AP過去問 令和6年度秋期 午前 問70
問70(問題文)
企業における研究、開発、事業化、そして産業化へとステージが移行する過程の中で、事業化から産業化に移行するときの、競合製品との競争過程にある障壁を何と呼ぶか。
ア キャズム
イ 死の谷
ウ ダーウィンの海
エ 魔の川
回答・解説
ダーウィンの海とは
「ダーウィンの海」は、事業化から産業化へ移行する際の競争過程で、競合製品との競争に勝ち抜く必要がある障壁を指します。 この段階では、製品が市場に出て競争環境にさらされ、技術的な優位性だけでなく、価格、品質、ブランド力など多角的な競争力が求められます。
- 背景:「生き残れるのは最も適応した者だけである」というダーウィンの進化論に由来しています。
アのキャズム(Chasm)は間違いです。
- 技術革新による製品が初期市場(アーリーアダプター)から主流市場(マジョリティ)へ普及する際に生じる溝。
- 特に、技術革新の早期導入層と一般的な顧客層のニーズの違いが課題となります。
イの死の谷(Valley of Death)は間違いです。
- 研究開発から事業化へ進む際の資金や技術のギャップを指します。
- 製品化や量産化に必要な投資や開発費用が確保できない場合に発生します。
エの魔の川(Devil's River)は間違いです。
- 基礎研究から応用研究・製品開発へ進む際の障壁を指します。
- 技術の実用化や市場投入に向けた課題(技術の未成熟など)を乗り越える必要があります。
したがって
ウ
が答えです。