「音楽理論 和音の種類」の版間の差分

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== '''概要''' ==
== '''概要''' ==
 和音の種類についてまとめます。
 和音の種類についてまとめます。この記事ではよく使われるものだけに絞って記載します。あまり使われないか、JazzジャズやクラシックClasicの分野で使われるようなコードは別の記事で言及したいと思います。


 
 
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 図には左から順にCmaj, (C#maj or Dbmaj), Dmaj, (D#maj or Ebmaj), Emaj, Fmaj, (F#maj or Gbmaj), Gmaj, (G#maj or Abmaj), Amaj, (A#maj or Bbmaj), Bmajのメジャーコードが並んでいるのを示めしています。  
 図には左から順にCmaj, (C#maj or Dbmaj), Dmaj, (D#maj or Ebmaj), Emaj, Fmaj, (F#maj or Gbmaj), Gmaj, (G#maj or Abmaj), Amaj, (A#maj or Bbmaj), Bmajのメジャーコードが並んでいるのを示めしています。


 ギターにおいては、まず、以下のコードフォームを覚えると良いでしょう。横にずらすだけで、12音階全部のコードが鳴らせますし、ちょっと指の形を変えるだけで、この先に紹介するコードのかなりの種類が押さえれるようにもなります。オススメです。ここでは、横にずらすだけで、いろいろなコードが鳴らせるという意味で<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">汎用系</span>と呼ぶことにします。F Majorはものすごく指のいたくなるフォームですが、構成音の3つさえ鳴ればよいので、中指、薬指、小指の音が押さえれているかが最初は重要です。やっている内に人差し指でワンフレット分全部おさえるバレーとかいう運指が全部きっちり押し込めるようになっていきます。とにかくこの2種類がおさえられれば、どんな曲にも立ち向かっていけるといって過言ではないでしょう。でも、最初に紹介する2種類以外のカタチも覚えた方がいいのは確かです。なぜならばギターはローでならすといい音がなるからです。開放弦から3フレットまでを使ったり、9フレットより下だけでコードを手を変え品を変え鳴らすのがいいからです。ここでは、横にずらしていろいろ使いまわせないという意味で<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">専用系</span>と呼ぶことにします。すこしづつ覚えるべき基本コードも紹介します。でも赤線でしめしたコードを活用する手法を主に紹介します。管理人が左利きなのでフレットの向きが逆になっています。自分のために書いている部分もあるからです。右利きのみなさんは反転するよろし、管理人が日頃感じている苦痛を分かち合うことができるかもしれない。反転させる空間認識能力をやしなうのも読者のためになると思うからです。弦の細い方が1弦で、弦の太い方が6弦です。作曲の中では汎用系を使って、実際にプレイするときは開放弦を利用した専用系の押さえ方がないかを検索する感じで編み出すとよいのではないでしょうか?自分で考えたフォームでもいいわけですし、じっくり考えて、専用系を見い出すとよいでしょう。ものすごい難しいフォームを習得して見せびらかすのもカッコよくていいと思います。
■汎用系
A Major Chord(A, C#, E)[A, E, A, C#, E]
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+o E 1
+---+---+-C#+---+  B 2 小指
+---+---+-A-+---+  G 3 薬指 Root
+---+---+-E-+---+  D 4 中指
+---+---+---+---+o A 5 Root
+---+---+---+---+x E 6
  4  3  2  1
</syntaxhighlight>
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C Major Chord(C, E, G)[C, G, C, E, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-G-+---+---+  E 1 人差指
+---+-E-+---+-|-+---+---+  B 2 小指
+---+-C-+---+-|-+---+---+  G 3 薬指 R
+---+-G-+---+-|-+---+---+  D 4 中指
+---+---+---+-C-+---+---+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3  2  1
</syntaxhighlight>
※プロの人にはこの5フレットを薬指で一本でバレーするように押さえる人がいます。このとき1弦に薬指の腹があたらないようにきれいに押さえれるのがプロだと思います。管理人は一切できません。脱臼・骨折しそうになる。ならないんだけど、痛くて我慢できない。小指、薬指、中指を使って5フレットを押さえるやり方はハイコードでは押さえるスキマが無くて難しくなってくる。そこでバレー型が大活躍するんす。できる人がうらやましい。憧れのJAMのTAKUYAさんは綺麗に薬指バレーをします。流石っす。できないプロもいるかもしれませんけど。管理人は指の入らないようなハイポジだけ薬指バレーをして、1弦は軽く触れて、ミュートです。和音構成としては成立していますから気にしません。
F Major Chord(F, A, C)[F, C, F, A, C, F]
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-F-+  E 1 人差指 R
+---+---+---+-C-+  B 2 人差指
+---+---+-A-+-|-+  G 3 中指
+---+-F-+---+-|-+  D 4 小指 R
+---+-C-+---+-|-+  A 5 薬指
+---+---+---+-F-+  E 6 人差指 R
  4  3  2  1
</syntaxhighlight>
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C Major Chord(C, E, G)[C, G, C, E, G, C]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-C-+  E 1 人差指 R
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+-E-+-|-+  G 3 中指
+---+-C-+---+-|-+  D 4 小指 R
+---+-G-+---+-|-+  A 5 薬指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9  8
</syntaxhighlight>
■専用系
C Major Chord(C, E, G)[E, C, E, G, C, E]
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+o E 1
+---+---+---+-C-+  B 2 人差指 R
+---+---+---+---+o G 3
+---+---+-E-+---+  D 4 中指
+---+-C-+---+---+  A 5 薬指 R
+---+---+---+---+o E 6
  4  3  2  1
</syntaxhighlight>
D Major Chord(D, F#, A)[D, A, D, F#]
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+-F#+---+  E 1 薬指
+---+-D-+---+---+  B 2 中指 R
+---+---+-A-+---+  G 3 人指
+---+---+---+---+o D 4 R
+---+---+---+---+x A 5
+---+---+---+---+x E 6
  4  3  2  1
</syntaxhighlight>
G Major Chord(G, B, D)[G, B, D, G, B, G]
<syntaxhighlight lang="text">
+---+-G-+---+---+  E 1 小指 R
+---+---+---+---+o B 2
+---+---+---+---+o G 3 R
+---+---+---+---+o D 4
+---+---+-B-+---+x A 5 中指
+---+-G-+---+---+x E 6 薬指 R
  4  3  2  1
</syntaxhighlight>
 


== '''3和音マイナー □m''' ==
== '''3和音マイナー □m''' ==
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 ラドミ(A, C, E)の間隔のまま(平行移動ですね)ド(C)をルートにしたマイナーを作ろうとすると、図のようにC, D#orEb, Gとなります。メジャーコードのCをそのとなりに記しました。真ん中の一音の位置が半音異なることに気づきますね。これがメジャーとマイナーの違いです。
 ラドミ(A, C, E)の間隔のまま(平行移動ですね)ド(C)をルートにしたマイナーを作ろうとすると、図のようにC, D#orEb, Gとなります。メジャーコードのCをそのとなりに記しました。真ん中の一音の位置が半音異なることに気づきますね。これがメジャーとマイナーの違いです。
■汎用系
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C Minor Chord(C, Eb, G)[C, G, C, Eb, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+---+---+-Eb+-|-+  B 2 中指
+---+-C-+---+-|-+  G 3 小指 R
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3
</syntaxhighlight>
※メジャーコードのFの汎用系のカタチを下にずらしたようなカタチですね。押さえるフォームは同じなのにメジャーになったりマイナーになったりするんですね。紛らわしいけど、便利。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C Minor Chord(C, Eb, G)[C, G, C, Eb, G, C]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-C-+  E 1 人差指 R
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+---+-Eb+  G 3
+---+-C-+---+-|-+  D 4 小指 R
+---+-G-+---+-|-+  A 5 薬指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9  8
</syntaxhighlight>
※コチラは中指を外すだけですね。人差し指のバレーの3弦が鳴らないとマイナーの響きが得られないので、このあたりから、もうバレーをマスターしないときついですが、人差し指の他の音をあきらめて3弦を人差し指を立てて押さえてもいいので、マイナーコードまでならバレーをマスターできなくてもごまかせそう。メジャーとマイナーの2種類だけ覚えれば、広範囲に曲は作れますから、この2種類を押さえれるようになるとミュージシャンになれるんすね。すごいわ。夢あるわギター。この2種類だけでは演奏家として業界ではいきていけないでしょうけど。一発屋にはなれる。何発かいける可能性もある。
■専用系
D Minor Chord(D, F, A)[D, A, D, F]
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-F-+  E 1 人指
+---+-D-+---+---+  B 2 薬指 R
+---+---+-A-+---+  G 3 中指
+---+---+---+---+o D 4 R
+---+---+---+---+x A 5
+---+---+---+---+x E 6
  4  3  2  1
</syntaxhighlight>
※このDのカタチはメジャーのときもそうですけど4弦を弾かなければ3和音としては、汎用性が生じ、横にずらすだけで、12種類の音階で和音を鳴らすことができます。


 
 


=== '''コードの転回''' ===
=== '''コードの転回''' ===
 コードの構成音に変更がない限り、構成音の一部についてオクターブを移動しても響きは変わりませんし、コードの名前も変わりません。ギターなんかは弦同士の関係がドソのように5度(音の間隔を表す呼び方です。)の関係にあるため、同じフレットに着目すると太い弦からソドのような関係になっている箇所が無数にあるため、ドミソというよりはソドミのような関係で押さえることが多いです。
 コードの構成音に変更がない限り、構成音の一部についてオクターブを移動しても響きは変わりませんし、コードの名前も変わりません。ギターなんかは弦同士の関係がドソのように5度(音の間隔を表す呼び方です。ソを基準に増える方向にすると完全4度)の関係にあるため、同じフレットに着目すると太い弦からソドのような関係になっている箇所が無数にあるため、ドミソというよりはソドミのような関係で押さえることが多いです。
 
 
 一番細い弦が1弦で太い弦が6弦です。2弦と3弦だけが増5度(違った視点では減4度)という関係になっています。だから2種類の組み合わせを覚えれば、上下での音の関係は覚えれます。ま、その2種類を覚えるだけでも大変なんですけども…。




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=== '''音の間隔の呼び方''' ===
=== '''音の間隔の呼び方''' ===
 音同士の間隔を表現するのに度という単位があります。ドとソは5度です。ドとドが同じ音で1度です。ドとレが2度です。ドとミが3度、ドとファが4度、ドとソが5度、ドとラが6度、ドとシが7度です。オクターブが異なるドとドは8度ですね。この間隔を今、簡単に示しましたが、厳密にはこの呼び方ではまずくなってきます。途中に半音を挟む、挟まないとかを考慮していないからです。じゃあオクターブを半音づつの12度になるように管理すればよかったじゃん!って思うかもしれませんが、オクターブは8度で設定したいなぁって思ったんでしょうね。
 音同士の間隔を表現するのに度という単位があります。ドとソは5度です。ドとドが同じ音で1度です。ドとレが2度です。ドとミが3度、ドとファが4度、ドとソが5度、ドとラが6度、ドとシが7度です。オクターブが異なるドとドは8度ですね。この間隔を今、簡単に示しましたが、厳密にはこの呼び方ではまずくなってきます。途中に半音を挟む、挟まないとかを考慮していないからです。じゃあオクターブを半音づつの12度になるように管理すればよかったじゃん!って思うかもしれませんが、結局聞き心地がいいのは、ドレミフォソラシの7つだし、聞き心地がいいところに絞って表現したい、オクターブは8度で設定したいなぁって思ったんでしょうね。そうじゃないと意味のない、ただ気持ち悪い距離を測り続けるだけの無能なことになってしまいます。




