「AP過去問 令和6年度秋期 午前 問1」の版間の差分
(→回答・解説) |
|||
(同じ利用者による、間の2版が非表示) | |||
43行目: | 43行目: | ||
=='''問1(問題文)'''== | =='''問1(問題文)'''== | ||
M/M/1の待ち行列モデルにおいて、窓口の利用率が25%から40%に増えると、平均待ち時間は何倍になるか。 | M/M/1の待ち行列モデルにおいて、窓口の利用率が25%から40%に増えると、平均待ち時間は何倍になるか。 | ||
ア 1.25 | ア 1.25 | ||
60行目: | 61行目: | ||
\( \frac{\rho}{1-\rho} \cdot T_s = \text{平均待ち時間} \) | \( \frac{\rho}{1-\rho} \cdot T_s = \text{平均待ち時間} \) | ||
\( \rho\text{:利用率} \) | \( \rho\text{ : 利用率} \) | ||
\( T_s\text{ : サービス時間の平均} \) | |||
ここでは二つ利用率のモデル同士の割合について利用率25%を基準にして、答えることを求められています。サービス時間の平均については、指定が無いですが、同一とみなして、省略して計算すると良いです。 | |||
・利用率=25%の場合 | |||
\( \frac{0.25}{1-0.25} \) | |||
\( = \frac{0.25}{0.75} \) | |||
\( = \frac{1}{3} \) | |||
・利用率=40%の場合 | |||
\( \frac{0.4}{1-0.4} \) | |||
\( = \frac{0.4}{0.6} \) | |||
\( = \frac{2}{3} \) | |||
したがって、答えは3分の1が基準なら2倍が答えなので | |||
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #7fbfff 75%); font-weight:bold; "> | |||
ウ 2.00</span> | |||
が答えです。 | |||
2024年11月25日 (月) 21:25時点における最新版
問1(問題文)
M/M/1の待ち行列モデルにおいて、窓口の利用率が25%から40%に増えると、平均待ち時間は何倍になるか。
ア 1.25
イ 1.60
ウ 2.00
エ 3.00
回答・解説
M/M/1(Memoryless/Markovian/1:メモリーレス/マルコフ/1)モデルの平均待ち時間の公式は
\( \frac{\rho}{1-\rho} \cdot T_s = \text{平均待ち時間} \)
\( \rho\text{ : 利用率} \)
\( T_s\text{ : サービス時間の平均} \)
ここでは二つ利用率のモデル同士の割合について利用率25%を基準にして、答えることを求められています。サービス時間の平均については、指定が無いですが、同一とみなして、省略して計算すると良いです。
・利用率=25%の場合
\( \frac{0.25}{1-0.25} \)
\( = \frac{0.25}{0.75} \)
\( = \frac{1}{3} \)
・利用率=40%の場合
\( \frac{0.4}{1-0.4} \)
\( = \frac{0.4}{0.6} \)
\( = \frac{2}{3} \)
したがって、答えは3分の1が基準なら2倍が答えなので
ウ 2.00
が答えです。