グラスホッパー

提供:yonewiki

映画に戻る。

概要

 YUKIがこの映画のための主題歌を書き下ろしたと言う売り文句とかを、他の映画を見ている合間の映画宣伝で知りまして、JAM好き、YUKI好きの自分としては、これは気になる。と、思わされたのと、映画の宣伝のゾクゾクするスリルとサイコパスな殺人から逃げ出すというテーマ。怖すぎる+感動できるという売り文句に誘われて、鑑賞を決定。


 この映画は執筆時点で上映中ですので、細かいあらすじは例によって触れませんが、主題歌は最後に一回流れるだけです。YUKI好きとしてはこれをまっていたわけですから、エンドロールをしっかりみました。しかしながら、映画が終わるとエンドロールを見ずに立ち去る人がたくさんいてビビりました。マジか!これも見所って言うか利き所のいい部分なのに…とは思いつつも、なるべく曲の良さを感じるために集中して聴いていましたが、立ち去る人が気になって集中できず。いい曲だったけど、さみしい曲だった印象。一人の夜に何か悩んでいる時に聴くと何か力が湧きそうなそんな曲だったように思います。しかもYUKIの声でささやいてもらえる感じです。最後の部分は自分だけの特別な思いですが、いい曲でした。プロモーションビデオは生演奏の一発どりで、YUKIが歌っているところをただただ撮影する感じに出来上がっているそうです。めっちゃ入手したい。どうしたらいいんだろ。がんばってスペースシャワーTV録画しなくっちゃなって思いました。どこで流れるかがわからんけど、どっかで流れるっしょ。Fullバージョンたのみますよ。すぺしゃさん!


 で、映画の本筋なんですけど、めっちゃスリルあるし、感動できる内容になってます。ごきとか虫とか嫌いなのにバッタがうじゃうじゃ出てくるシーンもあるので、これはきついです。ごきの出るシーンはマジでやばいっす。ホンモノです。演者さんすげーっす。あんなシーン立ち会うの無理。


 とは、いいつつも虫が出るシーンは、人間との社会関係をひややかに傍観する象徴ですから、うまい具合に使われていると思いました。意図はなんとなくわかります。グラスホッパーという題名自体も造語なんでしょうか?綱渡り的な意味を感じます。ガラスの板の上をひび割れさせながら、とびはねるようなそんなイメージです。あとで、意味をもつ単語なのかどうか調べてみようとは思いますが、今は、映画の題名なので映画の情報ばかりが検索結果になることが予想されるので、あまり触手が伸びません。こんど暇なときにでもやってみます。そういうことってよくありませんか?自分だけかな?調べようと思っていて忘れちゃうことが多いので、このWiki作ってからはだいぶ調べ忘れが減った気がします。


 自分の知りたいことって、この程度のことなのかと思われるのもなんとなく情けない。まぁそれはおいといて、この映画、おそろしく衝撃的なサイコパスから映像が始まります。新宿の交差点で赤信号で突っ込んで人を撥ねまくることを指示された闇の世界の人間の冷や汗を流しながら実行するシーンです。人間の命をなんとも思わない状態にならないとやれないようなことです。衝撃的です。さすがR12!映画の中の虚構の映像だとわかっているから直視できますが、これが本物のテロの監視カメラ映像とかなら見れないですね。こういう切り分けさえされていれば、自分は冷静に映像を見れる方です。ぶちまける血もニセモノな訳です。現場では特に安全配慮されて、撮影されているのです。もう、大人だからそういう仕組みが理解できます。これで、主人公は最愛の人を失うことから物語は始まり、この行為の実体を調べるということに深くかかわっていくことで、恐ろしい世界へと足を踏み入れていきます。最愛の人を失った現場で弔問をしていると、ひとつの紙切れがどこかから流れてきて、それにかいてあったヒントから、調査に入ります。警察に言えば物語は終わってしまいますが、自分で調べます。警察は取り合ってくれないだろうと言う流れを踏んでいます。


 すると、美容用品をススメル会社をよそおった闇の世界の組織で、おとずれた女性客を組織の男の遊び道具にしてしまうというそういう組織の会社に潜入することになった主人公。その最初の遊び道具被害者女性が主人公の昔の知り合いだったり。まじでそんなことあるかそれ?っていう展開。そんな会社だったとは思いもしていませんでしたが、そこで、親玉がいることを知り、まさにこの事件の真犯人だったわけです。最初に観客側は事件の真相まで見せられているので、主人公が観客の知識に追いついてくる感じの展開です。まぁそこで、すんなり復讐できれば、やっぱりここで物語がおわっていたわけですが、謎の組織によって親玉の息子は目の前で、しかも街中でぐっちゃぐっちゃに轢き殺されます。そして、組織側の人間としてGPSとかであやつられている主人公は復讐をはたしてくれた謎の組織を追いかけます。何やってんだオレ的な感じですけど、それで、いろいろあって、組織から逃げ出したりを考えたり、ぼーっとしてたりを繰り返してるうちに、組織に捕まったりして、もうひとりの親玉にも出会い復讐の機会に大接近できますが…最悪の状況だったり。もう一方で親玉の真相を隠そうとしたものを殺そうとする殺し屋と、親玉の息子の支配下の組織を消すことを命じられた殺し屋がいて、その凄惨な光景をまのあたりにさせられますが、これらの殺しに一切かかわっていないにもかかわらず、主人公が親玉の息子を殺したことにされて、大変なことになる感じです。知りすぎた殺し屋は、もう一方の殺し屋に殺しを命じられたりと、複雑な展開になっていく。


 どうなる主人公!最愛の人のかたきは取れるのか?ってそういう感じ。巻き込まれた女性は?3つの殺し屋同士のやり合いでありながら2つの殺し屋だけが、やり合う展開。どうなってんだコレ。深まる謎。踏み込んだ闇の世界から抜け出せるのかってのが映画の売り文句でした。まさにこういうことかぁ!どうなるコレ!っていう手の混んだ複雑でかつ秀逸な脚本。


 思いのほか、衝撃的な事実があとからあとから観客にも知らされる展開もあって、それでいて、主人公の最愛の人を思う気持ちと最愛の人の行動が心にぐっとえぐってくる感動的なシーンもあったり、何とかなっちゃえと主人公を応援したくなるけど、なにもかもがうまくいかない。主人公自身はあまり活躍しそうにもない。主人公を利用しながら周りが勝手に真相にむかって突き進んでいく感じで殺し屋側の思いってのもナカナカ複雑なものを見せてくれます。


 最期はなんか放心状態です。良い終わり方ですかね。思いのほかハラハラ。感動。っていう映画でした。でも、こんな世界は絶対あるわけないっていう思いを抱きながら映画館を後にしました。


 これは映画館でみる価値を感じる映画でした。

 

映画に戻る。