AP過去問 令和6年度秋期 午前 問63
問63(問題文)
業務改善の4原則としてのEliminate、Combine、Rearrange、Simplifyは、業務改善を実現する上での視点を示すものである。次の業務改善例のうち、Rearrangeを適用したものはどれか。
ア 経費精算申請業務において、決済に不要な人を申請フローから外し、決裁までに要する時間を短縮した。
イ 商品配送ルートを可視化した結果、移動距離の無駄が発見された。そこで、配送順を入れ替えることで、一日に配送できる件数を向上させた。
ウ 表計算ソフト上で各項目を手入力していたが、一つの項目を入力すれば他の関連項目が自動計算できるように関数を設定し、作業効率を向上させた。
エ 複数部門が集まる会議の議事録を各部門のスタッフが、それぞれ独自に作成していた。各部門での作成をやめ、代表者1名が作成し、部門間で共有した。
回答・解説
業務改善の4原則として示されているEliminate(排除)、Combine(統合)、Rearrange(再配置)、Simplify(簡素化)は、業務プロセスを効率化するための視点を提供します。それぞれの原則がどのように適用されるかを理解することが重要です。
Rearrange(再配置)は、業務の順序や配置を見直して、効率化を図るアプローチです。この原則は、業務の流れや順番を変更することで無駄を省くことに焦点を当てています。
アは間違いです。経費精算申請業務において、決済に不要な人を申請フローから外し、決裁までに要する時間を短縮した。→ これは、Eliminate(排除)の原則を適用しています。不要な人を申請フローから外すことで無駄を排除し、時間を短縮しています。不適切です。
イは正しいです。商品配送ルートを可視化した結果、移動距離の無駄が発見された。そこで、配送順を入れ替えることで、一日に配送できる件数を向上させた。→ これは、Rearrange(再配置)の原則に該当します。配送の順番を変更することで、効率的な配送が実現されています。適切です。
ウは間違いです。表計算ソフト上で各項目を手入力していたが、一つの項目を入力すれば他の関連項目が自動計算できるように関数を設定し、作業効率を向上させた。→ これは、Simplify(簡素化)の原則を適用しています。手入力を減らし、自動計算にすることで作業を簡素化しています。不適切です。
エは間違いです。複数部門が集まる会議の議事録を各部門のスタッフが、それぞれ独自に作成していた。各部門での作成をやめ、代表者1名が作成し、部門間で共有した。→ これは、Combine(統合)の原則に該当します。各部門で個別に作成していた議事録を1名で統合することで、業務を効率化しています。不適切です。
したがって
イ
が答えです。