AP過去問 令和6年度秋期 午前 問60
問60(問題文)
システム監査基準(令和5年)におけるフォローアップの説明として、適切なものはどれか。
ア 監査対象先が、監査報告書の指摘事項及び改善提案を基に改善計画の策定を行うこと。
イ 監査部門の責任者が、監査報告書を基に監査の実施状況と指摘事項の妥当性を確認すること
ウ システム監査人が、監査報告書に記載した改善提案の実施状況に関する情報を収集し、改善状況をモニタリングすること
エ システム監査人が、時間の関係で調査が終了しなかった監査項目を追跡調査して報告すること
回答・解説
アは間違いです。監査対象先が、監査報告書の指摘事項及び改善提案を基に改善計画の策定を行うこと。→ 監査対象先が改善計画を策定することはフォローアップの一部ですが、フォローアップそのものは、改善計画が実施されているかをモニタリングすることです。この選択肢は改善計画の策定について述べているため、フォローアップの定義に完全には合致しません。不適切です。
イは間違いです。監査部門の責任者が、監査報告書を基に監査の実施状況と指摘事項の妥当性を確認すること。→ 監査部門の責任者が指摘事項の妥当性を確認することは監査の実施段階の活動に該当し、フォローアップとは異なります。フォローアップは改善策の実施状況を監視する活動であるため、この記述は不適切です。
ウは正しいです。システム監査人が、監査報告書に記載した改善提案の実施状況に関する情報を収集し、改善状況をモニタリングすること。→ これはまさにフォローアップの活動そのものです。システム監査人が改善提案の実施状況を監視し、進捗をモニタリングすることはフォローアップの重要な部分です。適切です。
エは間違いです。システム監査人が、時間の関係で調査が終了しなかった監査項目を追跡調査して報告すること。→ 追跡調査は監査実施時に行うべき活動であり、フォローアップとは異なります。フォローアップは改善策の実施状況に関連するものであり、調査項目を再度調査することではありません。不適切です。
したがって
ウ
が答えです。