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[[ファイル:CM7 CM C7.png|400px]]
[[ファイル:CM7 CM C7.png|400px]]
■汎用系
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C Maj7 Chord(C, E, G, B)[C, G, B, E, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+---+-E-+---+-|-+  B 2 小指
+---+---+-B-+-|-+  G 3 中指
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3
</syntaxhighlight>
※バレーをしっかり押さえつつ、中指、薬指、小指でVのカタチができるように押さえます。人差し指の先端の方がコードの性質を保つのには、大事です。しっかり押さえれない人は、意識してみるといいかも。いや全部押さえれる方がいいに決まってるんだけどね。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C Maj7 Chord(C, E, G, B)[C, G, B, E, G, C]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-C-+x E 1 人差指 R
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+-E-+-|-+  G 3 薬指
+---+---+-B-+-|-+  D 4 中指
+---+-G-+---+-|-+x A 5 小指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9  8
</syntaxhighlight>
※最初に記事を書いたときは勘違いして難しいフォームを記載していましたが、こうでしたね。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C Maj7 Chord(C, E, G, B)[C, G, B, E, G, C]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-B-+  E 1 人差指 R
+---+---+-G-+---+  B 2 中指
+---+-E-+---+---+  G 3 薬指
+-C-+---+---+---+  D 4 小指
+---+---+---+---+x A 5
+---+---+---+---+x E 6
  10  9  8  7
</syntaxhighlight>
※こっちもよく使われると思います。ちょっと小指がピーンってなりますけど。
■専用系
C Maj7 Chord(C, E, G, B)[C, E, G, B, E]
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+o E 1 人差指
+---+---+---+---+o B 2 小指
+---+---+---+---+o G 3 中指
+---+---+-E-+---+  D 4 薬指
+---+-C-+---+---+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  4  3  2  1
</syntaxhighlight>


 
 
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[[ファイル:Cm7 Am7 CM7 C7.png|400px]]
[[ファイル:Cm7 Am7 CM7 C7.png|400px]]
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C m7 Chord(C, Eb, G, Bb)[C, G, B, E, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+---+---+-Eb+-|-+  B 2 小指
+---+---+---+-Bb+  G 3 中指
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3
</syntaxhighlight>
※マイナーコードのカタチから中指を外すだけでマイナーセブンスになります。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C m7 Chord(C, Eb, G, Bb)[C, B, E, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-C-+  E 1 人差指 R
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+---+-Eb+  G 3 人差指
+---+---+---+-Bb+  D 4 人差指
+---+-G-+---+-|-+  A 5 薬指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9  8
</syntaxhighlight>
※マイナーコードのときのフォームから小指を離すだけで、マイナーセブンスになります。


 
 


=== '''4和音の短長3度 完全5度 短調7度を基本としたものがしっくりくる''' ===
=== '''4和音の短長3度 完全5度 短長7度を基本としたものがしっくりくる''' ===
 作曲においては、Cキー(ドレミファソラシの音階をもつキー)でドミソシ、レファラド、ミソシレ、ファラドミ、ソシレファ、ラドミソ、(シレファラだけは例外、どのキーでもです)のように半音記号を使わないで表すコードが一番しっくりくるようにできています。世の中に出回っている曲のほとんどは、実はこの組み合わせを守っています。このコードを解き明かすと、以下の図のようになっていることがわかります。
 作曲においては、Cキー(ドレミファソラシの音階をもつキー)でドミソシ、レファラド、ミソシレ、ファラドミ、ソシレファ、ラドミソ、(シレファラだけは例外、どのキーでもです)のように半音記号を使わないで表すコードが一番しっくりくるようにできています。世の中に出回っている曲のほとんどは、実はこの組み合わせを守っています。このコードを解き明かすと、以下の図のようになっていることがわかります。
[[ファイル:DegreeCode.png|400px]]
 と上記のようなコードになります。一箇所間違えてます。F7じゃなくてG7でしたね。画像はなおすの面倒なのでこのままかな。Cの場合はC, D, E, F, G, A, Bですが、他のキーでもつかえるようにI, II, III, IV, V, VI, VIIを当てはめてディグリーコードと呼びます。IM7, IIm7, IIIm7, IVM7, V7, VIm7, VIIm7b5(まだ記事では登場してませんが、マイナーセブンスフラットファイブという名前) となります。I, IV, VはメジャーコードでII, III, VI, VIIはマイナーコードになります。VIIは響きが複雑なので、あまり登場しないのが普通です。なんなら無視してもいいくらいです。VIIはアクセントに使ってみる実験的な曲と言えるでしょう。
 既存の曲のバンドスコアなどをお持ちなら確かめてみると良いでしょう。キーが何かを調べて、そのキーに対する度数毎の音階を定め、その度数がII、III、VIにあたる部分がマイナーコードにI、IV、Vがメジャーコードになっている部分が沢山みつかるはずです。
キーは
*C Major:C, D, E, F, G, A, B
:*A Minor:A, B, C, D, E, F, G
を基準にキーを5度づつあげ下げすると音階に#やbが増えたりしていきます。キーを5度あげると#が一つ増えます。キーを5度づづ下げていくとbが増えます。やってみましょう。まずは基準のCメジャーキーから5度づつ上げていきます。5番目の音から始まるように変えていくだけです。末尾の音に#が増えます。
*G Major:G, A, B, C, D, E, F#
:*E Minor:E, F#,G, A, B, C, D
*D Major:D, E, F#, G, A, B, C#
:*B Minor:B, C#, D, E, F#, G, A
ようするに2度あげると、#が2つ増えるともいえます。
*A Major:A, B, C#, D, E, F#, G# 
:*F# Minor:F#, G#, A, B, C#, D, E
*E Major:E, F#, G#, A, B, C#, D# 
:*C# Minor:C#, D#, E, F#, G#, A, B
*B Major:B, C#, D#, E, F#, G#, A# 
:*G# Minor:G#, A#, B, C#, D#, E, F#
*F# Major:F#, G#, A#, B, C#, D#, E# 
:*D# Minor:D#, E#, F#, G#, A#, B, C#
では、ここからはCのキーから5度づつ下げていきましょう。後ろから4番目が5度にあたりますから、それを先頭にして、ミとファの間にあたる部分で半音だけあがるようにしたいので、前から4つめにbをつけていきます。
*F Major:F, G, A, Bb, C, D, E
:*D Minor:D, E, F, G, A, Bb, C
*Bb Major:Bb, C, D, Eb, F, G, A
:*G Minor:G, A, Bb, C, D, Eb, F
*Eb Major:Eb, F, G, Ab, Bb, C, D
:*C Minor:C, D, Eb, F, G, Ab, Bb
*Ab Major:Ab, Bb, C, Db, Eb, F, G
:*F Minor:F, G, Ab, Bb, C, Db, Eb
*Db Major:Db, Eb, F, Gb, Ab, Bb, C 
:*Bb Minor:Bb, C, Db, Eb, F, Gb, Ab
 しっくりくるだけなので、別に無視してもいいですけど、しっくりきちゃいますから、無視して作ってても、いいなと当てはめてみたら結局この理論どおりに伴奏をつけっちゃってたりします。キーの音階には無い半音をメロディーで使った場合なんかには、メジャーとマイナーの法則をテレコにした伴奏がしっくりきっちゃったりします。もちろんルート音がキーの音階にない半音をいれたコードもしっくりくる音としてありえます。
 この法則からはなかなか逃れられない。メロディーのはじめの音やよく使われている音が伴奏のルート音とで一致したコードとはしっくりきます。伴奏を作ってからメロディーを考えると伴奏のルート音をよく使うメロディーに寄って行きます。メジャーとマイナーだけは守って、セブンスコードにするなどコードに厚みを持たせたりする工夫をいれていくとこれまたしっくり来たりします。
 またキーの音から始まるメロディーがキーの音で終わるメロディーなどはさらにしっくりきますし、その途中に完全五度を通過したりするのもよく使われます。暗い方がマイナーキーになりますので、どこの音を起点に始まるかだけで、メジャーキーっぽくてもVIの音から始まって終わるような部分が随所にみられると、マイナーキーよりにもなったりしますし、その逆にもなりえます。メロディーがキーからみて、4度や7度にあたる音をぬいて作ると形になりやすく、ときどき4と7のチカラを借りたりする考え方とかがちょうどよかったりします。音にはしっくりきやすい奴らが法則通り待ち構えています。
 ドレミファソラシのメジャーに対して、ラシドレミファソのマイナーで構成音は共通です。どこからはじまってどこで終わるかが明るい暗いの印象を変えます。フレーズごとにいったり来たりすることもあっていいと思います。あまりごちゃごちゃしすぎると、何が言いたいのかわからなくなるところは、このwikiの記事のようになりがちです。
 しっくりくる法則(いわゆる音楽理論)にとらわれずにカタを破って、いかに新しいしっくりを見つけるかという部分も醍醐味であったりはします。ベース音は伴奏のルート音を基本に、そのまわりで、装飾していくのが良い感じになりやすいです。ベース音がルート音と違うものしか押さえない場合は分数コードの状態になりますのでコード名+ベース音やコード名/ベース音のようにコード表記をすることがあります。伴奏に低い音が演奏の中に入り込むときは、ルート音との関係性にかなり影響を与えます。
 最後に、しっくりくる音がわかったところで作曲のポイントを書いておきます。曲は繰り返しがあったほうが記憶に残りやすく、曲自体の良さが伝わりやすいです。まったく同じ繰り返しでなくても似ている旋律が繰り返されたりするのも良いです。だらだらと新しいメロディーを次々と提示されても、曲の良さというものはなかなか感じられません。繰り返される旋律のないヒット曲はないと言っても過言ではないでしょう。クラシックも同じ旋律をなんども繰り返される曲ばかりです。いちどしか使われない旋律でよい調べはここぞというところで提示します。サビは音程全体が高くなるのが通常です。もりあがりとはそういうものです。いままでのヒット曲が示した良い曲の構造というものは、しっかりと学ぶ姿勢があってもよいと思います。そのうえで新しい世界を切り開いていくと良いと思います。
 だいぶしっくりくるコードについて、記事を書いてしまいましたが、この記事は、曲作りに使うコードの厚みの部分を知るためにありますので、更にコードを紹介していきます。


 
 
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[[ファイル:C7.png|C7.png]]
[[ファイル:C7.png|C7.png]]
■汎用系
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C 7 Chord(C, E, G, Bb)[C, G, Bb, E, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+---+-E-+---+-|-+  B 2 小指
+---+---+---+-Bb+  G 3 人差指
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指or中指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3
</syntaxhighlight>
※C Maj7からだと中指を離すだけだし、C Majからだと薬指を離すだけというフォームです。前後のフォームによって押さえる指のカタチは変わるでしょう。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C 7 Chord(C, E, G, Bb)[C, G, Bb, E, G, C]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-C-+  E 1 人差指 R
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+-E-+-|-+  G 3 中指
+---+---+---+-Bb+  D 4
+---+-G-+---+-|-+  A 5 薬指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9  8
</syntaxhighlight>
※Cメジャーコードから小指を離すだけでC7のコードになります。
■専用系
C 7 Chord(C, E, (G), Bb)[C, E, Bb, C, E]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+o E 1
+---+---+---+-C-+  B 2 人差指 R
+---+-Bb+---+---+  G 3 小指
+---+---+-E-+---+  D 4 中指
+---+-C-+---+---+  A 5 薬指 R
+---+---+---+---+x E 6
  4  3  2  1
</syntaxhighlight>
※C Majの専用系から小指を3弦3フレットに落とすだけです。5度を省略した形ですが響きはあまりかわりません。このカタチで1弦を弾かなければ、12音階全部いけるので汎用性が生じます。省略系ですけど。
G 7 Chord(G, B, D, F)[G, B, D, G, B, E]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-F-+  E 1 人差指
+---+---+---+---+o B 2
+---+---+---+---+o G 3
+---+---+---+---+o D 4
+---+---+-B-+---+  A 5 中指
+---+-G-+---+---+  E 6 薬指 R
  4  3  2  1
</syntaxhighlight>
 
