Adobe Master Collection CS6をWindows11で使う

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Adobe Master Collection CS6へ戻る。

概要

 Windows11環境にAdobe Master Collection CS6をインストールするとWindowsが起動しなくなるという問題が発生する状況です。回避する術(すべ)について記述します。


 まず、普通にインストールするとエラーが発生します。


 ウィンドウタイトル「プログラム互換性アシスタント」

 ウィンドウメッセージ

 このデバイスにドライバーを読み込めません

 ドライバー: Px Engine Device Driver for 64-bit Windows

 Rove Corporation

 セキュリティ設定により、このドライバーを読み込めません。このドライバーを読み込むには、設定を調整する必要があります。


 というもので、もうひとつ同じエラーで

 ドライバー: PxHlpa64.sys

 PxHlpa64.sys

 という内容の同じようなエラーが発生します。


 このエラーはAdobe Encore CS6で使っているドライバでして、CD/DVD/Blu-rayドライブに動画を書き込むときの処理で使うことになっているようです。PxHlpa64.sysの設定に失敗したもののファイル自体は配置されてしまいます。インストールしたら必ず、このドライバ設定に失敗したファイルを削除しておかないとWindows11が起動しなくなります。厳密にはしなくなることがありますとしておいたほうがいいのかな。


 再起動してしまった人は、BIOS設定でSecure Bootの項目をDisabledにすると起動します。あるいは、起動エラーのときに表示される青色の画面の修復から復元ポイントがどこかにあれば、それを選択することでも起動します。


 つまり、恒久対策には二つの方法があります。Secure Bootを無効にしたまま使うか、インストールしたあとに以下の二つのファイルを消すことです。


  • C:¥Windows¥system32\drivers\PxHlpa64.sys
  • C:¥Windows¥system32\CatRoot\PxHlpa64.cat


 どこかに退避してとっておくと後でEncoreを使うときになんとかなります。ちなみにインストールするときにエラーを出さないようにするにはWindows11の設定でコア分離のメモリの整合性機能をOffにするとインストール時にエラーを出さずに済みます。この上でSecure BootをDisabledにして使うと、Encoreを使えると思います。Secure BootをそのままEnableのまま使うなら上記のふたつのファイルを削除する必要があります。しかし、Secure BootをDisabledにしたり、メモリの整合性をOffにすると外部からの脅威に対しては弱くなることについては覚悟が必要です。


 ちなみにWindows11でPxHlpa64.sysを導入して使っていると、仮想ドライブのマウントができなくなります。仮想ドライブのマウントをできるようにするには、レジストリキーの


  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4d36e965-e325-11ce-bfc1-08002be10318}

名前:LowerFiltersの値:PxHlpa64


という項目を削除する必要があります。またEncoreを使い時に戻すといいのかもしれない。


 ここでひとつの提案をするなら、Adobe Encore CS6を使わないという道を進むべきだということです。Secure Bootをオフにするのコア分離のメモリの整合性の機能をOffにするということや、PxHlpa64.sysやPxHlpa64.catが存在するだけでWindowsが起動しない危険性があるというのは、避けたほうがよいと思うからです。ちなみに


C:\Program Files (x86)\Common Files\Sonic Shared\PX DriversにもPxHlpa64.sysやPxHlpa64.cat


は保存されています。これが、system32のdriversやCatRootにあるだけでWindowsが起動しなくなるという恐ろしいことです。パソコンに詳しくないクリエイターは泣き寝入りしている人もいるんだろうなと思います。


 Encoreのやることなんてだいたいffmpegがカバーできてるし、もっと柔軟です。Encoreイラネです。


 コア分離の設定は以下にあります。


 タスクバーの[ウィンドウズアイコン(スタート)]-[設定]-[プライバシーとセキュリティ]-[デバイス セキュリティ]-[コア分離の詳細]のメモリ整合性のカテゴリの部分のスイッチがそれにあたります。


 ゴミとなるレジストリは


  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Installer\UserData\S-1-5-18\Components\3B6E5366457850942BFE53637545E0AA


名前:5979F581366931F4E99F03A782A2BDA5 値:C:\?Program Files (x86)\Common Files\Sonic Shared\PX Drivers\pxhlpa64.cat


  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Installer\UserData\S-1-5-18\Components\FAE012B053463674DAD928EE81E4F93F

名前:5979F581366931F4E99F03A782A2BDA5 値:C:\?Program Files (x86)\Common Files\Sonic Shared\PX Drivers\pxhlpA64.sys


  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\SharedDLLs

名前:C:\WINDOWS\system32\drivers\PxHlpa64.sys 値:DWORD 1

名前:C:\WINDOWS\system32\catroot\PxHlpa64.cat 値:DWORD 1


です。気になる人は消しておいてもよいでしょう。

 

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