ミッションインポッシブル ローグネーション(吹替) 初2D+4DX
映画に戻る。
概要
上映終了間近の本作品シリーズは、毎度映画館で見る価値のある構成になっていて迫力があり、今のところハズレ的な脚本もなかったし、抜群の面白さに関する安定感がある。いわばテレビで見る、いつみてもおもしろいアニメ的な、そういう位置づけを自分の中に確立しつつある。
今回は事件現場が世界中のあちこちに舞台を移す。イギリス諜報部、モロッコ、アメリカ。イーサンは相変わらず無謀なことをするし、重要情報はおかしなセキュリティシステムが組まれている。今回の、IDカードが水冷式のタンクの中で管理されているというのが、妙に複雑で派手な演出だった。そしてバイクによるチェイスシーン。車でのチェイス。格闘シーン。オペラ劇場内における暗殺阻止の一連。同僚のベンジーにしかけられた複雑な人間爆弾システム。かけひき。このあたりはいつもの感じでありながら少し迫力アップ。
物語の複雑さは前作ゴーストプロトコルより少し下がったので、年配の人にも見やすい内容に変わっていると思う。あまり過激派のテロや戦争を連想させない内容になっていて、レーンなる悪役との一対一の戦いのように描かれているところが時代を反映しているのかもしれないと思ったり思わなかったり、とはいいつつも現代の事件ともリンクさせた内容にしていたりする工夫もあったり。ほどよく風刺している。
最期までハラハラするイーサンの活動は相変わらずだが、ヒロインの女性の美しさ+強さが凄かった。イーサンには家族がいるから、叶わぬ恋に落ちてしまう粋な演出も含めて、よくできているしベンジーのおどけた感じとかは笑いも誘う。
息のあったチームプレイだ。
今回は初の4DX体験で、ポップコーンとゴディバのセットを座席にとりつけての視聴だったが、ポップコーンを上映開始前に1割くらい食べた状態なら問題はなく、こぼれなかった。だが、予想以上に座席の衝撃は激しく、車が衝突したり、急ブレーキしたり、空撮で急旋回するようなシーンは爆破のシーンではガッタンガッタンと急激な座席移動もあり、よくポップコーンに異常が発生しなかったものだと感心。水は前の座席から飛んでくるし、風は座席の後ろから回り込むように前から後ろからと感じる。臭いもおそらくうしろからどこからともなく砂臭いものが漂ったりと4DX体験は衝撃だった。今作のようなアクションの大きい要素を含む映像では意味があるし水しぶきもいいところでいい感じにちらっとくる。座席の振動は、ものすごく立体感のある動きで左から右へ前から後ろへというような振動を感じることもあったし、強弱もかなり多段階でグッド。ただし、座席の移動による疲労はけっこうあると思う。揺れによって変な態勢になって長時間座り直しをしないでほっておくと腰が痛くなってくるので、隣近所にあまり振動がつたわらないようにそっと座りなおすクセをつけておいたほうがいいと思いました。足も結構踏ん張ったりするので痛くなったりする場合もあるかもしれません。
体調がいい状態で4DXをみないとだめですね。もちろん痔の人とかは、なんかおかしなことになる危険性だってあるような気もしました。まぁ重病人は、こんなものにライドするわけないと思いますが、4DXの映像との連動はよく考えられていて、設定している演出家の才能や能力の高さも感じることができました。他にも上映空間の照明効果も追加されてフラッシュがたかれるシーンなんかも臨場感はあるように思います。
4DXは、たとえばカメラ目線での動きや音や空間の振動を表現したり、主人公の動きに合わせた動作や衝撃、映像内の誰かの衝撃と連動していて、入れ代わり立ち代わり、効果の内容が変化するので、どういう意味での振動だったり動作なのかを少し考えさせられるところもあります。動きの移り変わりに頭がついていけているかということです。あとは、最初のライドだと映像に集中できず内容が入ってこないかもしれません。慣れるまで少し時間がかかるような気がします。大人にしか理解しきれない部分も多いと言う点で考えれば110m以下の子供がライドできないのは、いい判断だと思います。揺れるだけ無駄で、お金の無駄にもなりかねません。大きくなってからわかるというそういうこともあると思います。ただし成長がおそい早いがあるので110cmが適正かどうかはわかりません。あと席が4人分くらいがひとつの装置として連動するので、カップルで行く時は席がつながっているのかをよく確認しないと、相手と目を合わせたり、手を握ったりとか、そういうコンタクトが出来なくなるので、気を付けた方がよいと思いました。まぁドライな関係なら上映が終わるまで、一切コンタクトしなくても何ら問題ないとは思いますが、ちょっとした意志疎通が取りたい場合の距離感が遠くなります。あんまりミニスカートとかでいかないほうがいいと思いました。あしを踏ん張るシーンとかでまたを開いたりしてしまってみっともないことになります。
それでもあの激しい揺れの中で寝てしまっている人がいたことには驚きました。人間、眠たければどこでも寝れるということなんでしょうか?途中の暗がりの多いシーンあたりで、ふと隣が寝息をたてているのに気付いた時には本当に寝てるのかと、ものすごく気になってしまいました。
4DXは映像体験としてはありだと思う。1000円の価値もあると思う。2時間のジェットコースターだと思えば安いもんだ。
映画に戻る。