== '''2和音フィフス □5th(ギター演奏用語ではパワーコード)''' ==
 フィフスはメジャーでもマイナーでもない完全5度をもつコードです。ギターでは歪みによって得られる力強いサウンドでパワーコードと呼ばれます。ほかの楽器でも同じ狙いであれば、パワーコードと呼ばれることはあるそうです。専門用語にも近いものですが、明確には言い切れません。
 少し前に音の間隔を数えた時にファとシ、シとファは増4度だったり、減5度の関係にあったことを思い出して下さい。単純に5度の状態で横にずらしても楽曲の中では気持ちいい音階にはなりません。ファとシ(IV-VII)、シとファ(VII-IV)にあたる部分では、半音狭めた方が気持ちいい響きであることに注意が必要です。完全5度にたよりすぎると痛い目をみます。ん、これ気持ち悪いな?っていう感性はあったほうがいいと思いますね。わかった上で使う分にはなんでもありなんで、好きなようにしてよいのです。
[[ファイル:C5th PowerChord.png]]
■汎用系
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C 5 Chord(C, E, G, Bb)[C, G, Bb, E, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+x E 1
+---+---+---+---+x B 2
+---+---+---+---+x G 3
+---+-G-+---+---+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3
</syntaxhighlight>
※C 5 は回転系もあるので、たくさんの場所で作れます。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C 5 Chord(C, E, G, Bb)[C, G, Bb, E, G, C]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+x E 1
+---+---+---+---+x B 2
+---+---+---+---+x G 3
+---+---+---+---+x D 4
+---+-G-+---+---+  A 5 薬指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9  8
</syntaxhighlight>
※C 5 は単純で回転系もあるので、たくさんのポジション・場所で作れますが、汎用系の中から導き出した2つを紹介しました。曲の中でもスライドさせて一拍単位で音程を変化させる使い方もよくしますが、先ほど記述したとおり増4度と減5度の存在に気をつける必要があります。
 
== '''3和音オーギュメント □aug''' ==
 オーギュメントはメジャーコードの完全5度を増5度に置き換えたものです。CaugならC, E, G#で構成されます。
[[ファイル:Caug.png]]
■汎用系
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C aug Chord(C, E, G#)[G#, C, E, G#]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+-G#+---+  E 1 人差指
+---+-E-+---+---+  B 2 薬指
+---+-C-+---+---+  G 3 中指 R
+-G#+---+---+---+  D 4 小指
+---+---+---+---+x A 5
+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3
</syntaxhighlight>
※このあたりから、指のカタチが苦しいが素早くこのフォームを出せるようになると幅が広がります。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C aug Chord(C, E, G#)[C, C, E, G#]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+x E 1
+---+---+-G#+---+  B 2 薬指
+---+---+-E-+---+  G 3 中指
+---+-C-+---+---+  D 4 小指 R
+---+---+---+---+x A 5
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9  8
</syntaxhighlight>
※どっちの型もつらいです。人差し指はバレーのように押さえるんだけど、5弦にはそっとふれるだけなので、おさえる塩梅がむずかしい。上の型の方がギュッって握れるのでやりやすいか?ひとそれぞれだろうけどどっちもできるといいよね。なんなら人差し指はなくても大丈夫だし。
 
== '''3和音ディミニッシュト □dim''' ==
 ディミニッシュトはマイナーコードの完全5度を減5度に置き換えたものです。CdimならC, D#, Gbで構成されます。
 □dimは□mb5とも呼ぶことはできます。
[[ファイル:Cdim.png]]
■汎用系
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C aug Chord(C, Eb, Gb)[C, Gb, C, Eb]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+x E 1
+---+---+-Eb+---+  B 2 小指
+---+-C-+---+---+  G 3 中指 R
+---+---+-Gb+---+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指
+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3
</syntaxhighlight>
※逆Vを作るような感じですね。3和音ですから問題ありませんが、近くにEb Gbがあつまっていないので、あまり弦をひけないです。中央の4弦を鳴らしましょう。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C aug Chord(C, Eb, Gb)[C, Eb, Gb]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+x E 1
+---+---+---+-Gb+  B 2 人差指
+---+---+-Eb+---+  G 3 薬指
+---+---+---+---+x D 4
+---+---+---+---+x A 5
+---+---+-C-+---+  E 6 中指 R
  10  9  8  7
</syntaxhighlight>
※いままで、8~10フレットあたりで弾いていましたが、手前の7フレットが登場です。かなり苦しいことがわかりますね。
 
== '''3和音サスペンディッド2/4 □sus2/□sus4''' ==
 サスペンディド2はメジャーコードやマイナーコードの第2音を長2度に置き換えたものです。Csus2ならC, D, Gで構成されます。長2度は長9度と同じなのでsus2はナインスと言うコードに近い事になりまして、3度と7度を引かないアドナインスということでadd9(ormit3)でもあると言えます。なのでsus2というコード表現がadd9であるなら一度も登場しない表現にもなります。そういう意味であまり見かけないコードとも言えます。
 サスペンディド4はメジャーコードやマイナーコードの第2音を長4度に置き換えたものです。Csus4ならC, F, Gで構成されます。
[[ファイル:Csus2 Csus4.png]]
先に利用頻度の高いsus4からギターのコードフォームを示します。
■汎用系
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C sus4 Chord(C, F, G)[C, G, C, F, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+-F-+---+---+-|-+  B 2 小指
+---+-C-+---+-|-+  G 3 中指
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3
</syntaxhighlight>
※メジャーコードの小指を一つ外側に移動させるだけです。ちょっと小指が痛いけど、ここちよい痛さです。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C sus4 Chord(C, F, G)[C, B, E, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-C-+  E 1 人差指 R
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+-F-+---+-|-+  G 3 小指
+---+-C-+---+-|-+  D 4 薬指 R
+---+-G-+---+-|-+  A 5 中指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9  8
</syntaxhighlight>
※マイナーセブンスのカタチに小指を3弦に対して薬指と中指と同じフレットで押さえます。もうひとつの汎用系のメジャーのときのカタチを上に移動したようなフォームですね。覚えやすいと思います。
次に利用頻度の低いsus2のコードフォームを示します。
■汎用系
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C sus2 Chord(C, D, G)[C, G, C, D, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+---+---+---+-D-+  B 2 人差指
+---+-C-+---+-|-+  G 3 小指 R
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3
</syntaxhighlight>
※もうひとつの汎用マイナー型を一つ下に移動したようなフォームです。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C sus2 Chord(C, D, G)[C, D, G, C]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+x E 1
+---+---+---+---+x B 2
+---+---+---+-C-+  G 3 人差指 R
+---+---+---+-G-+  D 4 人差指
+---+---+---+-D-+  A 5 人差指
+-C-+---+---+---+  E 6 小指 R
  8  7  6  5
</syntaxhighlight>
※だいぶ奥まったところのポジションを活用します。汎用型の原型とはだいぶ遠い感じがします。
■専用系
G sus4 Chord(G, C, D)[G, D, G, C, G]
<syntaxhighlight lang="text">
+---+-G-+---+---+  E 1 小指 R
+---+---+---+-C-+  B 2 人差指
+---+---+---+---+o G 3 R
+---+---+---+---+o D 4
+---+---+---+---+x A 5 中指で軽く触る
+---+-G-+---+---+  E 6 薬指
  4  3  2  1
</syntaxhighlight>
※Gメジャーの専用系カタチに2弦1フレットを人差し指で押さえる感じですね。中指は軽く触ってミュートして音が鳴らないようにします。綺麗なsus4にするには触らない方がいい響きになります。
 
== '''5和音メジャーナインス/マイナーナインス/ナインス □maj9/□m9/□9''' ==
 メジャーナインスは□maj9で□maj7に長9度を追加した5和音(C, E, G, B, D(ド, ミ, ソ, シ, レ))です。
 マイナーナインスは□m9で□m7に長9度を追加した5和音(C, Eb, G, Bb, D(ド, ミb, ソ, シb, レ))。
 ナインスは□9で□7に長9度を追加した5和音(C, E, G, Bb, D(ド, ミ, ソ, シb, レ))です。
□maj9は□maj7add9/□m9は□m7add9/□9は□7add9と同じです。
[[ファイル:Cmaj9 Cm9 C9.png]]
■汎用系
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C maj9(ormit3) Chord(C, (E), G, B, D)[C, G, B, D, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+---+---+---+-D-+  B 2 人差指
+---+---+-B-+-|-+  G 3 中指
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3
</syntaxhighlight>
※こちらの汎用型を使うと3度が押さえれないです。響きはあんまり変わりません。省略してるだけあって押さえやすいです。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C maj9 Chord(C, E, G, B, D)[C, E, B, D, G, B]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+-B-+  E 1 人差指
+---+---+---+-G-+-|-+  B 2 中指
+---+---+---+---+-D-+  G 3 人差指
+---+---+-B-+---+-|-+  D 4 小指
+---+---+---+---+-E-+  A 5 薬指
+---+---+---+-C-+---+  E 6 人差指 R
  11  10  9  8  7
</syntaxhighlight>
※こちらの汎用型を使うと3度が押さえれます。原型よりも奥まった7フレットを使いますし、複雑なフォームであることには変わりはありません。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C m9 Chord(C, Eb, (G), Bb, D)[C, G, B, D, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+x E 1
+---+-D-+---+---+  B 2 小指
+---+-Bb+---+---+  G 3 薬指
+---+---+---+-Eb+  D 4 人指
+---+-C-+---+---+  A 5 中差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  4  3  2  1
</syntaxhighlight>
※こちらの汎用型を使うと5度が押さえれないです。響きはあんまり変わりません。省略してるだけあって押さえやすいです。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C m9 Chord(C, Eb, G, Bb, D)[C, G, Bb, Eb, G, D]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+-D-+---+-|-+  E 1 小指
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+---+-Eb+  G 3 人差指
+---+---+---+-Bb+  D 4 人差指
+---+-G-+---+-|-+  A 5 中指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9  8
</syntaxhighlight>
※こちらの汎用型を使うと5度が押さえれます。中指と小指で広げるようなイメージですね。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C 9 Chord(C, E, (G), Bb, D)[D, G, C, E, Bb]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+-Bb+---+---+x E 1 中指
+---+---+-E-+---+  B 2 人差指
+---+---+-C-+---+  G 3 人差指 R
+---+---+-G-+---+  D 4 人差指
+---+---+-D-+---+  A 5 人差指
+---+---+---+---+x E 6
  7  6  5  4
</syntaxhighlight>
※バレープラス中指だけなのでシンプルですがナインスコードが鳴らせます。こういうのはうれしいですね。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C 9 Chord(C, E, G, Bb, D)[C, G, Bb, E, G, D]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+-D-+---+-|-+  E 1 小指
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+-E-+-|-+  G 3 中指
+---+---+---+-Bb+  D 4 人差指
+---+-G-+---+-|-+  A 5 薬指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9  8
</syntaxhighlight>
※メジャーセブンスのVを広げたワイドV型ですね。
 
