Win32/64技術 001 マルチバイト文字列→ワイド文字列変換
概要
マルチバイト文字列をワイド文字列に変換する手法についてです。
char pchstr[] = "Win32/64アプリケーション";
int iwcharLen = MultiByteToWideChar(932, 0, pchstr, -1, nullptr, 0);
wchar_t* wchstr = new wchar_t[iwcharLen];
MultiByteToWideChar(932, 0, pchstr, -1, wchstr, iwcharLen);
■MultiByteToWideChar(UINT, DWORD, LPCCH, int, LPWSTR, int)
第1引数: UINT CodePage
文字コードの変換もできます。VisualStudioは主にShiftJISで処理されています。932を指定しないと、文字化けが発生します。CP_UTF8を使う場合はVisualStudioの設定を変更しないといけません。ファイルに出力したり、ShiftJISの範囲で表現できない文字を扱う場合は、文字化けが発生しますが、ファイルにそのまま出力して、UTF-8の文字コードを閲覧できるビューワで開くといった作業が必要です。
第2引数: DWORD dwFlags
変換の種類を示すフラグ。
第3引数: LPCCH lpMultiByteStr
変換する文字列(char配列)へのポインター。
第4引数: int cbMultiByte
-1の場合は元の文字列の終端に\0があるところまで変換します。0の場合は変換が失敗します。正の数の場合は指定されたバイト数まで変換をします。
第5引数: LPWSTR lpWideCharStr
変換後の文字列(wchar_t配列)へのポインター。
第6引数: int cchWideChar
第5引数の文字列のバイト数を設定します。\0の1バイトも含めた値です。第6引数が0のときは、変換後必要になる文字列のバイト数を戻り値にします。
関数が成功した場合は、バッファーに書き込まれた文字数が返却されます。