「AP過去問 令和6年度春期 午前 問30」の版間の差分
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CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)方式は、伝送媒体(ネットワーク)を複数のノードが共有する際のアクセス制御方式です。この方式では、各ノードが送信前に伝送媒体が使用中でないことを確認し、衝突を検出した場合は送信を停止して、ランダムな待機時間後に再送信を試みます。 | |||
アは❌間違いです。各ノードに論理的な順位付けを行い、送信権を順次受け渡し、これを受け取ったノードだけが送信を行う。 | |||
これはトークンパッシングなどのアクセス制御方式(例えば、Token Ring)に該当し、CSMA/CD方式ではありません。CSMA/CDは送信権の順番に関する管理を行わず、各ノードが独立に送信のタイミングを決定します。 | |||
イは✅正しいです。各ノードは伝送媒体が使用中かどうかを調べ、使用中でなければ送信を行う。衝突を検出したらランダムな時間の経過後に再度送信を行う。CSMA/CDの基本的な動作です。各ノードは、送信前に伝送媒体(チャンネル)が空いているかを確認し、空いていれば送信します。送信中に衝突が発生すると、それを検出し、ランダムな時間(バックオフ時間)の経過後に再送信を試みます。 | |||
ウは❌間違いです。各ノードを環状に接続して、送信権を制御するための特殊なフレームを巡回させ、これを受け取ったノードだけが送信を行う。トークンリングのような環状接続型のアクセス制御方式ですが、これはCSMA/CDとは異なります。CSMA/CDでは、環状接続やトークンを使用して送信権を制御することはありません。 | |||
エは❌間違いです。タイムスロットを割り当てられたノードだけが送信を行う。これはTDMA(Time Division Multiple Access)などの方式に該当しますが、CSMA/CDはタイムスロットの割り当てを行わず、各ノードが自由に送信を行うことができます。 | |||
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問30(問題文)
CSMA/CD方式のLANに接続されたノードの送信動作に関する記述として、適切なものはどれか。
ア 各ノードに論理的な順位付けを行い、送信権を順次受け渡し、これを受け取ったノードだけが送信を行う。
イ 各ノードは伝送媒体が使用中かどうかを調べ、使用中でなければ送信を行う。衝突を検出したらランダムな時間の経過後に再度送信を行う。
ウ 各ノードを環状に接続して、送信権を制御するための特殊なフレームを巡回させ、これを受け取ったノードだけが送信を行う。
エ タイムスロットを割り当てられたノードだけが送信を行う。
回答・解説
CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)方式は、伝送媒体(ネットワーク)を複数のノードが共有する際のアクセス制御方式です。この方式では、各ノードが送信前に伝送媒体が使用中でないことを確認し、衝突を検出した場合は送信を停止して、ランダムな待機時間後に再送信を試みます。
アは❌間違いです。各ノードに論理的な順位付けを行い、送信権を順次受け渡し、これを受け取ったノードだけが送信を行う。
これはトークンパッシングなどのアクセス制御方式(例えば、Token Ring)に該当し、CSMA/CD方式ではありません。CSMA/CDは送信権の順番に関する管理を行わず、各ノードが独立に送信のタイミングを決定します。
イは✅正しいです。各ノードは伝送媒体が使用中かどうかを調べ、使用中でなければ送信を行う。衝突を検出したらランダムな時間の経過後に再度送信を行う。CSMA/CDの基本的な動作です。各ノードは、送信前に伝送媒体(チャンネル)が空いているかを確認し、空いていれば送信します。送信中に衝突が発生すると、それを検出し、ランダムな時間(バックオフ時間)の経過後に再送信を試みます。
ウは❌間違いです。各ノードを環状に接続して、送信権を制御するための特殊なフレームを巡回させ、これを受け取ったノードだけが送信を行う。トークンリングのような環状接続型のアクセス制御方式ですが、これはCSMA/CDとは異なります。CSMA/CDでは、環状接続やトークンを使用して送信権を制御することはありません。
エは❌間違いです。タイムスロットを割り当てられたノードだけが送信を行う。これはTDMA(Time Division Multiple Access)などの方式に該当しますが、CSMA/CDはタイムスロットの割り当てを行わず、各ノードが自由に送信を行うことができます。
したがって、
イ
が答えです。
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