== '''4和音マイナーセブンスフラットファイブ/セブンスフラットファイブ/メジャーセブンスフラットファイブ □m7b5(□7dim)/□7b5/□maj7b5''' ==
 マイナーセブンスフラットファイブは複雑なコード名称ですが、メジャーCキーのVIIにあたるBルートのときの4和音(シ, レ, ファ, ラ)にあたりますので、取り上げました。別名セブンスディミニッシュト、つまり□7dimとも呼ぶことができます。
 マイナーセブンスフラットファイブは□m7b5で□m7の3番目の音の完全5度を減5度(C, Eb, Gb, B, D(ド, ミb, ソb, シb))にしたものです。
 セブンスフラットファイブは□7b5で□7の3番目の音の完全5度を減5度(C, E, Gb, Bb(ド, ミ, ソb, シb))にしたものです。
 メジャーセブンスフラットファイブは□maj7b5で□maj7の3番目の音の完全5度を減5度(C, E, Gb, B(ド, ミ, ソb, シ))にしたものです。
[[ファイル:Cm7b5 C7b5 Cmaj7b5.png|400px]]
■汎用系
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C m7b5 Chord(C, Eb, Gb, Bb)[D, Gb, Bb, Eb]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+x E 1
+---+---+-Eb+-|-+  B 2 小指
+---+---+---+-Bb+  G 3 中指 R
+---+---+-Gb+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指
+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3
</syntaxhighlight>
※シレファソとはちがって、同じ関係とはいえ巡り巡ってドミbソbシbですからね。変な音なわけですね。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C m7b5 Chord(C, Eb, Gb, Bb)[C, Bb, Eb, Gb]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+x E 1
+---+---+---+-Gb+  B 2 人差指
+---+---+-Eb+---+  G 3 小指
+---+---+-Bb+---+  D 4 薬指
+---+---+---+---+x A 5
+---+---+-C-+---+  E 6 中指 R
  10  9  8  7
</syntaxhighlight>
※原型はほとんどないので覚えにくいですね。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C 7b5 Chord(C, E, Gb, Bb)[D, Gb, Bb, E]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+x E 1
+---+-E-+---+---+  B 2 小指
+---+---+---+-Bb+  G 3 中指
+---+---+-Gb+---+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3
</syntaxhighlight>
※m7b5の小指をひとつ外に移動させます。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C 7b5 Chord(C, Eb, Gb, Bb)[C, Bb, Eb, Gb]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+x E 1
+---+---+---+-Gb+  B 2 人差指
+---+-E-+---+---+  G 3 小指
+---+---+-Bb+---+  D 4 薬指
+---+---+---+---+x A 5
+---+---+-C-+---+  E 6 中指 R
  10  9  8  7
</syntaxhighlight>
※原型はほとんどないので覚えにくいですね。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C maj7b5 Chord(C, E, Gb, B)[C, Gb, B, E]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+x E 1
+---+-E-+---+---+  B 2 小指
+---+---+-B-+---+  G 3 中指
+---+---+-Gb+---+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3
</syntaxhighlight>
※m7b5の小指をひとつ外に移動させます。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C maj7b5 Chord(C, E, Gb, B)[C, B, E, Gb]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+x E 1
+---+---+---+-Gb+  B 2 人差指
+---+-E-+---+---+  G 3 小指
+---+-B-+---+---+  D 4 薬指
+---+---+---+---+x A 5
+---+---+-C-+---+  E 6 中指 R
  10  9  8  7
</syntaxhighlight>
※原型はほとんどないので覚えにくいですね。
 
== '''4和音メジャーアドナインス/マイナーアドナインス □add9/□madd9''' ==
 ナインスは5和音ですが、3和音に9度の音を追加するコードもよく使われます。ギターで押さえやすいコードでもあるのが起因しているのではないかと思います。
 メジャーアドナインスは単にアドナインスとも呼び、□add9と表記します。メジャーコードの3和音に長9度を追加した(C, E, G, D(ド, ミ, ソ, レ))というものです。
 マイナーアドナインスは□madd9と表記します。マイナーコードの3和音に長9度を追加した(C, Eb, G, D(ド, ミb, ソ, レ))というものです。
[[ファイル:Cadd9 Cmadd9.png|Cadd9 Cmadd9.png]]
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C add9(ormit3) Chord(C, (E), G, D)[C, G, C, D, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+---+---+---+-D-+  B 2 人差指
+---+-C-+---+-|-+  G 3 小指 R
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3
</syntaxhighlight>
※このカタチでは3度は押さえづらいので省略です。あまり響きは変わりません。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C add9 Chord(C, E, G, D)[C, B, D, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+x E 1
+---+---+-G-+---+  B 2 小指
+---+---+---+-D-+  G 3 中指
+---+---+---+---+x D 4
+---+---+---+-E-+  A 5 人差指
+---+---+-C-+---+  E 6 薬指 R
  10  9  8  7
</syntaxhighlight>
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C add9 Chord(C, E, G, D)[C, B, D, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+-D-+---+---+  E 1 小指
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+-E-+---+  G 3 中指
+---+-C-+---+---+  D 4 薬指 R
+---+---+---+---+x A 5
+---+---+---+---+x E 6
  11  10  9  8
</syntaxhighlight>
※8フレット付近では2種類押さえやすいのがあります。管理人は後者が好きかな。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C madd9 Chord(C, Eb, G, D)[C, Eb, D, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+-G-+---+---+  E 1 小指
+---+-D-+---+---+  B 2 薬指
+---+---+---+---+x G 3
+---+---+---+-Eb+  D 4 人差指
+---+-C-+---+---+  A 5 中指 R
+---+---+---+---+x E 6
  4  3  2  1
</syntaxhighlight>
※綺麗に鳴らすのには結構きついフォームです。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C madd9 Chord(C, Eb, G, D)[C, Eb, G, D]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+-D-+---+---+  E 1 小指
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+---+-Eb+  G 3 中指
+---+-C-+---+---+  D 4 薬指 R
+---+---+---+---+x A 5
+---+---+---+---+x E 6
  11  10  9  8
</syntaxhighlight>
※こちらも一筋縄にはいかないフォームです。
■専用系
G add9 Chord(G, B, D, A)[G, B, D, A, B, G]
<syntaxhighlight lang="text">
+---+-G-+---+---+  E 1 小指 R
+---+---+---+---+o B 2
+---+---+-A-+---+  G 3 人差指
+---+---+---+---+o D 4
+---+---+-B-+---+  A 5 中指
+---+-G-+---+---+  E 6 薬指 R
  4  3  2  1
</syntaxhighlight>
※Gのメジャーの専用系フォームに人差し指で3弦2フレットを押さえるだけです。
 
== '''4和音メジャーシックス/マイナーシックス □6/□m6''' ==
 シックスは4和音です。3和音に6度の音を追加するコードです。
 メジャーシックスは単にシックスとも呼び、□maj6あるいは□6と表記します。メジャーコードの3和音に長6度を追加した(C, E, G, A(ド, ミ, ソ, ラ))というものです。
 マイナーシックスと呼び、□m6と表記します。マイナーコードの3和音に長6度を追加した(C, Eb, G, A(ド, ミb, ソ, ラ))というものです。
[[ファイル:C6 Cm6.png|C6 Cm6.png]]
■汎用系
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C 6 Chord(C, E, G, A)[C, G, C, E, A]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+-A-+---+---+  E 1 薬指
+---+-E-+---+---+  B 2 薬指
+---+-C-+---+---+  G 3 薬指
+---+-G-+---+---+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6  5  4  3
</syntaxhighlight>
※薬指でのバレーを要求されるフォームです。でも、1弦で浮かせるスペシャルはいらないので、素人にもできるね。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C 6 Chord(C, E, G, A)[C, A, E, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+---+x E 1
+---+---+-G-+---+  B 2 薬指
+---+-E-+---+---+  G 3 小指
+---+---+---+-A-+  D 4 人差指
+---+---+---+---+x A 5
+---+---+-C-+---+  E 6 中指 R
  10  9  8  7
</syntaxhighlight>
※複雑なフォームです。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C m6 Chord(C, Eb, G, A)[C, Eb, A, C, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+-G-+---+-|-+  E 1 小指
+---+---+---+-C-+  B 2 人差指 R
+---+---+-A-+-|-+  G 3 中指
+---+---+---+-Eb+  D 4 人差指
+---+-C-+---+---+  A 5 薬指 R
+---+---+---+---+x E 6
  4  3  2  1
</syntaxhighlight>
※ワイドVを作るフォームですね。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C m6 Chord(C, Eb, G, A)[C, G, C, Eb, A, C]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+-C-+---+  E 1 人差 R
+-A-+---+-|-+---+  B 2 小指
+---+---+-Eb+---+  G 3 人差指
+-C-+---+-|-+---+  D 4 薬指 R
+-G-+---+-|-+---+x A 5 中指
+---+---+-C-+---+  E 6 人差指 R
  10  9  8  7
</syntaxhighlight>
※マイナーコードに2弦10フレットを足したようなカタチですね。
 
== '''5和音メジャーシックスアドナインス/マイナーシックスアドナインス □6add9/□m6add9''' ==
 シックスアドナインスは5和音です。シックス4和音に9度の音を追加するコードです。
 メジャーシックスアドナインスは単にシックスアドナインスとも呼び、□maj6add9あるいは□6add9と表記します。メジャーシックスコードの4和音に長9度を追加した(C, E, G, A, D(ド, ミ, ソ, ラ, レ))というものです。
 マイナーシックスアドナインスと呼び、□m6add9と表記します。マイナーシックスコードの4和音に長9度を追加した(C, Eb, G, A, D(ド, ミb, ソ, ラ, レ))というものです。
[[ファイル:C6add9 Cm6add9.png]]
 
== '''4和音シックスサスペンディッド4/4和音セブンスサスペンディッド4/5和音ナインスサスペンディッド4/5和音メジャーナインスサスペンディッド4 □6sus4/□7sus4/□9sus4/□maj9sus4''' ==
 ここまで学んだからこそ紹介できる。いろいろなコードからの派生を含むサスペンディド4をまとめました。
 シックスサスペンディッド4と呼び、□6sus4と表記します。サスペンディッド4に長6度を追加した(C, F, G, A(ド, ファ, ソ, ラ))というものです。
 セブンスサスペンディッド4と呼び、□7sus4と表記します。サスペンディッド4に短7度を追加した(C, F, G, Bb(ド, ファ, ソ, シb))というものです。
 ナインスサスペンディッド4と呼び、□9sus4と表記します。サスペンディッド4に短7度と長9度を追加した(C, F, G, Bb, D(ド, ファ, ソ, シb, レ))というものです。
 メジャーナインスサスペンディッド4と呼び、□maj9sus4と表記します。サスペンディッド4に長7度と長9度を追加した(C, F, G, B, D(ド, ファ, ソ, シ, レ))というものです。
[[ファイル:Cargsus4 C6sus4 C7sus4 C9sus4 Cmaj9sus4.png|400px]]
■汎用系
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C 7sus4 Chord(C, F, G, Bb)[C, F, A, Bb, G]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+-G-+---+---+  E 1 小指
+---+---+---+---+x B 2
+---+-Bb+---+---+  G 3 薬指
+---+-F-+---+---+  D 4 中指
+---+-C-+---+---+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  4  3  2  1
</syntaxhighlight>
※元のフォームの5弦で押さえていた部分を離して、1弦の3フレットを小指で押さえる感じですね。バレーしていた部分はそれぞれの指で押さえないとだめですけどね。
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">C 7sus4 Chord(C, F, G, Bb)[C, G, Bb, F, Bb, C]</span>
<syntaxhighlight lang="text">
+---+---+---+-C-+  E 1 人差 R
+-Bb+---+---+-|-+  B 2 小指
+---+-F-+---+-|-+  G 3 薬指
+---+---+---+-Bb+  D 4 人差指
+---+-G-+---+-|-+x A 5 中指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9  8
</syntaxhighlight>
※セブンスコードに2弦11フレットへ小指を広げたようなカタチですね。
 
== '''関連記事''' ==
*[[音楽理論 和音の種類 高度な和音]]
*[[音楽理論 管理人所有のスコアで使われている和音の種類]]


 
 


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2024年3月13日 (水) 14:01時点における最新版

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概要

 和音の種類についてまとめます。この記事ではよく使われるものだけに絞って記載します。あまり使われないか、JazzジャズやクラシックClasicの分野で使われるようなコードは別の記事で言及したいと思います。

 

3和音メジャー □, □maj

まず最初に、3和音のメジャーコードから構成を紹介しますが、今後C(ド)をルートにした和音しか紹介しません。何故ならば綺麗に半音づつずらせば12種類の同じコードになるからです。ずらすというのがどういう意味かをしるすため、最初のメジャーコードだけ示します。ドミソがメジャーコードです。単純にCとしたり、明確にするためにCmajとしてみたり、CMと表記したりします。メジャーもマイナーも頭文字はM, mなのでね。大文字をメジャー、小文字をマイナーに割り当てたり、majと表記したり忙しいものです。


