フリーター家を買う 有川 浩

提供:yonewiki

書籍に戻る。

概要

強制的に読ませられた本でして、読んでみたら、まぁ面白かったという作品です。いろいろな運命を抱えている主人公がフリーターやってて、で、好きな人に対していうセリフがとてもよかったです。ずっと好きだってことも言えてなくて、それでいろんなことがのびのびになってて、両親にも親孝行できていないって感じているようなときのある夜。


ふたりきりの場面で「オレ、間に合ってるかな?」っていうところ。


カッコいいです。30半ばも過ぎた自分からしたら、全然間に合ってるよと思いつつも、たしかにいろいろ遠回りしてしまった経緯をあったし、なんとなくわからんでもない言い回しにグッときました。


男って、間に合わせたいって気持ちあると思う。焦ってないふりして実は焦ってる。時間はどんどん流れてるし、人生は一度しかない。人を幸せにするにはもっともっと行動しなくちゃいけないって思ってる。だけど、なんだか莫大な自分の運命の中で、大きく何かを変えるってことは難しくて、TVや小説でみた世界なんかとは果てしなく違うくて、現実は残酷です


そういう男の気持ちをうまく捉えたシーンだと思います。女性にもわかるってことなのかもしれない。著者の有川さんは女性です。


商品リンク

フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫)

 

書籍に戻る。