「音楽理論 和音の種類」の版間の差分
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2024年3月2日 (土) 14:25時点における版
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概要
和音の種類についてまとめます。
3和音メジャー □, □maj
まず最初に、3和音のメジャーコードから構成を紹介しますが、今後C(ド)をルートにした和音しか紹介しません。何故ならば綺麗に半音づつずらせば12種類の同じコードになるからです。ずらすというのがどういう意味かをしるすため、最初のメジャーコードだけ示します。ドミソがメジャーコードです。単純にCとしたり、明確にするためにCmajとしてみたり、CMと表記したりします。メジャーもマイナーも頭文字はM, mなのでね。大文字をメジャー、小文字をマイナーに割り当てたり、majと表記したり忙しいものです。
12音は
ド、(ド#orレ♭)、レ、(レ#orミ♭)、ミ、ファ、(ファ#orソ♭)、ソ、(ソ#orラ♭)、ラ、(ラ#orシ♭)、シ
のように半音ごとに並んでいます。音階をABC表記すると
C, (C#orDb), D, (D#orEb), E, F, (F#orGb), G, (G#orAb), A, (A#orBb), B
です。
一番下にある音をルートといって、一番したがCならCのコードあるいはCmajと表記するものです。C, E, Gつまりドミソの間隔を保ったまま全部を半音づつあげていったものが、全12音階のMajorコードです。
図には左から順にCmaj, (C#maj or Dbmaj), Dmaj, (D#maj or Ebmaj), Emaj, Fmaj, (F#maj or Gbmaj), Gmaj, (G#maj or Abmaj), Amaj, (A#maj or Bbmaj), Bmajのメジャーコードが並んでいるのを示めしています。
3和音マイナー □m
ラドミ(A, C, E)の間隔がマイナーです。Amと表記します。
ラドミ(A, C, E)の間隔のまま(平行移動ですね)ド(C)をルートにしたマイナーを作ろうとすると、図のようにC, D#orEb, Gとなります。メジャーコードのCをそのとなりに記しました。真ん中の一音の位置が半音異なることに気づきますね。これがメジャーとマイナーの違いです。
コードの転回
コードの構成音に変更がない限り、構成音の一部についてオクターブを移動しても響きは変わりませんし、コードの名前も変わりません。ギターなんかは弦同士の関係がドソのように5度(音の間隔を表す呼び方です。)の関係にあるため、同じフレットに着目すると太い弦からソドのような関係になっている箇所が無数にあるため、ドミソというよりはソドミのような関係で押さえることが多いです。
音の間隔の呼び方
音同士の間隔を表現するのに度という単位があります。ドとソは5度です。ドとドが同じ音で1度です。ドとレが2度です。ドとミが3度、ドとファが4度、ドとソが5度、ドとラが6度、ドとシが7度です。オクターブが異なるドとドは8度ですね。この間隔を今、簡単に示しましたが、厳密にはこの呼び方ではまずくなってきます。途中に半音を挟む、挟まないとかを考慮していないからです。じゃあオクターブを半音づつの12度になるように管理すればよかったじゃん!って思うかもしれませんが、オクターブは8度で設定したいなぁって思ったんでしょうね。
例えば、隣り合うドとレは2度っていうけど、同じように隣り合うミとファは半音しか違わないのに同じように2度っていうのはおかしい。じゃあじっくり音の間隔についてもう一度考えてみよう。
ドを基準に数えるとドとレは半音2つ(全音1つ)の2度。ドとミは半音4つ(全音2つ)の3度。ドとファは、半音5つ(全音2と半音1つ)の4度。ドとソは半音7つ(全音3つと半音1つ)。ドとラは半音9つ(全音4つと半音1つ)。ドとシは半音11つ(全音5つと半音1つ)。こういうことがわかる。このようにいろいろな音を基準に数えていくと音の離れている距離の種類は以下の種類があることがわかってくる。
- 半音1つ 短2度
- 全音1つ 長2度
- 半音1つ全音1つ 短3度
- 全音2つ 長3度