C-B Major.png


12音は

ド、(ド#orレ♭)、レ、(レ#orミ♭)、ミ、ファ、(ファ#orソ♭)、ソ、(ソ#orラ♭)、ラ、(ラ#orシ♭)、シ

のように半音ごとに並んでいます。音階をABC表記すると

C, (C#orDb), D, (D#orEb), E, F, (F#orGb), G, (G#orAb), A, (A#orBb), B

です。


 一番下にある音をルートといって、一番したがCならCのコードあるいはCmajと表記するものです。C, E, Gつまりドミソの間隔を保ったまま全部を半音づつあげていったものが、全12音階のMajorコードです。


 図には左から順にCmaj, (C#maj or Dbmaj), Dmaj, (D#maj or Ebmaj), Emaj, Fmaj, (F#maj or Gbmaj), Gmaj, (G#maj or Abmaj), Amaj, (A#maj or Bbmaj), Bmajのメジャーコードが並んでいるのを示めしています。


 ギターにおいては、まず、以下のコードフォームを覚えると良いでしょう。横にずらすだけで、12音階全部のコードが鳴らせますし、ちょっと指の形を変えるだけで、この先に紹介するコードのかなりの種類が押さえれるようにもなります。オススメです。ここでは、横にずらすだけで、いろいろなコードが鳴らせるという意味で汎用系と呼ぶことにします。F Majorはものすごく指のいたくなるフォームですが、構成音の3つさえ鳴ればよいので、中指、薬指、小指の音が押さえれているかが最初は重要です。やっている内に人差し指でワンフレット分全部おさえるバレーとかいう運指が全部きっちり押し込めるようになっていきます。とにかくこの2種類がおさえられれば、どんな曲にも立ち向かっていけるといって過言ではないでしょう。でも、最初に紹介する2種類以外のカタチも覚えた方がいいのは確かです。なぜならばギターはローでならすといい音がなるからです。開放弦から3フレットまでを使ったり、9フレットより下だけでコードを手を変え品を変え鳴らすのがいいからです。ここでは、横にずらしていろいろ使いまわせないという意味で専用系と呼ぶことにします。すこしづつ覚えるべき基本コードも紹介します。でも赤線でしめしたコードを活用する手法を主に紹介します。管理人が左利きなのでフレットの向きが逆になっています。自分のために書いている部分もあるからです。右利きのみなさんは反転するよろし、管理人が日頃感じている苦痛を分かち合うことができるかもしれない。反転させる空間認識能力をやしなうのも読者のためになると思うからです。弦の細い方が1弦で、弦の太い方が6弦です。作曲の中では汎用系を使って、実際にプレイするときは開放弦を利用した専用系の押さえ方がないかを検索する感じで編み出すとよいのではないでしょうか?自分で考えたフォームでもいいわけですし、じっくり考えて、専用系を見い出すとよいでしょう。ものすごい難しいフォームを習得して見せびらかすのもカッコよくていいと思います。


■汎用系

A Major Chord(A, C#, E)[A, E, A, C#, E]

+---+---+---+---+o E 1
+---+---+-C#+---+  B 2 小指
+---+---+-A-+---+  G 3 薬指 Root
+---+---+-E-+---+  D 4 中指
+---+---+---+---+o A 5 Root
+---+---+---+---+x E 6
  4   3   2   1


C Major Chord(C, E, G)[C, G, C, E, G]

+---+---+---+-G-+---+---+  E 1 人差指
+---+-E-+---+-|-+---+---+  B 2 小指
+---+-C-+---+-|-+---+---+  G 3 薬指 R
+---+-G-+---+-|-+---+---+  D 4 中指
+---+---+---+-C-+---+---+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3   2   1


※プロの人にはこの5フレットを薬指で一本でバレーするように押さえる人がいます。このとき1弦に薬指の腹があたらないようにきれいに押さえれるのがプロだと思います。管理人は一切できません。脱臼・骨折しそうになる。ならないんだけど、痛くて我慢できない。小指、薬指、中指を使って5フレットを押さえるやり方はハイコードでは押さえるスキマが無くて難しくなってくる。そこでバレー型が大活躍するんす。できる人がうらやましい。憧れのJAMのTAKUYAさんは綺麗に薬指バレーをします。流石っす。できないプロもいるかもしれませんけど。管理人は指の入らないようなハイポジだけ薬指バレーをして、1弦は軽く触れて、ミュートです。和音構成としては成立していますから気にしません。


F Major Chord(F, A, C)[F, C, F, A, C, F]

+---+---+---+-F-+  E 1 人差指 R
+---+---+---+-C-+  B 2 人差指
+---+---+-A-+-|-+  G 3 中指
+---+-F-+---+-|-+  D 4 小指 R
+---+-C-+---+-|-+  A 5 薬指
+---+---+---+-F-+  E 6 人差指 R
  4   3   2   1


C Major Chord(C, E, G)[C, G, C, E, G, C]

+---+---+---+-C-+  E 1 人差指 R
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+-E-+-|-+  G 3 中指
+---+-C-+---+-|-+  D 4 小指 R
+---+-G-+---+-|-+  A 5 薬指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9   8


■専用系

C Major Chord(C, E, G)[E, C, E, G, C, E]

+---+---+---+---+o E 1 
+---+---+---+-C-+  B 2 人差指 R
+---+---+---+---+o G 3 
+---+---+-E-+---+  D 4 中指
+---+-C-+---+---+  A 5 薬指 R
+---+---+---+---+o E 6 
  4   3   2   1


D Major Chord(D, F#, A)[D, A, D, F#]

+---+---+-F#+---+  E 1 薬指
+---+-D-+---+---+  B 2 中指 R
+---+---+-A-+---+  G 3 人指
+---+---+---+---+o D 4 R
+---+---+---+---+x A 5 
+---+---+---+---+x E 6 
  4   3   2   1


G Major Chord(G, B, D)[G, B, D, G, B, G]

+---+-G-+---+---+  E 1 小指 R
+---+---+---+---+o B 2 
+---+---+---+---+o G 3 R
+---+---+---+---+o D 4 
+---+---+-B-+---+x A 5 中指
+---+-G-+---+---+x E 6 薬指 R
  4   3   2   1

 

3和音マイナー □m

 ラドミ(A, C, E)の間隔がマイナーです。Amと表記します。


A CMinor vs CMajor.png


 ラドミ(A, C, E)の間隔のまま(平行移動ですね)ド(C)をルートにしたマイナーを作ろうとすると、図のようにC, D#orEb, Gとなります。メジャーコードのCをそのとなりに記しました。真ん中の一音の位置が半音異なることに気づきますね。これがメジャーとマイナーの違いです。


■汎用系

C Minor Chord(C, Eb, G)[C, G, C, Eb, G]

+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+---+---+-Eb+-|-+  B 2 中指
+---+-C-+---+-|-+  G 3 小指 R
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3


※メジャーコードのFの汎用系のカタチを下にずらしたようなカタチですね。押さえるフォームは同じなのにメジャーになったりマイナーになったりするんですね。紛らわしいけど、便利。


C Minor Chord(C, Eb, G)[C, G, C, Eb, G, C]

+---+---+---+-C-+  E 1 人差指 R
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+---+-Eb+  G 3 
+---+-C-+---+-|-+  D 4 小指 R
+---+-G-+---+-|-+  A 5 薬指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9   8


※コチラは中指を外すだけですね。人差し指のバレーの3弦が鳴らないとマイナーの響きが得られないので、このあたりから、もうバレーをマスターしないときついですが、人差し指の他の音をあきらめて3弦を人差し指を立てて押さえてもいいので、マイナーコードまでならバレーをマスターできなくてもごまかせそう。メジャーとマイナーの2種類だけ覚えれば、広範囲に曲は作れますから、この2種類を押さえれるようになるとミュージシャンになれるんすね。すごいわ。夢あるわギター。この2種類だけでは演奏家として業界ではいきていけないでしょうけど。一発屋にはなれる。何発かいける可能性もある。


■専用系

D Minor Chord(D, F, A)[D, A, D, F]

+---+---+---+-F-+  E 1 人指
+---+-D-+---+---+  B 2 薬指 R
+---+---+-A-+---+  G 3 中指
+---+---+---+---+o D 4 R
+---+---+---+---+x A 5 
+---+---+---+---+x E 6 
  4   3   2   1


※このDのカタチはメジャーのときもそうですけど4弦を弾かなければ3和音としては、汎用性が生じ、横にずらすだけで、12種類の音階で和音を鳴らすことができます。

 

コードの転回

 コードの構成音に変更がない限り、構成音の一部についてオクターブを移動しても響きは変わりませんし、コードの名前も変わりません。ギターなんかは弦同士の関係がドソのように5度(音の間隔を表す呼び方です。ソを基準に増える方向にすると完全4度)の関係にあるため、同じフレットに着目すると太い弦からソドのような関係になっている箇所が無数にあるため、ドミソというよりはソドミのような関係で押さえることが多いです。


 一番細い弦が1弦で太い弦が6弦です。2弦と3弦だけが増5度(違った視点では減4度)という関係になっています。だから2種類の組み合わせを覚えれば、上下での音の関係は覚えれます。ま、その2種類を覚えるだけでも大変なんですけども…。


 

音の間隔の呼び方

 音同士の間隔を表現するのに度という単位があります。ドとソは5度です。ドとドが同じ音で1度です。ドとレが2度です。ドとミが3度、ドとファが4度、ドとソが5度、ドとラが6度、ドとシが7度です。オクターブが異なるドとドは8度ですね。この間隔を今、簡単に示しましたが、厳密にはこの呼び方ではまずくなってきます。途中に半音を挟む、挟まないとかを考慮していないからです。じゃあオクターブを半音づつの12度になるように管理すればよかったじゃん!って思うかもしれませんが、結局聞き心地がいいのは、ドレミフォソラシの7つだし、聞き心地がいいところに絞って表現したい、オクターブは8度で設定したいなぁって思ったんでしょうね。そうじゃないと意味のない、ただ気持ち悪い距離を測り続けるだけの無能なことになってしまいます。


 例えば、隣り合うドとレは2度っていうけど、同じように隣り合うミとファは半音しか違わないのに同じように2度っていうのはおかしい。じゃあじっくり音の間隔についてもう一度考えてみよう。


 ドを基準に数えるとドとレは半音2つ(全音1つ)の2度。ドとミは半音4つ(全音2つ)の3度。ドとファは、半音5つ(全音2と半音1つ)の4度。ドとソは半音7つ(全音3つと半音1つ)。ドとラは半音9つ(全音4つと半音1つ)。ドとシは半音11つ(全音5つと半音1つ)。こういうことがわかる。このようにいろいろな音を基準に数えていくと音の離れている距離の種類は以下の種類があることがわかってくる。


  • 半音1つ 短2度
  • 全音1つ 長2度
  • 半音1つ全音1つ 短3度
  • 全音2つ 長3度
  • 全音2つ半音1つ 完全4度
  • 全音3つ 増4度 ※ファとシの関係
  • 全音3つ 減5度 ※シとファの関係
  • 全音3つ半音1つ 完全5度
  • 全音4つ 短6度
  • 全音4つ半音1つ 長6度
  • 全音5つ 短7度
  • 全音5つ半音1つ 長7度
  • 全音6つ 完全8度


 ミを基準に数えるとミとファは半音1つの短2度。ミとソは半音3つ(全音1つと半音1つ)の短3度。ミとラは、半音5つ(全音2と半音1つ)の完全4度。ミとシは半音7つ(全音3つと半音1つ)の完全5度。ミとドは半音8つ(全音4つ)の短6度。ミとレは半音10つ(全音5つ)の短7度。


 4度と5度と8度だけは長短がいらない関係が続きそうだね。


 まだまたやってみる。


 レを基準に数えるとレとミは全音1つの長2度。レとファは半音3つ(全音1つと半音1つ)の短3度。レとソは、半音5つ(全音2と半音1つ)の完全4度。レとラは半音7つ(全音3つと半音1つ)の完全5度。レとシは半音9つ(全音4つ半音1つ)の長6度。レとドは半音10つ(全音5つ)の短7度。


