エレキギター 雑音

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2023年1月4日 (水) 18:57時点におけるYo-net (トーク | 投稿記録)による版 (→‎対策)

概要

 エレキギターは生音を聴かせることことのないものです。基本的にはピックアップで音を拾って電気信号をアンプなどの入力装置にわたして、結果的になにかしらのスピーカーで鳴らすものです。練習する場合はヘッドフォンがスピーカーになる人も多いでしょう。広い部屋でまわりに迷惑をかけない環境を持っている方は部屋のアンプやスピーカーキャビネットで鳴らすこともあるでしょうか。ステージならもっと出力の大きいスピーカーで鳴らすでしょう。


 目には見えませんがピックアップはフレミングの法則の逆の起電力によって電気信号を生成しています。電気回路の線に磁力が働いている部分では、力が加わると電気が流れます。行ったり来たりする弦の振動から得られる電気の場合は交流の回路になり、整流素子が無い限りは直流にはなりません。ギター回路の場合は音と同じく波による電気回路である交流の回路である方が都合がいいです。この交流の回路の波形をスピーカーでそのまま振動量として音に変換できるからです。つまり、耳で聞いてる音とは関係なく回路によって音がうまれています。音として聞いているものとは関係ないですが、電気信号は音の波を正確にコピーしているといって遜色ないです。回路にピックアップのように波を扱う回路全般では自然界に存在する電磁波や人工的に作られた電波の影響をうけて雑音を発生させてしまいます。ある程度小さい信号で行ったり来たりしてるだけの波は無視できるように回路は作られていますが、一部は、そいういった仕組みをすり抜けてきます。ここでは電気的なモノから、演奏上なってほしくないものまでを考えてみたいと思います。


雑音の種類

  • 電気的ノイズ
  • 演奏技術にかかわる雑音
  • フィンガーノイズ(弦の上をスライドしたときに鳴る音「キュッ」みたいな)
  • 指を離した時にでる音(開放弦がなってしまう)
  • 運指によってだけでは防ぎきれないノイズ。
  • エフェクトによるノイズの顕在化(もともと小さかったノイズを大きくしてしまう)


対策

 対策は塵も積もれば山となる的にいくつも必要なものです。音を大きくして練習しないと演奏自体は上手くなっていない可能性もあります。面倒な作業が多くなりますが、アンプ・キャブネットやアンプシミュレータ、ヘッドフォンで音を鳴らして、面倒な演奏を身に着ける必要があります。

  • 電気的ノイズ

 ギターと音声処理装置までの接続方法によるもの。シールドの質やフォンプラグコネクタの質でもかわります。ギター本体の仕組みやピックアップの質。

  • ピックアップ
  • フォンプラグ
  • シールド(接続線)
  • ギター本体の構造
  • 弦アース
 弦アースは弦の根元のストラト・レスポール型はトレモロユニットの弦を張るための機構の金属部分を回路の0[V]部分に接続します。テレキャスでももちろん弦を張るユニットから0[V]の部分に接続する仕組みがあります。弦に触れるプレイヤーの身体にたまった電気もすべて地球にかえっていくパターンもあります。マイナス側に直接プラスの電気が伝わるような漏電をしているとプレイヤーが感電します。昔のアンプではそういう事故はありました。近年の電気製品の安全性は高まっているので、確率は低くなってきています。弦アースにより命を脅かすこともあるにはあります。ならしてもないのに手がピリッとしたりしたらすぐに演奏をやめてすべての電源をきりましょう。とはいうものの弦アースをしておいたほうが、ノイズはぐっと減ります。弦アースはエレキギターの源流付近のノイズですね。ちょっとした信号を増幅しているエレキギターとしてはここにノイズがあると、かなり目立つノイズがアンプ、キャビネットから発生することになります。生演奏を基本とした考え方くらいでしか受け入れられないセッティングです。このノイズが顕在化するような環境では、演奏者は機材の扱い方、設定、奏法でかなり工夫を強いられます。弦アースが効いているかは、ギターの弦を触っているときと触っていないときでノイズが「触っていない>触っている」という仕組みになっているかで確認できます。セッティング次第ではどちらもほぼ無音もありえます。