FGI TECHNOLOGY
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管理人ギターでの回路図
その前に
概要
F・G・IテクノロジーSSH Single Single Hum
F・G・I TechnologyのF・G・I はフェルナンデス・ギター・インターナショナルの略でフェルナンデスのアメリカ支社の開発部門です。そこで発明されたPUってことなんだろう。
回路図
http://www.yo-net.jp/yonewiki/images_outside/ActiveCircuit_thumb.jpg
http://www.yo-net.jp/yonewiki/images_outside/FGI_Tech_Circuit.png
現物図の可変抵抗ポッドの
- 一番右:ボリューム、
- 真ん中:フロント側トーン
- 左:ミドル&ブリッジエンド側トーンです。
青い四角い物体はトグルスイッチ3Wayです。
- オレンジ色x2
- 銀色x1
のトーン調整用キャパシターのセレクターです。
どれかを一つのキャパシターを無効(ギボシコネクタを取り外し)にして、オレンジ色の塊からぴょろっと出てるギボシコネクタに新しいキャパシターを入れれば、違うトーンも楽しめる設定です。
それぞれ容量が違うので音の明るさを違った形で変化させることができます。ヘンテコな拘り仕様です。
キャパシタ選択スイッチの現物図は繋ぎ方が間違えている状態でした。正しくは3個の端子が並んでる真ん中が入力。左右が出力でした。それがもう1回路あるのがもう三個の端子です。つまり2個しか選べないスイッチでした。スイッチ選びには気をつけて下さい。3極がよかったのにな。スイッチが真ん中のときもoffではなく、片方のキャパシタ回路と繋がっているというヘンテコな仕様です。
製品名は8J2101です。今は亡きFUJISOKU社製です。今は日本電産コパルという会社名です。有名な会社です。iOSの予測変換では日本電産と打つとコパルが候補になるくらいです。
キャパシタの部分は真似しないなら、回路図の一番左にあたるトーン用の可変抵抗ポッドとキャパしたを直接繋いで、トーンポッドの端子ではない頭の金属部分にキャパシタのもう一方の足とを繋ぎます。
可変抵抗のポッドの頭の金属部分をキャパシタとプラグのマイナス側の線の部分の為に使えば良いでしょう。
交換する前のトーン用のキャパシタも同じように接続されていたはずです。
トーン用の可変抵抗ポッドの赤い線の部分は端子の真ん中と黒い線の反対側の端子とを短絡させていますが、短絡させずに真ん中だけ繋いでも良いです。
短絡しておくと演奏中にトーンポッドを弄ったときに安定した変化になると思います。未知数のノイズの発生を期待したいなら、真ん中だけ繋げば良いと思います。可変抵抗器はスムーズに動作すると思うので、殆ど変化は無いはず。
現物図の上の方にある2回路5Way(2回路あるので、A回路とB回路とします。)スイッチから出ている3本の赤色の線をギターのピックアップ 白色の信号線に接続します。
これもギボシ平型コネクタで接続できるようにしました。勿論、ピックアップの信号線もギボシ平型のメスを取り付けています。
ピックアップ側の現物写真が無いので分かりにくいかもしれない。
ボリュームポッドから出ている赤色の線はTSプラグ アンバランスの先端側とのギボシ接続を行う線です。
ボリュームポッドから出ている黒い線はピックアップ3個から出てきている灰色の線をまとめて接続するギボシコネクタです。アースって奴ですね。さっきのポッドの天面の金属部分と同じ役割です。
画像の左下の黒い線はTSプラグ(ギターについてる穴にアンプとかと接続するためのケーブルを突っ込むプラグです。)の接続のアース側に接続するギボシコネクタです。
この写真にはありませんが、TRSプラグのメス側がFGIテクノロジーのセットとして付属していますが、ステレオタイプのプラグを指すのと同じタイプになっていますが、ここにモノラルのTSプラグを指すのが普通で、電池のスイッチの代わりになっています。
なので、アース側には2本の黒い線がついてます。もう片方は、電池端子のマイナス側と接続します。これも自分はギボシコネクタにしています。
トーンコントロールのポッドの「真ん中」と「ポッドのつまみを上にした状態で真ん中よりひとつ右にある端子(※1)」は短絡させます。さきほど、説明したとおりですが、短絡させなくてもよいです。
回路図にはありませんが、回路を触った時に弦アースを切らないようにして下さい。電位のマイナス側に黒い線の部分にトレモロアームとか、弦をはる機構の金属部分とを繋ぎます。近年のギターであれば、だいたいはギターの弦を張る裏のスプリングが金属でできていて、金属部分にはんだ付けされた線が回路ボックスにきていて、ボリュームポッドの上あたりにつながってたりします。この部分は雑音を低減するためにつけられているので、そのまま残しておく必要があります。つまり弦とマイナス側はつながっているのです。プレイヤーは電池のマイナス側をさわった状態でひいていることになります。つまりプレイヤーが弦を触れているか?どこに立っているかでも雑音の具合の音は変わります。大地に電気は逃げるようになっています。アースしていないとピックアップでとらえられた雑音のような電気信号は回路内を暴れまわって、音声信号で邪魔をします。
弦アース。お忘れなくです。
ここからが、さらに、ややこしい説明になります。
トーン用ポッドの赤色端子※Tは、2回路5Wayのスイッチのトーンまわりのため回路、ここではA回路と呼ぶ事にします。A回路に対して、スイッチを前側に倒したときにだけスイッチがつながるところの端子(※F)と左側のトーンポッドの※Tとを半田付けでつなぎます。
このとき、常時つながっている端子は回路図では基とした端子で※基とします、A回路の端子は全部で4端子なので、残りの二つは短絡させておいてまとめて※C&Rとします。ミドル&ブリッジエンド用ポッドの※Tの端子は※C&Rと接続します。
A回路側の接続説明は以上です。