 もうちょいやってみる


 ファを基準に数えるとファとソは全音1つの長2度。ファとラは半音4つ(全音2つ)の長3度。ファとシは半音6つ(全音3)の増4度。ファとドは半音7つ(全音3つと半音1つ)の完全5度。ファとレは半音9つ(全音4つと半音1つ)の長6度。ファとミは半音10つ(全音5つ)の長7度。


 ソを基準に数えるとソとラは全音1つの長2度。ソとシは半音4つ(全音2つ)の長3度。ソとドは、半音5つ(全音2と半音1つ)の完全4度。ソとレは半音7つ(全音3つと半音1つ)の完全5度。ソとミは半音9つ(全音4つと半音1つ)の長6度。ソとファは半音10つ(全音5つ)の短7度。


 ラを基準に数えるとラとシは全音1つの長2度。ラとドは半音3つ(全音1つと半音1つ)の短3度。ラとレは、半音5つ(全音2と半音1つ)の完全4度。ラとミは半音7つ(全音3つと半音1つ)の完全5度。ラとファは半音8つ(全音4つ)の短6度。ラとソは半音10つ(全音5つ)の短7度。


 シを基準に数えるとシとドは半音1つの短2度。シとレは半音3つ(全音1つと半音1つ)の短3度。シとミは、半音5つ(全音2と半音1つ)の完全4度。シとファは半音6つ(全音3つ)の減5度。シとソは半音8つ(全音4つ)の短6度。シとラは半音10つ(全音5つ)の短7度。


 こんな感じで、数えます。


 このような関係のなかでさらに#やbがついた音符と音程の距離をみるときは基準側に#b、比較対象側に#bがついて半音広がれば増2or3or6or7度なるし、基準側に#bかつ比較対象側に#bがついて全音分広がれば重増2or3or6or7度になる。基準側に#b、比較対象側に#bがついて半音縮まれば減2or3or6or7度なるし、基準側に#bかつ比較対象側に#bがついて全音縮まれば重減2or3or6or7度になる。

 

4和音メジャーセブンス □M7, □maj7

 ドミソシがメジャー4和音です。メジャーセブンスと言います。4つ目の音が長7度の関係にあるので、そう呼ばれます。この時のM7やmaj7と書くMやmajは省略できません。単に7と書いてしまうと違うコードになり、Cメジャーの3和音に短7度がのったものを表してしまいます。つまりドミソシ♭の構成をさしてしまいます。


CM7 CM C7.png


■汎用系

C Maj7 Chord(C, E, G, B)[C, G, B, E, G]

+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+---+-E-+---+-|-+  B 2 小指
+---+---+-B-+-|-+  G 3 中指
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3


※バレーをしっかり押さえつつ、中指、薬指、小指でVのカタチができるように押さえます。人差し指の先端の方がコードの性質を保つのには、大事です。しっかり押さえれない人は、意識してみるといいかも。いや全部押さえれる方がいいに決まってるんだけどね。


C Maj7 Chord(C, E, G, B)[C, G, B, E, G, C]

+---+---+---+-C-+x E 1 人差指 R
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+-E-+-|-+  G 3 薬指
+---+---+-B-+-|-+  D 4 中指
+---+-G-+---+-|-+x A 5 小指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9   8


※最初に記事を書いたときは勘違いして難しいフォームを記載していましたが、こうでしたね。


C Maj7 Chord(C, E, G, B)[C, G, B, E, G, C]

+---+---+---+-B-+  E 1 人差指 R
+---+---+-G-+---+  B 2 中指
+---+-E-+---+---+  G 3 薬指
+-C-+---+---+---+  D 4 小指
+---+---+---+---+x A 5 
+---+---+---+---+x E 6 
  10  9   8   7


※こっちもよく使われると思います。ちょっと小指がピーンってなりますけど。


■専用系

C Maj7 Chord(C, E, G, B)[C, E, G, B, E]

+---+---+---+---+o E 1 人差指
+---+---+---+---+o B 2 小指
+---+---+---+---+o G 3 中指
+---+---+-E-+---+  D 4 薬指
+---+-C-+---+---+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  4   3   2   1

 

4和音マイナーセブンス □m7, □m7

 ラドミソがマイナー4和音です。マイナーセブンスと言います。4つ目の音も短7度の関係にあります。


Cm7 Am7 CM7 C7.png


C m7 Chord(C, Eb, G, Bb)[C, G, B, E, G]

+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+---+---+-Eb+-|-+  B 2 小指
+---+---+---+-Bb+  G 3 中指
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3


※マイナーコードのカタチから中指を外すだけでマイナーセブンスになります。


C m7 Chord(C, Eb, G, Bb)[C, B, E, G]

+---+---+---+-C-+  E 1 人差指 R
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+---+-Eb+  G 3 人差指
+---+---+---+-Bb+  D 4 人差指
+---+-G-+---+-|-+  A 5 薬指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9   8


※マイナーコードのときのフォームから小指を離すだけで、マイナーセブンスになります。

 

4和音の短長3度 完全5度 短長7度を基本としたものがしっくりくる

 作曲においては、Cキー(ドレミファソラシの音階をもつキー)でドミソシ、レファラド、ミソシレ、ファラドミ、ソシレファ、ラドミソ、(シレファラだけは例外、どのキーでもです)のように半音記号を使わないで表すコードが一番しっくりくるようにできています。世の中に出回っている曲のほとんどは、実はこの組み合わせを守っています。このコードを解き明かすと、以下の図のようになっていることがわかります。


DegreeCode.png


 と上記のようなコードになります。一箇所間違えてます。F7じゃなくてG7でしたね。画像はなおすの面倒なのでこのままかな。Cの場合はC, D, E, F, G, A, Bですが、他のキーでもつかえるようにI, II, III, IV, V, VI, VIIを当てはめてディグリーコードと呼びます。IM7, IIm7, IIIm7, IVM7, V7, VIm7, VIIm7b5(まだ記事では登場してませんが、マイナーセブンスフラットファイブという名前) となります。I, IV, VはメジャーコードでII, III, VI, VIIはマイナーコードになります。VIIは響きが複雑なので、あまり登場しないのが普通です。なんなら無視してもいいくらいです。VIIはアクセントに使ってみる実験的な曲と言えるでしょう。


 既存の曲のバンドスコアなどをお持ちなら確かめてみると良いでしょう。キーが何かを調べて、そのキーに対する度数毎の音階を定め、その度数がII、III、VIにあたる部分がマイナーコードにI、IV、Vがメジャーコードになっている部分が沢山みつかるはずです。


キーは

  • C Major:C, D, E, F, G, A, B
  • A Minor:A, B, C, D, E, F, G


を基準にキーを5度づつあげ下げすると音階に#やbが増えたりしていきます。キーを5度あげると#が一つ増えます。キーを5度づづ下げていくとbが増えます。やってみましょう。まずは基準のCメジャーキーから5度づつ上げていきます。5番目の音から始まるように変えていくだけです。末尾の音に#が増えます。


  • G Major:G, A, B, C, D, E, F#
  • E Minor:E, F#,G, A, B, C, D


  • D Major:D, E, F#, G, A, B, C#
  • B Minor:B, C#, D, E, F#, G, A


ようするに2度あげると、#が2つ増えるともいえます。


  • A Major:A, B, C#, D, E, F#, G#
  • F# Minor:F#, G#, A, B, C#, D, E


  • E Major:E, F#, G#, A, B, C#, D#
  • C# Minor:C#, D#, E, F#, G#, A, B


  • B Major:B, C#, D#, E, F#, G#, A#
  • G# Minor:G#, A#, B, C#, D#, E, F#


  • F# Major:F#, G#, A#, B, C#, D#, E#
  • D# Minor:D#, E#, F#, G#, A#, B, C#


では、ここからはCのキーから5度づつ下げていきましょう。後ろから4番目が5度にあたりますから、それを先頭にして、ミとファの間にあたる部分で半音だけあがるようにしたいので、前から4つめにbをつけていきます。


  • F Major:F, G, A, Bb, C, D, E
  • D Minor:D, E, F, G, A, Bb, C


  • Bb Major:Bb, C, D, Eb, F, G, A
  • G Minor:G, A, Bb, C, D, Eb, F


  • Eb Major:Eb, F, G, Ab, Bb, C, D
  • C Minor:C, D, Eb, F, G, Ab, Bb


  • Ab Major:Ab, Bb, C, Db, Eb, F, G
  • F Minor:F, G, Ab, Bb, C, Db, Eb


  • Db Major:Db, Eb, F, Gb, Ab, Bb, C
  • Bb Minor:Bb, C, Db, Eb, F, Gb, Ab


 しっくりくるだけなので、別に無視してもいいですけど、しっくりきちゃいますから、無視して作ってても、いいなと当てはめてみたら結局この理論どおりに伴奏をつけっちゃってたりします。キーの音階には無い半音をメロディーで使った場合なんかには、メジャーとマイナーの法則をテレコにした伴奏がしっくりきっちゃったりします。もちろんルート音がキーの音階にない半音をいれたコードもしっくりくる音としてありえます。


 この法則からはなかなか逃れられない。メロディーのはじめの音やよく使われている音が伴奏のルート音とで一致したコードとはしっくりきます。伴奏を作ってからメロディーを考えると伴奏のルート音をよく使うメロディーに寄って行きます。メジャーとマイナーだけは守って、セブンスコードにするなどコードに厚みを持たせたりする工夫をいれていくとこれまたしっくり来たりします。


 またキーの音から始まるメロディーがキーの音で終わるメロディーなどはさらにしっくりきますし、その途中に完全五度を通過したりするのもよく使われます。暗い方がマイナーキーになりますので、どこの音を起点に始まるかだけで、メジャーキーっぽくてもVIの音から始まって終わるような部分が随所にみられると、マイナーキーよりにもなったりしますし、その逆にもなりえます。メロディーがキーからみて、4度や7度にあたる音をぬいて作ると形になりやすく、ときどき4と7のチカラを借りたりする考え方とかがちょうどよかったりします。音にはしっくりきやすい奴らが法則通り待ち構えています。


 ドレミファソラシのメジャーに対して、ラシドレミファソのマイナーで構成音は共通です。どこからはじまってどこで終わるかが明るい暗いの印象を変えます。フレーズごとにいったり来たりすることもあっていいと思います。あまりごちゃごちゃしすぎると、何が言いたいのかわからなくなるところは、このwikiの記事のようになりがちです。


 しっくりくる法則(いわゆる音楽理論)にとらわれずにカタを破って、いかに新しいしっくりを見つけるかという部分も醍醐味であったりはします。ベース音は伴奏のルート音を基本に、そのまわりで、装飾していくのが良い感じになりやすいです。ベース音がルート音と違うものしか押さえない場合は分数コードの状態になりますのでコード名+ベース音やコード名/ベース音のようにコード表記をすることがあります。伴奏に低い音が演奏の中に入り込むときは、ルート音との関係性にかなり影響を与えます。


 最後に、しっくりくる音がわかったところで作曲のポイントを書いておきます。曲は繰り返しがあったほうが記憶に残りやすく、曲自体の良さが伝わりやすいです。まったく同じ繰り返しでなくても似ている旋律が繰り返されたりするのも良いです。だらだらと新しいメロディーを次々と提示されても、曲の良さというものはなかなか感じられません。繰り返される旋律のないヒット曲はないと言っても過言ではないでしょう。クラシックも同じ旋律をなんども繰り返される曲ばかりです。いちどしか使われない旋律でよい調べはここぞというところで提示します。サビは音程全体が高くなるのが通常です。もりあがりとはそういうものです。いままでのヒット曲が示した良い曲の構造というものは、しっかりと学ぶ姿勢があってもよいと思います。そのうえで新しい世界を切り開いていくと良いと思います。


 だいぶしっくりくるコードについて、記事を書いてしまいましたが、この記事は、曲作りに使うコードの厚みの部分を知るためにありますので、更にコードを紹介していきます。

 

4和音セブンス □7

 メジャーセブンスの4つ目の音が短7度になっている関係です。メジャーセブンスより記法はスッキリとした表現ですが、より複雑な響きのコードです。


C7.png


■汎用系

C 7 Chord(C, E, G, Bb)[C, G, Bb, E, G]