- 全音2つ半音1つ 完全4度
- 全音3つ 増4度 ※ファとシの関係
- 全音3つ 減5度 ※シとファの関係
- 全音3つ半音1つ 完全5度
- 全音4つ 短6度
- 全音4つ半音1つ 長6度
- 全音5つ 短7度
- 全音5つ半音1つ 長7度
- 全音6つ 完全8度
ミを基準に数えるとミとファは半音1つの短2度。ミとソは半音3つ(全音1つと半音1つ)の短3度。ミとラは、半音5つ(全音2と半音1つ)の完全4度。ミとシは半音7つ(全音3つと半音1つ)の完全5度。ミとドは半音8つ(全音4つ)の短6度。ミとレは半音10つ(全音5つ)の短7度。
4度と5度と8度だけは長短がいらない関係が続きそうだね。
まだまたやってみる。
レを基準に数えるとレとミは全音1つの長2度。レとファは半音3つ(全音1つと半音1つ)の短3度。レとソは、半音5つ(全音2と半音1つ)の完全4度。レとラは半音7つ(全音3つと半音1つ)の完全5度。レとシは半音9つ(全音4つ半音1つ)の長6度。レとドは半音10つ(全音5つ)の短7度。
もうちょいやってみる
ファを基準に数えるとファとソは全音1つの長2度。ファとラは半音4つ(全音2つ)の長3度。ファとシは半音6つ(全音3)の増4度。ファとドは半音7つ(全音3つと半音1つ)の完全5度。ファとレは半音9つ(全音4つと半音1つ)の長6度。ファとミは半音10つ(全音5つ)の長7度。
ソを基準に数えるとソとラは全音1つの長2度。ソとシは半音4つ(全音2つ)の長3度。ソとドは、半音5つ(全音2と半音1つ)の完全4度。ソとレは半音7つ(全音3つと半音1つ)の完全5度。ソとミは半音9つ(全音4つと半音1つ)の長6度。ソとファは半音10つ(全音5つ)の短7度。
ラを基準に数えるとラとシは全音1つの長2度。ラとドは半音3つ(全音1つと半音1つ)の短3度。ラとレは、半音5つ(全音2と半音1つ)の完全4度。ラとミは半音7つ(全音3つと半音1つ)の完全5度。ラとファは半音8つ(全音4つ)の短6度。ラとソは半音10つ(全音5つ)の短7度。
シを基準に数えるとシとドは半音1つの短2度。シとレは半音3つ(全音1つと半音1つ)の短3度。シとミは、半音5つ(全音2と半音1つ)の完全4度。シとファは半音6つ(全音3つ)の減5度。シとソは半音8つ(全音4つ)の短6度。シとラは半音10つ(全音5つ)の短7度。
こんな感じで、数えます。
このような関係のなかでさらに#やbがついた音符と音程の距離をみるときは基準側に#b、比較対象側に#bがついて半音広がれば増2or3or6or7度なるし、基準側に#bかつ比較対象側に#bがついて全音分広がれば重増2or3or6or7度になる。基準側に#b、比較対象側に#bがついて半音縮まれば減2or3or6or7度なるし、基準側に#bかつ比較対象側に#bがついて全音縮まれば重減2or3or6or7度になる。
4和音メジャーセブンス □M7, □maj7
ドミソシがメジャー4和音です。メジャーセブンスと言います。4つ目の音が長7度の関係にあるので、そう呼ばれます。この時のM7やmaj7と書くMやmajは省略できません。単に7と書いてしまうと違うコードになり、Cメジャーの3和音に短7度がのったものを表してしまいます。つまりドミソシ♭の構成をさしてしまいます。
4和音マイナーセブンス □m7, □m7
ラドミソがマイナー4和音です。マイナーセブンスと言います。4つ目の音も短7度の関係にあります。
4和音の短長3度 完全5度 短調7度を基本としたものがしっくりくる
作曲においては、Cキー(ドレミファソラシの音階をもつキー)でドミソシ、レファラド、ミソシレ、ファラドミ、ソシレファ、ラドミソ、(シレファラだけは例外、どのキーでもです)のように半音記号を使わないで表すコードが一番しっくりくるようにできています。世の中に出回っている曲のほとんどは、実はこの組み合わせを守っています。このコードを解き明かすと、以下の図のようになっていることがわかります。
4和音セブンス □7
メジャーセブンスの4つ目の音が短7度になっている関係です。メジャーセブンスより記法はスッキリとした表現ですが、より複雑な響きのコードです。
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