もう一方はピックアップと周り回路です。回路図Bとしましょう。
A回路の常時つながっている端子※基はB回路の常時つながっている端子※(基2)と短絡し、5Wayスイッチの2回路が連動するようにします。
5Wayスイッチを一番前に倒したときにだけ接続される端子※前の端子がフロントピックアップと接続する必要がありますし、5Wayスイッチを真ん中にいれたときにだけ接続される端子※中の端子がミドルピックアップと接続する必要がありますし、5Wayスイッチを一番後に倒したときにだけ接続される端子※後の端子がバックエンドピックアップと接続する必要があります。
スイッチは付属していますが、2回路の5wayスイッチの構造は複雑です。スイッチの前後ろを確認したうえで、それぞれどの端子が接触するか?横から覗き見て理解して下さい。2回路は、スイッチを端子側(裏からみると)を縦長になるように見ると左右に分かれているのが回路1と回路2用になります。回路1と回路2ではスイッチを前側にいれたときも回路1が一番上側上から2番目の端子、回路2は一番下から2番目の端子になったりして、横同士の端子が同一のスイッチにならないことに注意が必要です。テレコになっているイメージです。
アクティブサーキットはピックアップに電圧をかけ信号を増幅させることが出来る仕組みですので電源の供給が必要になります。それが9Vの箱型の電池ということになります。ライブとかで電池なくなると痛いので常に2個から3個の電池を持っておく必要があります。ピックアップそのものがアンプの役割を担うことができるため、小さな信号もキャッチできるし、雑音を取っ払う回路も仕込まれているので、アクティブサーキットは音が綺麗になる方向へ働きます。コンデンサマイクみたいな感じです。コンデンサマイクもファンタム電源とよばれる電源が必要になりますので、同じですね。
こういう回路は自分でいくらでも改造できるので、改造しやすいようにギボシコネクタのようなもので、接続できるように工夫しました。また、新しい回路を組み込みたいときは、簡単に外せるので、やる気にはなれます。こういう作業はめったにするものではありませんが、全部半田接続をぶちきるとかやってると疲れますからね。思いついたアイデアを具現化するための工夫をしておいた感じです。おそらく、半田接続された状態よりはやる気がわくと思います。デメリットとしては、重たくなる&電気回路収納部分がパンパンになります。特に着脱性をふまえるとギボシの部分がかなり容積を食います。電気回路収納部分はパズルのようになっていまして、うまいことやらないと、収まらないです。不要な部分でショート短絡が起こらないようにも工夫しておく必要があります。
キャパシタを選べるスイッチは割かし微妙なニュアンスのものですので、聞く人の感性が大事になる部分くらいの変化です。知らず知らずのうちに心地よい音になっているということはよくあると思いますので、おもしろ試みかなって思います。
トーンコントロールはボリュームが最大になる方向に回すと(抵抗値が下がると)高周波域をキャパシタに逃げてるので、低周波域の低音が協調されて、音量もすこし大きく太い音になります。逆にすると高温域が逃げないので、雑味もなくなるし、クリアな明るい音でやや小さい音になります。キャパシタの容量が大きいと、高周波域を逃がす量が変化するので変化スピードもゆっくりになります。容量が小さいと変化する量は小さいけど、音が安定するまでの速度は速いです。
OrangeDropは昔から愛用されてきたキャパシタでもあり、歴史もあるディスクリートパーツです。銀色は異端児のVitamin-Cと銘打たれたキャパシタです。
種類
自分のF・G・I Technologyは、全て黒色の筐体に金色の文字のF・G・I Technologyの刻印がされています。
他にも白文字の刻印がされた磁石の逆位相版があって、両方の種類が混ざった状態にして、同じ音の成分を打ち消しあってフロントとリアのそれぞれの音が個別に際立つ仕組みになるような物もあります。デザイン上の都合だと思いますが、筐体が白色で金色の文字のモノもあるそうです。
組み合わせとしてはシングル/シングルの2S(SS)、シングル/ハムのSH、シングル/シングル/シングルの3S(SSS)と管理人が使用しているシングル/シングル/ハムのSSHがあるようです。自分でそれぞれの筐体を集めて、切断、ハンダ付けをしてオリジナルのF・G・I Technologyを生み出すことも可能です。やってる人は見た事ないです。
布袋さんは、もともとアルダー材のボディにF・G・I Technologyがついたモノを使い始めたのですが、EMG-SAというピックアップに交換したそうです。布袋信者の皆さんとEMG-SAの方が音がいいと思ったひとはかなりの人がピックアップを交換したとも読み取れます。交換後は皆さんF・G・I Technologyを酷評していますがその特徴それぞれが持ち味なので自分の音楽にあったもの真剣に選んで欲しいです。布袋さんの音が出したいだけなら真似をすると良いと思います。ピックアップだけでは完全コピー出来るわけではないということを頭の隅に置いておくと良いかと思います。F・G・I Technologyを愛用したアーティスト・ギタリストもいます。
EMG-SAの方がノイズが少ないとか、環境音を拾わないとか、中音域が立つという様な感想が多いので特徴はその通りなんだと思います。
自分の好きな音楽を奏でているギタリストの音が好きでF・G・I Technologyに交換しましたが、ピックアップだけでは同じ音にはならないことを覚悟の上で買ったものです。
F・G・I Technologyの良さを理解できる人は簡単には手放さないで欲しいな。
有名人のやる一挙手一投足に世の中は振り回されるものなんで、仕方のないことですが、F・G・I Technologyにも拍手を。
どっちが優れているとか、このレベルのピックアップなら、一方的に決めつけるような簡単なものではないのかなと思います。
なぜなら、自分の好きな音だから。
関連情報
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