+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+---+-E-+---+-|-+  B 2 小指
+---+---+---+-Bb+  G 3 人差指
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指or中指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3


※C Maj7からだと中指を離すだけだし、C Majからだと薬指を離すだけというフォームです。前後のフォームによって押さえる指のカタチは変わるでしょう。


C 7 Chord(C, E, G, Bb)[C, G, Bb, E, G, C]

+---+---+---+-C-+  E 1 人差指 R
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+-E-+-|-+  G 3 中指
+---+---+---+-Bb+  D 4 
+---+-G-+---+-|-+  A 5 薬指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9   8


※Cメジャーコードから小指を離すだけでC7のコードになります。


■専用系

C 7 Chord(C, E, (G), Bb)[C, E, Bb, C, E]

+---+---+---+---+o E 1 
+---+---+---+-C-+  B 2 人差指 R
+---+-Bb+---+---+  G 3 小指
+---+---+-E-+---+  D 4 中指
+---+-C-+---+---+  A 5 薬指 R
+---+---+---+---+x E 6
  4   3   2   1


※C Majの専用系から小指を3弦3フレットに落とすだけです。5度を省略した形ですが響きはあまりかわりません。このカタチで1弦を弾かなければ、12音階全部いけるので汎用性が生じます。省略系ですけど。


G 7 Chord(G, B, D, F)[G, B, D, G, B, E]

+---+---+---+-F-+  E 1 人差指
+---+---+---+---+o B 2 
+---+---+---+---+o G 3 
+---+---+---+---+o D 4 
+---+---+-B-+---+  A 5 中指
+---+-G-+---+---+  E 6 薬指 R
  4   3   2   1

 

2和音フィフス □5th(ギター演奏用語ではパワーコード)

 フィフスはメジャーでもマイナーでもない完全5度をもつコードです。ギターでは歪みによって得られる力強いサウンドでパワーコードと呼ばれます。ほかの楽器でも同じ狙いであれば、パワーコードと呼ばれることはあるそうです。専門用語にも近いものですが、明確には言い切れません。


 少し前に音の間隔を数えた時にファとシ、シとファは増4度だったり、減5度の関係にあったことを思い出して下さい。単純に5度の状態で横にずらしても楽曲の中では気持ちいい音階にはなりません。ファとシ(IV-VII)、シとファ(VII-IV)にあたる部分では、半音狭めた方が気持ちいい響きであることに注意が必要です。完全5度にたよりすぎると痛い目をみます。ん、これ気持ち悪いな?っていう感性はあったほうがいいと思いますね。わかった上で使う分にはなんでもありなんで、好きなようにしてよいのです。


C5th PowerChord.png


■汎用系

C 5 Chord(C, E, G, Bb)[C, G, Bb, E, G]

+---+---+---+---+x E 1 
+---+---+---+---+x B 2 
+---+---+---+---+x G 3 
+---+-G-+---+---+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3


※C 5 は回転系もあるので、たくさんの場所で作れます。


C 5 Chord(C, E, G, Bb)[C, G, Bb, E, G, C]

+---+---+---+---+x E 1 
+---+---+---+---+x B 2 
+---+---+---+---+x G 3 
+---+---+---+---+x D 4 
+---+-G-+---+---+  A 5 薬指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9   8


※C 5 は単純で回転系もあるので、たくさんのポジション・場所で作れますが、汎用系の中から導き出した2つを紹介しました。曲の中でもスライドさせて一拍単位で音程を変化させる使い方もよくしますが、先ほど記述したとおり増4度と減5度の存在に気をつける必要があります。

 

3和音オーギュメント □aug

 オーギュメントはメジャーコードの完全5度を増5度に置き換えたものです。CaugならC, E, G#で構成されます。


Caug.png


■汎用系

C aug Chord(C, E, G#)[G#, C, E, G#]

+---+---+-G#+---+  E 1 人差指
+---+-E-+---+---+  B 2 薬指
+---+-C-+---+---+  G 3 中指 R
+-G#+---+---+---+  D 4 小指
+---+---+---+---+x A 5 
+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3


※このあたりから、指のカタチが苦しいが素早くこのフォームを出せるようになると幅が広がります。


C aug Chord(C, E, G#)[C, C, E, G#]

+---+---+---+---+x E 1 
+---+---+-G#+---+  B 2 薬指
+---+---+-E-+---+  G 3 中指
+---+-C-+---+---+  D 4 小指 R
+---+---+---+---+x A 5 
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9   8


※どっちの型もつらいです。人差し指はバレーのように押さえるんだけど、5弦にはそっとふれるだけなので、おさえる塩梅がむずかしい。上の型の方がギュッって握れるのでやりやすいか?ひとそれぞれだろうけどどっちもできるといいよね。なんなら人差し指はなくても大丈夫だし。

 

3和音ディミニッシュト □dim

 ディミニッシュトはマイナーコードの完全5度を減5度に置き換えたものです。CdimならC, D#, Gbで構成されます。


 □dimは□mb5とも呼ぶことはできます。


Cdim.png


■汎用系

C aug Chord(C, Eb, Gb)[C, Gb, C, Eb]

+---+---+---+---+x E 1
+---+---+-Eb+---+  B 2 小指
+---+-C-+---+---+  G 3 中指 R
+---+---+-Gb+---+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 
+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3


※逆Vを作るような感じですね。3和音ですから問題ありませんが、近くにEb Gbがあつまっていないので、あまり弦をひけないです。中央の4弦を鳴らしましょう。


C aug Chord(C, Eb, Gb)[C, Eb, Gb]

+---+---+---+---+x E 1 
+---+---+---+-Gb+  B 2 人差指
+---+---+-Eb+---+  G 3 薬指
+---+---+---+---+x D 4 
+---+---+---+---+x A 5 
+---+---+-C-+---+  E 6 中指 R
  10  9   8   7


※いままで、8~10フレットあたりで弾いていましたが、手前の7フレットが登場です。かなり苦しいことがわかりますね。

 

3和音サスペンディッド2/4 □sus2/□sus4

 サスペンディド2はメジャーコードやマイナーコードの第2音を長2度に置き換えたものです。Csus2ならC, D, Gで構成されます。長2度は長9度と同じなのでsus2はナインスと言うコードに近い事になりまして、3度と7度を引かないアドナインスということでadd9(ormit3)でもあると言えます。なのでsus2というコード表現がadd9であるなら一度も登場しない表現にもなります。そういう意味であまり見かけないコードとも言えます。


 サスペンディド4はメジャーコードやマイナーコードの第2音を長4度に置き換えたものです。Csus4ならC, F, Gで構成されます。


Csus2 Csus4.png


先に利用頻度の高いsus4からギターのコードフォームを示します。


■汎用系

C sus4 Chord(C, F, G)[C, G, C, F, G]

+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+-F-+---+---+-|-+  B 2 小指
+---+-C-+---+-|-+  G 3 中指
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3


※メジャーコードの小指を一つ外側に移動させるだけです。ちょっと小指が痛いけど、ここちよい痛さです。


C sus4 Chord(C, F, G)[C, B, E, G]

+---+---+---+-C-+  E 1 人差指 R
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+-F-+---+-|-+  G 3 小指
+---+-C-+---+-|-+  D 4 薬指 R
+---+-G-+---+-|-+  A 5 中指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9   8


※マイナーセブンスのカタチに小指を3弦に対して薬指と中指と同じフレットで押さえます。もうひとつの汎用系のメジャーのときのカタチを上に移動したようなフォームですね。覚えやすいと思います。


次に利用頻度の低いsus2のコードフォームを示します。


■汎用系

C sus2 Chord(C, D, G)[C, G, C, D, G]

+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+---+---+---+-D-+  B 2 人差指
+---+-C-+---+-|-+  G 3 小指 R
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3


※もうひとつの汎用マイナー型を一つ下に移動したようなフォームです。


C sus2 Chord(C, D, G)[C, D, G, C]

+---+---+---+---+x E 1 
+---+---+---+---+x B 2 
+---+---+---+-C-+  G 3 人差指 R
+---+---+---+-G-+  D 4 人差指
+---+---+---+-D-+  A 5 人差指
+-C-+---+---+---+  E 6 小指 R
  8   7   6   5


※だいぶ奥まったところのポジションを活用します。汎用型の原型とはだいぶ遠い感じがします。


■専用系

G sus4 Chord(G, C, D)[G, D, G, C, G]

+---+-G-+---+---+  E 1 小指 R
+---+---+---+-C-+  B 2 人差指
+---+---+---+---+o G 3 R
+---+---+---+---+o D 4 
+---+---+---+---+x A 5 中指で軽く触る
+---+-G-+---+---+  E 6 薬指
  4   3   2   1


※Gメジャーの専用系カタチに2弦1フレットを人差し指で押さえる感じですね。中指は軽く触ってミュートして音が鳴らないようにします。綺麗なsus4にするには触らない方がいい響きになります。

 

5和音メジャーナインス/マイナーナインス/ナインス □maj9/□m9/□9

 メジャーナインスは□maj9で□maj7に長9度を追加した5和音(C, E, G, B, D(ド, ミ, ソ, シ, レ))です。


 マイナーナインスは□m9で□m7に長9度を追加した5和音(C, Eb, G, Bb, D(ド, ミb, ソ, シb, レ))。


 ナインスは□9で□7に長9度を追加した5和音(C, E, G, Bb, D(ド, ミ, ソ, シb, レ))です。


□maj9は□maj7add9/□m9は□m7add9/□9は□7add9と同じです。


Cmaj9 Cm9 C9.png


■汎用系

C maj9(ormit3) Chord(C, (E), G, B, D)[C, G, B, D, G]

+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+---+---+---+-D-+  B 2 人差指
+---+---+-B-+-|-+  G 3 中指
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3


※こちらの汎用型を使うと3度が押さえれないです。響きはあんまり変わりません。省略してるだけあって押さえやすいです。


C maj9 Chord(C, E, G, B, D)[C, E, B, D, G, B]

+---+---+---+---+-B-+  E 1 人差指
+---+---+---+-G-+-|-+  B 2 中指
+---+---+---+---+-D-+  G 3 人差指
+---+---+-B-+---+-|-+  D 4 小指
+---+---+---+---+-E-+  A 5 薬指
+---+---+---+-C-+---+  E 6 人差指 R
  11  10  9   8   7


※こちらの汎用型を使うと3度が押さえれます。原型よりも奥まった7フレットを使いますし、複雑なフォームであることには変わりはありません。


C m9 Chord(C, Eb, (G), Bb, D)[C, G, B, D, G]

+---+---+---+---+x E 1 
+---+-D-+---+---+  B 2 小指
+---+-Bb+---+---+  G 3 薬指
+---+---+---+-Eb+  D 4 人指
+---+-C-+---+---+  A 5 中差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  4   3   2   1


※こちらの汎用型を使うと5度が押さえれないです。響きはあんまり変わりません。省略してるだけあって押さえやすいです。


C m9 Chord(C, Eb, G, Bb, D)[C, G, Bb, Eb, G, D]

+---+-D-+---+-|-+  E 1 小指
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+---+-Eb+  G 3 人差指
+---+---+---+-Bb+  D 4 人差指
+---+-G-+---+-|-+  A 5 中指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9   8


※こちらの汎用型を使うと5度が押さえれます。中指と小指で広げるようなイメージですね。


C 9 Chord(C, E, (G), Bb, D)[D, G, C, E, Bb]

+---+-Bb+---+---+x E 1 中指
+---+---+-E-+---+  B 2 人差指
+---+---+-C-+---+  G 3 人差指 R
+---+---+-G-+---+  D 4 人差指
+---+---+-D-+---+  A 5 人差指
+---+---+---+---+x E 6
  7   6   5   4


※バレープラス中指だけなのでシンプルですがナインスコードが鳴らせます。こういうのはうれしいですね。


C 9 Chord(C, E, G, Bb, D)[C, G, Bb, E, G, D]

