嫌われ松子の一生
概要
不幸な人生とはコレだ的な圧倒的不幸の決定版。人が良くて、運が悪くて、ダメになっていく。それでいて情熱的で、冷静になれなくって、人生まちがってしまう。それでも受け止めていく人生。気が付いたら人の道まで踏み外してしまっていて、それもこれも周りの影響が大きくて、でも心っていうか考え方って言うか、どこか許せてしまいそうなまっすぐさ。こんだけ可愛い人で、心の美しい人が、こんなことになるか?っていうそんな作品です。めっちゃ泣きました。最後の最後まで運の悪い物語になっています。
これに近いような人生を歩んでいる人はいると思いますが、それでも新聞に出るような重い罪だけはおかしていないんだと思う。人間何かしら輝くものを持っていて、人知れず輝いているんだと思っています。受け入れられることはないかもしれないけれど、それでも最後まで歩んでいく。
結局、それが自分の人生。何が起こっても、この先どうなろうとも。受け入れるしかない。ついていないと思うか、周りのせいだと思うのか?それともそれを自分の責任だと受け入れて前に進もうとしていけるか?何度でも何度でも死の淵から這い上がるような覚悟で生きていけるか?崖の淵をよろけながらも死なないでしっかり前へ進もうとする勇気が大事。いつ崖から落ちてもおかしくなくても、自分から飛び込むようなことはしない。最後まで志し高く生きてみたい。リスク回避は日常から心がけるも良し。リスクだらけのいばらの道を歩んで、強欲の道を追いかける人生は悪いとは言わないが、自分には出来ない。よくどおしい人間がいるから経済が回っているという部分もあるし、他人のやることを否定はしないけれど、人類につくせる心持ちはどこか心の底に持っていてほしいものです。