AP過去問令和7年度春期午前問43

問43(問題文)

　VPNで使用されるプロトコルであるIPsec、L2TP、TLSの、OSI基本参照モデルにおける相対的な位置関係はどれか。

ア　A

イ　B

ウ　C

エ　D

　L2TPとは、Layer 2 Tunneling Protocol（レイヤ2トンネリングプロトコル）の略で、インターネットなどの公衆ネットワーク上で、仮想的なトンネルを作ってプライベートネットワークを構築するためのプロトコルです。

　IPsecとは、Internet Protocol Security（インターネットプロトコルセキュリティ）の略で、IP通信におけるセキュリティ（暗号化や認証）を実現するためのプロトコル群です。

　TLSとは、Transport Layer Security（トランスポート層セキュリティ）の略で、インターネット上でデータを安全にやり取りするための暗号化通信プロトコルです。

正しい順序（下層→上層）

IPsec（ネットワーク層）

L2TP（ネットワーク層に近い中間層）

TLS（上位層：セッション層～アプリケーション層）

これを並べると、IPsec → L2TP → TLS です。

選択肢の確認

A：TLS、L2TP、IPsec ← 上層→下層（逆）

B：L2TP、TLS、IPsec ← TLSがL2TPより上なのはよいが、IPsecが最上位になっており逆順

C：L2TP、IPsec、TLS ← TLSが最後で正しいが、IPsecがL2TPの上になっており逆順

D：IPsec、L2TP、TLS ← 正しい順序（下層→上層）

　したがって

エ

　が答えです。