名もなき毒 宮部みゆき
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概要
本多コンツェルンの会長の亡き前妻の娘の婿である杉村三郎が主人公で、杉村は雑誌編集者の仕事を辞めて、本多コンツェルンのグループ会報誌の編集局員として働いている。
物語は高齢の男性が犬の散歩の途中によったコンビニで買った紙パック烏龍茶を飲んだ所、苦しくなり倒れて、そしてそのまま絶命するという時間から始まる。似たような事件の4件目だった。
杉村の社では人事における問題が発生する。どうも折り合いのつかない新人編集部員の扱いに手を妬くといった状況。前職も編集の仕事だという新人なのだが、どうもそうは思えない振る舞いで失敗も多い。
不審に思った杉村は新人の身元調査に乗り出す。前職の会社へ出向き、そこで教えてもらった北見探偵事務所を紹介される。そこで例の亡くなった高齢男性の孫にあたる女子高生の美智香と出会う。時間のことで相談に来ていたのだ。
美智香と次第に親密になるにつれ事件のことを知る。そして杉村は力になれることがえれば引き受けるようになり事件に密接に関わっていく。
出社しなくなった新人社員の振る舞いは次第に危険なものへとエスカレートしていく。問題の解決は難しい段階へ突入していた。
2つの問題の解決に奔走する杉村はあくまで、ただのサラリーマン。やれることは限られている。だがやれることを少しづつ、潰していくと結末に近づいていく。
どんな試練が杉村を待ち受けているのか?テレビで連続ドラマにもなったミステリー。
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