AP過去問 令和6年度秋期 午前 問66
問66(問題文)
UMLの図のうち、業務要件定義において、業務フローを記述する際に使用する、処理の分岐や並行処理、処理の同期などを表現できる図はどれか。
ア アクティビティ図
イ クラス図
ウ 状態マシン図
エ ユースケース図
回答・解説
アクティビティ図
アクティビティ図は、UML(統一モデリング言語)の一つで、業務フローや処理の流れを記述する際に使用されます。
主に以下を表現します:
- 処理の順序やフロー
- 分岐や並行処理
- 処理の同期
業務要件定義での業務プロセスを視覚的に表現する際に適した図です。
アのアクティビティ図は正しいです。
イのクラス図は間違いです。システムの構造を表現する図で、クラス(オブジェクトの雛形)とその関係(関連、継承、依存など)を記述します。業務フローではなく、データやシステムの構造設計に使用されます。
ウの状態マシン図は間違いです。オブジェクトやシステムがどのように状態を遷移するかを表します。
- 例:ある商品の注文が「新規注文」→「発送準備中」→「発送済み」→「完了」と状態を変化する場合に使用します。
エのユースケース図は間違いです。システムが提供する機能を利用者(アクター)との関係で記述する図です。業務フロー全体ではなく、システムの機能や利用者との関係を俯瞰的に表現する際に使用します。
したがって
ア アクティビティ図
が答えです。