+---+-D-+---+-|-+  E 1 小指
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+-E-+-|-+  G 3 中指
+---+---+---+-Bb+  D 4 人差指
+---+-G-+---+-|-+  A 5 薬指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9   8


※メジャーセブンスのVを広げたワイドV型ですね。

 

4和音マイナーセブンスフラットファイブ/セブンスフラットファイブ/メジャーセブンスフラットファイブ □m7b5(□7dim)/□7b5/□maj7b5

 マイナーセブンスフラットファイブは複雑なコード名称ですが、メジャーCキーのVIIにあたるBルートのときの4和音(シ, レ, ファ, ラ)にあたりますので、取り上げました。別名セブンスディミニッシュト、つまり□7dimとも呼ぶことができます。


 マイナーセブンスフラットファイブは□m7b5で□m7の3番目の音の完全5度を減5度(C, Eb, Gb, B, D(ド, ミb, ソb, シb))にしたものです。


 セブンスフラットファイブは□7b5で□7の3番目の音の完全5度を減5度(C, E, Gb, Bb(ド, ミ, ソb, シb))にしたものです。


 メジャーセブンスフラットファイブは□maj7b5で□maj7の3番目の音の完全5度を減5度(C, E, Gb, B(ド, ミ, ソb, シ))にしたものです。


Cm7b5 C7b5 Cmaj7b5.png

■汎用系


C m7b5 Chord(C, Eb, Gb, Bb)[D, Gb, Bb, Eb]

+---+---+---+---+x E 1 
+---+---+-Eb+-|-+  B 2 小指
+---+---+---+-Bb+  G 3 中指 R
+---+---+-Gb+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指
+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3


※シレファソとはちがって、同じ関係とはいえ巡り巡ってドミbソbシbですからね。変な音なわけですね。


C m7b5 Chord(C, Eb, Gb, Bb)[C, Bb, Eb, Gb]

+---+---+---+---+x E 1 
+---+---+---+-Gb+  B 2 人差指
+---+---+-Eb+---+  G 3 小指
+---+---+-Bb+---+  D 4 薬指
+---+---+---+---+x A 5 
+---+---+-C-+---+  E 6 中指 R
  10  9   8   7


※原型はほとんどないので覚えにくいですね。


C 7b5 Chord(C, E, Gb, Bb)[D, Gb, Bb, E]

+---+---+---+---+x E 1 
+---+-E-+---+---+  B 2 小指
+---+---+---+-Bb+  G 3 中指
+---+---+-Gb+---+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3


※m7b5の小指をひとつ外に移動させます。


C 7b5 Chord(C, Eb, Gb, Bb)[C, Bb, Eb, Gb]

+---+---+---+---+x E 1 
+---+---+---+-Gb+  B 2 人差指
+---+-E-+---+---+  G 3 小指
+---+---+-Bb+---+  D 4 薬指
+---+---+---+---+x A 5 
+---+---+-C-+---+  E 6 中指 R
  10  9   8   7


※原型はほとんどないので覚えにくいですね。


C maj7b5 Chord(C, E, Gb, B)[C, Gb, B, E]

+---+---+---+---+x E 1 
+---+-E-+---+---+  B 2 小指
+---+---+-B-+---+  G 3 中指
+---+---+-Gb+---+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3


※m7b5の小指をひとつ外に移動させます。


C maj7b5 Chord(C, E, Gb, B)[C, B, E, Gb]

+---+---+---+---+x E 1 
+---+---+---+-Gb+  B 2 人差指
+---+-E-+---+---+  G 3 小指
+---+-B-+---+---+  D 4 薬指
+---+---+---+---+x A 5 
+---+---+-C-+---+  E 6 中指 R
  10  9   8   7


※原型はほとんどないので覚えにくいですね。

 

4和音メジャーアドナインス/マイナーアドナインス □add9/□madd9

 ナインスは5和音ですが、3和音に9度の音を追加するコードもよく使われます。ギターで押さえやすいコードでもあるのが起因しているのではないかと思います。


 メジャーアドナインスは単にアドナインスとも呼び、□add9と表記します。メジャーコードの3和音に長9度を追加した(C, E, G, D(ド, ミ, ソ, レ))というものです。


 マイナーアドナインスは□madd9と表記します。マイナーコードの3和音に長9度を追加した(C, Eb, G, D(ド, ミb, ソ, レ))というものです。


Cadd9 Cmadd9.png


C add9(ormit3) Chord(C, (E), G, D)[C, G, C, D, G]

+---+---+---+-G-+  E 1 人差指
+---+---+---+-D-+  B 2 人差指
+---+-C-+---+-|-+  G 3 小指 R
+---+-G-+---+-|-+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3


※このカタチでは3度は押さえづらいので省略です。あまり響きは変わりません。


C add9 Chord(C, E, G, D)[C, B, D, G]

+---+---+---+---+x E 1 
+---+---+-G-+---+  B 2 小指
+---+---+---+-D-+  G 3 中指
+---+---+---+---+x D 4 
+---+---+---+-E-+  A 5 人差指
+---+---+-C-+---+  E 6 薬指 R
  10  9   8   7


C add9 Chord(C, E, G, D)[C, B, D, G]

+---+-D-+---+---+  E 1 小指
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+-E-+---+  G 3 中指
+---+-C-+---+---+  D 4 薬指 R
+---+---+---+---+x A 5 
+---+---+---+---+x E 6 
  11  10  9   8


※8フレット付近では2種類押さえやすいのがあります。管理人は後者が好きかな。


C madd9 Chord(C, Eb, G, D)[C, Eb, D, G]

+---+-G-+---+---+  E 1 小指
+---+-D-+---+---+  B 2 薬指
+---+---+---+---+x G 3 
+---+---+---+-Eb+  D 4 人差指
+---+-C-+---+---+  A 5 中指 R
+---+---+---+---+x E 6
  4   3   2   1


※綺麗に鳴らすのには結構きついフォームです。


C madd9 Chord(C, Eb, G, D)[C, Eb, G, D]

+---+-D-+---+---+  E 1 小指
+---+---+---+-G-+  B 2 人差指
+---+---+---+-Eb+  G 3 中指
+---+-C-+---+---+  D 4 薬指 R
+---+---+---+---+x A 5 
+---+---+---+---+x E 6 
  11  10  9   8


※こちらも一筋縄にはいかないフォームです。


■専用系

G add9 Chord(G, B, D, A)[G, B, D, A, B, G]

+---+-G-+---+---+  E 1 小指 R
+---+---+---+---+o B 2 
+---+---+-A-+---+  G 3 人差指
+---+---+---+---+o D 4 
+---+---+-B-+---+  A 5 中指
+---+-G-+---+---+  E 6 薬指 R
  4   3   2   1


※Gのメジャーの専用系フォームに人差し指で3弦2フレットを押さえるだけです。

 

4和音メジャーシックス/マイナーシックス □6/□m6

 シックスは4和音です。3和音に6度の音を追加するコードです。


 メジャーシックスは単にシックスとも呼び、□maj6あるいは□6と表記します。メジャーコードの3和音に長6度を追加した(C, E, G, A(ド, ミ, ソ, ラ))というものです。


 マイナーシックスと呼び、□m6と表記します。マイナーコードの3和音に長6度を追加した(C, Eb, G, A(ド, ミb, ソ, ラ))というものです。


C6 Cm6.png


■汎用系

C 6 Chord(C, E, G, A)[C, G, C, E, A]

+---+-A-+---+---+  E 1 薬指
+---+-E-+---+---+  B 2 薬指
+---+-C-+---+---+  G 3 薬指
+---+-G-+---+---+  D 4 薬指
+---+---+---+-C-+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  6   5   4   3


※薬指でのバレーを要求されるフォームです。でも、1弦で浮かせるスペシャルはいらないので、素人にもできるね。


C 6 Chord(C, E, G, A)[C, A, E, G]

+---+---+---+---+x E 1 
+---+---+-G-+---+  B 2 薬指
+---+-E-+---+---+  G 3 小指
+---+---+---+-A-+  D 4 人差指
+---+---+---+---+x A 5 
+---+---+-C-+---+  E 6 中指 R
  10  9   8   7


※複雑なフォームです。


C m6 Chord(C, Eb, G, A)[C, Eb, A, C, G]

+---+-G-+---+-|-+  E 1 小指
+---+---+---+-C-+  B 2 人差指 R
+---+---+-A-+-|-+  G 3 中指
+---+---+---+-Eb+  D 4 人差指
+---+-C-+---+---+  A 5 薬指 R
+---+---+---+---+x E 6
  4   3   2   1


※ワイドVを作るフォームですね。


C m6 Chord(C, Eb, G, A)[C, G, C, Eb, A, C]

+---+---+-C-+---+  E 1 人差 R
+-A-+---+-|-+---+  B 2 小指
+---+---+-Eb+---+  G 3 人差指
+-C-+---+-|-+---+  D 4 薬指 R
+-G-+---+-|-+---+x A 5 中指
+---+---+-C-+---+  E 6 人差指 R
  10  9   8   7


※マイナーコードに2弦10フレットを足したようなカタチですね。

 

5和音メジャーシックスアドナインス/マイナーシックスアドナインス □6add9/□m6add9

 シックスアドナインスは5和音です。シックス4和音に9度の音を追加するコードです。


 メジャーシックスアドナインスは単にシックスアドナインスとも呼び、□maj6add9あるいは□6add9と表記します。メジャーシックスコードの4和音に長9度を追加した(C, E, G, A, D(ド, ミ, ソ, ラ, レ))というものです。


 マイナーシックスアドナインスと呼び、□m6add9と表記します。マイナーシックスコードの4和音に長9度を追加した(C, Eb, G, A, D(ド, ミb, ソ, ラ, レ))というものです。


C6add9 Cm6add9.png

 

4和音シックスサスペンディッド4/4和音セブンスサスペンディッド4/5和音ナインスサスペンディッド4/5和音メジャーナインスサスペンディッド4 □6sus4/□7sus4/□9sus4/□maj9sus4

 ここまで学んだからこそ紹介できる。いろいろなコードからの派生を含むサスペンディド4をまとめました。


 シックスサスペンディッド4と呼び、□6sus4と表記します。サスペンディッド4に長6度を追加した(C, F, G, A(ド, ファ, ソ, ラ))というものです。


 セブンスサスペンディッド4と呼び、□7sus4と表記します。サスペンディッド4に短7度を追加した(C, F, G, Bb(ド, ファ, ソ, シb))というものです。


 ナインスサスペンディッド4と呼び、□9sus4と表記します。サスペンディッド4に短7度と長9度を追加した(C, F, G, Bb, D(ド, ファ, ソ, シb, レ))というものです。


 メジャーナインスサスペンディッド4と呼び、□maj9sus4と表記します。サスペンディッド4に長7度と長9度を追加した(C, F, G, B, D(ド, ファ, ソ, シ, レ))というものです。


Cargsus4 C6sus4 C7sus4 C9sus4 Cmaj9sus4.png


■汎用系

C 7sus4 Chord(C, F, G, Bb)[C, F, A, Bb, G]

+---+-G-+---+---+  E 1 小指
+---+---+---+---+x B 2 
+---+-Bb+---+---+  G 3 薬指
+---+-F-+---+---+  D 4 中指
+---+-C-+---+---+  A 5 人差指 R
+---+---+---+---+x E 6
  4   3   2   1


※元のフォームの5弦で押さえていた部分を離して、1弦の3フレットを小指で押さえる感じですね。バレーしていた部分はそれぞれの指で押さえないとだめですけどね。


C 7sus4 Chord(C, F, G, Bb)[C, G, Bb, F, Bb, C]

+---+---+---+-C-+  E 1 人差 R
+-Bb+---+---+-|-+  B 2 小指
+---+-F-+---+-|-+  G 3 薬指
+---+---+---+-Bb+  D 4 人差指
+---+-G-+---+-|-+x A 5 中指
+---+---+---+-C-+  E 6 人差指 R
  11  10  9   8


※セブンスコードに2弦11フレットへ小指を広げたようなカタチですね。

 

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