「AP過去問 令和7年度春期 午前 問28」の版間の差分
(ページの作成:「AP過去問 令和7年度春期 午前 問題に戻る AP過去問 令和7年度春期 午前 問27前の問題へ AP過去問 令和7年度春期 午前 問29次の問題へ =='''問28(問題文)'''== ア イ ウ エ =='''回答・解説'''== AP過去問 令和7年度春期 午前 問27前の問題へ AP過去問 令和7年度春期 午前 問29次の問題…」) |
編集の要約なし |
||
8行目: | 8行目: | ||
=='''問28(問題文)'''== | =='''問28(問題文)'''== | ||
和両立である関係RとSがある。 R∩S と等しいものはどれか。ここで、ーは差演算、∩は共通演算を表す。 | |||
ア | ア (RーS)ー(SーR) | ||
イ Rー(RーS) | |||
ウ Rー(SーR) | |||
エ Sー(RーS) | |||
=='''回答・解説'''== | =='''回答・解説'''== | ||
関係代数において、'''R∩S'''は、関係Rと関係Sの'''共通部分'''を意味します。つまり、'''R∩S'''は、'''R'''に存在し、かつ'''S'''にも存在するタプル(行)からなる関係です。 | |||
アは❌間違いです。'''(RーS)ー(SーR)''' | |||
:→不適切です。これは、Rにだけ存在しSに存在しないタプル(=RーS)から、Sにだけ存在しRに存在しないタプル(=SーR)を差し引いたものです。どちらも共通集合には含まれないため、'''R∩S'''とは一致しません。 | |||
イは✅正しいです。'''Rー(RーS)''' | |||
:→適切です。これは、関係Rから、'''RにだけあってSにない'''タプル(=RーS)を除いたものです。つまり、Rの中で、Sにも含まれているタプルだけが残るため、'''R∩S'''と一致します。 | |||
ウは❌間違いです。'''Rー(SーR)''' | |||
:→不適切です。'''SーR'''はSにだけ存在するタプルです。これをRから引いても、Rに存在し、かつSにも存在するもの(=共通部分)とは一致しません。例によっては一致することもありますが、常に一致するわけではありません。 | |||
エは❌間違いです。'''Sー(RーS)''' | |||
:→不適切です。この式は、Sから'''Rにだけあるタプル'''(=RーS)を除くものです。つまりSの中で、Rにも含まれているタプルを残す形になります。これ自体は'''S∩R'''と一致しますが、RとSが対称でない場合、定義上は'''R∩S'''と一致するとは言えません。しかし実質的に共通部分を表すものではあるため、形式的に一致しないだけで、意味的には同じとも考えられます。ただし、選択肢の中で明確に'''R∩S'''と同じ操作をしているのは'''イ'''です。 | |||
ベン図を描くと答えにたどり着きやすいです。ウとエは同じことを言っているので、違うってすぐわかりますね。アかイ。まぁこんだけ似た式があるんだったらイかなって思いやすいので、選択肢だけで答えれる選択肢プロなら答えれた可能性もあります。ベン図はぼちぼち作ってアップロードします。 | |||
2025年4月25日 (金) 19:47時点における版
AP過去問 令和7年度春期 午前 問27前の問題へ
AP過去問 令和7年度春期 午前 問29次の問題へ
問28(問題文)
和両立である関係RとSがある。 R∩S と等しいものはどれか。ここで、ーは差演算、∩は共通演算を表す。
ア (RーS)ー(SーR)
イ Rー(RーS)
ウ Rー(SーR)
エ Sー(RーS)
回答・解説
関係代数において、R∩Sは、関係Rと関係Sの共通部分を意味します。つまり、R∩Sは、Rに存在し、かつSにも存在するタプル(行)からなる関係です。
アは❌間違いです。(RーS)ー(SーR)
- →不適切です。これは、Rにだけ存在しSに存在しないタプル(=RーS)から、Sにだけ存在しRに存在しないタプル(=SーR)を差し引いたものです。どちらも共通集合には含まれないため、R∩Sとは一致しません。
イは✅正しいです。Rー(RーS)
- →適切です。これは、関係Rから、RにだけあってSにないタプル(=RーS)を除いたものです。つまり、Rの中で、Sにも含まれているタプルだけが残るため、R∩Sと一致します。
ウは❌間違いです。Rー(SーR)
- →不適切です。SーRはSにだけ存在するタプルです。これをRから引いても、Rに存在し、かつSにも存在するもの(=共通部分)とは一致しません。例によっては一致することもありますが、常に一致するわけではありません。
エは❌間違いです。Sー(RーS)
- →不適切です。この式は、SからRにだけあるタプル(=RーS)を除くものです。つまりSの中で、Rにも含まれているタプルを残す形になります。これ自体はS∩Rと一致しますが、RとSが対称でない場合、定義上はR∩Sと一致するとは言えません。しかし実質的に共通部分を表すものではあるため、形式的に一致しないだけで、意味的には同じとも考えられます。ただし、選択肢の中で明確にR∩Sと同じ操作をしているのはイです。
ベン図を描くと答えにたどり着きやすいです。ウとエは同じことを言っているので、違うってすぐわかりますね。アかイ。まぁこんだけ似た式があるんだったらイかなって思いやすいので、選択肢だけで答えれる選択肢プロなら答えれた可能性もあります。ベン図はぼちぼち作ってアップロードします。
AP過去問 令和7年度春期 午前 問27前の問題へ
AP過去問 令和7年度春期 午前 問29次の問題へ