AP過去問 令和6年度春期 午前 問30

提供:yonewiki
2025年1月31日 (金) 02:06時点におけるYo-net (トーク | 投稿記録)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

AP過去問 令和6年度春期 午前 問題に戻る

AP過去問 令和6年度春期 午前 問29前の問題へ

AP過去問 令和6年度春期 午前 問31次の問題へ

 

問30(問題文)

 CSMA/CD方式のLANに接続されたノードの送信動作に関する記述として、適切なものはどれか。


ア 各ノードに論理的な順位付けを行い、送信権を順次受け渡し、これを受け取ったノードだけが送信を行う。

イ 各ノードは伝送媒体が使用中かどうかを調べ、使用中でなければ送信を行う。衝突を検出したらランダムな時間の経過後に再度送信を行う。

ウ 各ノードを環状に接続して、送信権を制御するための特殊なフレームを巡回させ、これを受け取ったノードだけが送信を行う。

エ タイムスロットを割り当てられたノードだけが送信を行う。

 

回答・解説

CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)方式は、伝送媒体(ネットワーク)を複数のノードが共有する際のアクセス制御方式です。この方式では、各ノードが送信前に伝送媒体が使用中でないことを確認し、衝突を検出した場合は送信を停止して、ランダムな待機時間後に再送信を試みます。


アは❌間違いです。各ノードに論理的な順位付けを行い、送信権を順次受け渡し、これを受け取ったノードだけが送信を行う。 これはトークンパッシングなどのアクセス制御方式(例えば、Token Ring)に該当し、CSMA/CD方式ではありません。CSMA/CDは送信権の順番に関する管理を行わず、各ノードが独立に送信のタイミングを決定します。


イは✅正しいです。各ノードは伝送媒体が使用中かどうかを調べ、使用中でなければ送信を行う。衝突を検出したらランダムな時間の経過後に再度送信を行う。CSMA/CDの基本的な動作です。各ノードは、送信前に伝送媒体(チャンネル)が空いているかを確認し、空いていれば送信します。送信中に衝突が発生すると、それを検出し、ランダムな時間(バックオフ時間)の経過後に再送信を試みます。


ウは❌間違いです。各ノードを環状に接続して、送信権を制御するための特殊なフレームを巡回させ、これを受け取ったノードだけが送信を行う。トークンリングのような環状接続型のアクセス制御方式ですが、これはCSMA/CDとは異なります。CSMA/CDでは、環状接続やトークンを使用して送信権を制御することはありません。


エは❌間違いです。タイムスロットを割り当てられたノードだけが送信を行う。これはTDMA(Time Division Multiple Access)などの方式に該当しますが、CSMA/CDはタイムスロットの割り当てを行わず、各ノードが自由に送信を行うことができます。


 したがって、



 が答えです。


 


AP過去問 令和6年度春期 午前 問29前の問題へ

AP過去問 令和6年度春期 午前 問31次の問題へ

AP過去問 令和6年度春期 午前 問題に戻る