AP過去問 令和6年度秋期 午前 問65
問65(問題文)
システムの要件を検討する際に用いるUXデザインの説明として、適切なものはどれか。
ア システム設計時に、システム稼働後の個人情報保護などのセキュリティ対策を組み込む設計思想のこと
イ システムの個々のアプリケーションを利用者が享受するサービスとして捉え、その組合せでシステムを構築する設計思想のこと
ウ システムを利用する際にシステムの機能が利用者にもたらす有効性、操作性などに加え、快適さ、安心感、楽しさなどの体験価値を重視する設計思想のこと
エ 接続仕様や仕組みが公開されている他社のアプリケーションを活用してシステムを構築することによって、システム開発の生産性を高める設計思想のこと
回答・解説
UXデザイン(User Experience Design)とは
UXデザインは、システムや製品を利用する際に、利用者が感じる体験価値(User Experience)を設計する手法や思想のことを指します。
単なる機能や操作性だけでなく、以下のような要素を重視します:
- 有効性:利用者の目的が達成されるか。
- 操作性:操作が直感的で使いやすいか。
- 快適さ:利用中の感情や心理的負担が軽減されているか。
- 楽しさ:ポジティブな感情や満足感が得られるか。
- 安心感:安全で信頼できると感じられるか。
アは間違いです。個人情報保護やセキュリティ対策を組み込む設計思想は、「プライバシーバイデザイン」に関連する内容です。UXデザインではありません。
イは間違いです。アプリケーションをサービスとして捉え、組み合わせてシステムを構築する設計思想は、「サービス指向アーキテクチャ(SOA)」に関連する内容です。
ウは正しいです。
エは間違いです。他社のアプリケーションや仕組みを利用して開発する設計思想は、「オープンプラットフォーム」や「APIエコノミー」に関連する内容です。
したがって
ウ
が答えです。