術投資と回収のバランスを間違えたのか?今のような、事実上の業務停止状態になってしまったのは、非常に残念です。


 E-MUはもう生き残れないのでしょうか?

関連情報

 

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