「AP過去問 令和6年度秋期 午前 問11」の版間の差分
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アは誤りです。FC(ファイバチャネル)は、TCP/IPの上位層として作られた規格ではありません。FCは主に高速で信頼性の高いストレージネットワーク(SAN)を構築するために設計された専用のプロトコルであり、TCP/ | アは誤りです。FC(ファイバチャネル)は、TCP/IPの上位層として作られた規格ではありません。FCは主に高速で信頼性の高いストレージネットワーク(SAN)を構築するために設計された専用のプロトコルであり、TCP/IPとは独立したものです。OSI参照モデルの物理層からアプリケーション層までを広くカバーするものです。FC-0層~FC-4層までがそれぞれの層に対応をもっています。 | ||
イは誤りです。FCの接続形態には、スイッチを使用したn対n接続(Fabricトポロジ)だけでなく、ポイントツーポイント接続やアービトレイティッドループ(Arbitrated Loop)といった他のトポロジも含まれます。 | イは誤りです。FCの接続形態には、スイッチを使用したn対n接続(Fabricトポロジ)だけでなく、ポイントツーポイント接続やアービトレイティッドループ(Arbitrated Loop)といった他のトポロジも含まれます。 | ||
ウは正しいです。FCでは、伝送媒体として電気ケーブル(銅線) | ウは正しいです。FCでは、伝送媒体として電気ケーブル(銅線)または光ケーブルのどちらも使用できます。光ケーブルが主流ですが、短距離接続では電気ケーブル(同軸ケーブル)が用いられることもあります。 | ||
エは誤りです。ファイバチャネルの物理層はパラレルSCSIではありません。FCは独自の物理層とプロトコルを持ちますが、上位層でSCSIプロトコルをエミュレートしてストレージアクセスを可能にします。 | エは誤りです。ファイバチャネルの物理層はパラレルSCSIではありません。FCは独自の物理層とプロトコルを持ちますが、上位層でSCSIプロトコルをエミュレートしてストレージアクセスを可能にします。 |
2024年11月26日 (火) 23:08時点における最新版
問11(問題文)
ストレージのインタフェースとして用いられるFC(ファイバチャネル)の特徴として、適切なものはどれか。
ア TCP/IPの上位層として作られた規格である。
イ 接続形態は、スイッチを用いたn対n接続に限られる。
ウ 伝送媒体には電気ケーブル又は光ケーブルを用いることができる。
エ 物理層としてパラレルSCSIを用いることができる。
回答・解説
アは誤りです。FC(ファイバチャネル)は、TCP/IPの上位層として作られた規格ではありません。FCは主に高速で信頼性の高いストレージネットワーク(SAN)を構築するために設計された専用のプロトコルであり、TCP/IPとは独立したものです。OSI参照モデルの物理層からアプリケーション層までを広くカバーするものです。FC-0層~FC-4層までがそれぞれの層に対応をもっています。
イは誤りです。FCの接続形態には、スイッチを使用したn対n接続(Fabricトポロジ)だけでなく、ポイントツーポイント接続やアービトレイティッドループ(Arbitrated Loop)といった他のトポロジも含まれます。
ウは正しいです。FCでは、伝送媒体として電気ケーブル(銅線)または光ケーブルのどちらも使用できます。光ケーブルが主流ですが、短距離接続では電気ケーブル(同軸ケーブル)が用いられることもあります。
エは誤りです。ファイバチャネルの物理層はパラレルSCSIではありません。FCは独自の物理層とプロトコルを持ちますが、上位層でSCSIプロトコルをエミュレートしてストレージアクセスを可能にします。
したがって
ウ
が答えです。