AP過去問 令和6年度春期 午前 問15
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問15(問題文)
コンピュータの性能評価には、シミュレーションを用いた方法、解析的な方法などがある。シミュレーションを用いた方法の特徴はどれか。
ア 解析的な方法よりも計算量が少なく、効率的に解が求まる。
イ 解析的な方法よりも、乱数を用いることで高精度の解が得られる。
ウ 解析的に解が求められないモデルに対しても、数値的に解が求まる。
エ 解析的に解が求められるモデルの検証には使用できない。
回答・解説
アは間違いです。シミュレーションは一般的に計算量が多く、解析的な方法よりも計算コストがかかることが多い。 解析的な方法は数式を用いて直接解を求めるため、計算が軽くなる場合が多い。 したがって、「解析的な方法よりも計算量が少なく、効率的に解が求まる」という記述は誤り。
イは間違いです。乱数を用いるシミュレーション(モンテカルロ法など)は確率的な手法であり、精度が高くなるとは限らない。解析的な方法の方が、理論的に厳密な解を求められる場合が多い。よって、「乱数を用いることで高精度の解が得られる」という記述は誤り。
ウは正しいです。解析的な方法では数式で解を求めるが、複雑なモデルでは解析的に解が求められないことがある。シミュレーションでは、数値計算を用いて近似的な解を求めることができるため、解析的に解が求められない場合でも適用可能。したがって、この選択肢は正しい。
エは間違いです。シミュレーションは解析的に解が求められる場合でも、理論値とシミュレーション結果を比較することでモデルの検証に使用できる。よって、「解析的に解が求められるモデルの検証には使用できない」という記述は誤り。
したがって
ウ
が答えです。
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