「AP過去問 令和6年度秋期 午前 問54」の版間の差分
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2024年12月2日 (月) 22:16時点における最新版
問54(問題文)
プロジェクトマネジメントにおけるファストトラッキングの例として、適切なものはどれか
ア クリティカルパス上のアクティビティの開始が遅れたので、そのアクティビティに人的資源を追加した。
イ コストを削減するために、これまで承認されていた残業を禁止した。
ウ 仕様の確定が大幅に遅れたので、プロジェクトの完了予定日を延期した。
エ 設計が終わったモジュールから順にプログラム開発を実施するようにして、スケジュールを短縮した。
回答・解説
プロジェクトマネジメントにおけるファストトラッキング(Fast Tracking)は、アクティビティ間の依存関係を再調整し、本来順番に実施する予定の作業を並行して行うことでスケジュールを短縮する手法です。この方法はスケジュールを短縮できますが、リスクや問題発生の可能性が増加することがあります。
アは間違いです。クリティカルパス上のアクティビティに人的資源を追加した →これはクラッシング(Crashing)と呼ばれる手法であり、ファストトラッキングではありません。
イは間違いです。コストを削減するために残業を禁止した →これはコスト削減の措置であり、ファストトラッキングともスケジュール短縮とも関係がありません。
ウは間違いです。仕様の確定が遅れたので完了予定日を延期した →これはスケジュールの調整による対応であり、スケジュール短縮のファストトラッキングとは反対の状況です。
エは正しいです。設計が終わったモジュールから順にプログラム開発を実施するようにしてスケジュールを短縮した →これは設計とプログラム開発を本来は順番に行う予定だったものを、並行して進めることにした例であり、ファストトラッキングの典型的な例です。
したがって
エ
が答えです。