Amplitube5 入力設定

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2023年2月15日 (水) 23:24時点におけるYo-net (トーク | 投稿記録)による版 (→‎概要)

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概要

 基本操作を覚えたので、音の入力の仕方について確認しておきますか。音が鳴らないと何もはじまらないもんね。ギターやベースの音の入力にはオーディオインターフェイスっていう録音機器(デバイス)が必要です。ギターからのシールドを変換してノートパソコンについてるマイク端子を直接的に使ったりするのは、あまりよくないな。


 ギターは音声信号をシールドを経由して入力すると思います。この信号はHi-Zと表現されもので、ハイインピーダンス。高抵抗(そのままハイゼットと呼ぶ人もいると思います)とよばれている信号です。インピーダンスを表す量記号は Z であるため Hi-Z と表記されます。インピーダンスは電気の流れにくさを表す指標です。V(電圧)=I(電流)×R(抵抗)です。同じ電流値だと電圧は高くなります。同じ電圧だと電流値が低くなります。電圧は川の流れで例えると上流から下流への傾き。電池は上流に組み上げなおすポンプのような役割に相当します。川の幅(狭いほど大きい)、高さ(低いほど大きい)、川の中にある障害物(たくさんあるほど大きい)が抵抗です。流れにくいことを利用して電圧を高めて信号を保持しているのがハイインピーダンス状態のギター信号です。これが急にローインピーダンスの流れやすい世界につなげられると、電圧の高さが急に失われて、信号が消えてしまう感じです。音が削られます。何が言いたかったかわからないようなこもったような不明瞭な音になります。まるでこの記事のようです。音は交流電圧で表現されるものなので川の話でいけば、物凄い速さで上流と下流が入れ替わっている特殊な状況です。高い音ほど電圧が削られることでその周波数の音色成分が失われてしまう感じらしいです。自分の目で見たわけではないし、実際に波形の計算をしたこともないので、音を聞いた感じそうなってるなと言う管理人の主観と周りの人が言っている変化の主張との擦り合わせた説明になります。


 Hi-Z信号をそのままアンプの世界に渡された場合のイメージをお伝えしました。これを防ぐのが、Hi-Zの弱い信号を助けてくれるHi-Z対応オーディオインターフェイスです。低い抵抗の世界でも信号がはっきり残るように変換してくれます。この変換は電池駆動するようなSTOMPでも起こります。ボリュームペダルとかです。Hi-Z変換のみを行うDI(Direct Injection)という専用の装置もあります。Hi-Z対応の入力にローの信号が届いてもなんら問題は発生しません。そのように調節ができる受け口というだけで、信号が落ちることはないからです。


 というわけで、パソコンへ音を入力するときはHi-Z対応のオーディオインターフェイスが必要だということになります。IK Multimediaからはギター専用のお手軽オーディオインターフェイスが販売されています。それがiRigシリーズです。どっしりとしたインターフェイスもあります。AXEシリーズですね。そのほかオーディオインターフェイスはたくさんの会社から販売されています。


 音楽系のオーディオインターフェイスには遅延を起こさない仕組みになっているものがほとんどです。音声再生系、映像系のものはデジタル処理をしているうちに遅延が発生するものが多いです。映像系は再生さえはじまれば、操作に対する反応はなくても遅延しっぱなしで良いからです。楽器屋さんでかったインターフェイスなら間違わないでしょう。


 そのひとつの指標がASIO(Audio Stream Input Output)対応というワードです。ASIOはドイツのデジタルミュージック関連商品を扱うSteinBerg(スタインバーグ)という会社が提唱した遅延を一定量に管理する仕組みです。遅延なく録音し、遅延はあるけど綺麗に再生するという制御ができます。パソコン側には処理能力の限界がありますから、必要な考え方です。


 ここまでに述べたような仕組みを使って、お金もかかったかもしれませんが、ギターとパソコンを接続できているものとして話を進めます。管理人はアクティブピックアップギターから2mシールドを経由してIK Multimedia社のiRigHD(仮想ASIOのFL STUDIO ASIOに対応。Demo版でも制限なく使えると思うImage-Line社のFL STUDIOをダウンロードして入手できます。)を使ってUSB経由でパソコンに信号を入力しています。SteinBergが提供するASIO4ALLに対応しているデバイスも多いと思います。対応といっても仮想ASIOのアプリにデバイスが認識されるかどうかくらいのことです。オーディオインターフェイスの機器自体が独自のASIOパネルを保有しているパターンも多いです。IK MultimediaのAXEシリーズは独自のASIOシステムを保有しています。※仮想といっているのは機器専用のASIOドライバではないという意味で使っています。


 みなさんは自身の接続方法にある程度置き換えながら記事を読み進めて下さい。くわしくは、ご自身が保有しているオーディオインターフェイスの説明書を参照するしかありません。どんなに親切な説明書でも、何千とおりもあろう、接続方法にまでは言及できないでしょう。


 接続をした状態でトップバーからAmplitube5 SettingButton.png設定ボタンを押します。


Audio設定ASIO選択画面


 上記のような画面のAUDIO/MIDI タブを選択した状態で、Technologyの項目から ASIO を選択して Input と Output の項目で FL STUDIO ASIO のように目的のASIO システムが選択されていることを確認します。


Audio設定ASIO INPUT OUTPUT 設定


 Left Channel・Right Channelに何を使うかの設定も必要な場合もあります。オーディオインターフェイスの2IN(モノラルorステレオ1つ分)なら、デフォルト規定値の Left Channel:In1/Right Channel:In2 のままでよいと思います。マルチチャンネルになっているようなオーディオインターフェイスの場合は、この部分で実際に利用しているチャンネルを設定する必要があると思います。みんなで集まって録音するような場合にはギター担当に与えられた入力のチャンネルに合わせないと駄目ですね。そんな楽しそうな光景を思い浮かべました。ひとりぼっちの管理人としては空しくなるので、詳しいことはこのあたりにしておきます。ステレオ入力に対応しているところは一つあたり 左In 1 右In 2 みたいになっているものです。


 ASIOのシステムによって画面が違いますがAmplitube5 ASIO ControlPanel.pngControl Panelというボタンを押すと専用のインターフェイスが表示されます。FL STUDIO ASIOの場合はものすごくシンプルで、以下のようになっています。


FL STUDIO ASIO Control Panel


 上記の画面ではInputがDefault Inputになっていますが、実際には iRigHD Microphone のようなものを選択している必要があります。説明文書を作るときに実際に繋がなかったのでこうなってしまいました。手抜きでゴメンナサイ。


 Buffer Lengthは少ない数にすると、遅延が小さくなります。256だと5msくらいです。遅延が小さいということは処理能力が高くないといけないです。処理能力が追い付かいないと音がぶちきれてしまいます。


 IK MultimediaのAXE IO というオーディオインターフェイスなら以下のような豪華なASIO Control Panelを保持しています。素敵ね。いらないけど。


IK Multimedia AXE IO Control Panel


 この設定画面の中や違うタブにMIDI信号にかかわる設定、その他設定がありますが、すこし応用的なものなので、ある程度、そのほかの機能の使い方がわかってから、また戻ってきましょう。この記事ではここまでの説明にしておきます。

 

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