「AP過去問 令和5年度秋期 午前 問22」の版間の差分

提供:yonewiki
(ページの作成:「AP過去問 令和6年度春期 午前 問題に戻る AP過去問 令和6年度春期 午前 問21前の問題へ AP過去問 令和6年度春期 午前 問23次の問題へ   =='''問22(問題文)'''==  図の論理回路において、S=1、R=1、X=0、Y=1のとき、Sを一旦0にした後、再び1に戻した。この操作を行った後のX、Yの値はどれか。 ア X=0、Y=0 イ…」)
 
 
(同じ利用者による、間の4版が非表示)
1行目: 1行目:
[[AP過去問 令和6年度春期 午前#問題|AP過去問 令和6年度春期 午前 問題]]に戻る
[[AP過去問 令和5年度秋期 午前#問題|AP過去問 令和5年度秋期 午前 問題]]に戻る


[[AP過去問 令和6年度春期 午前 問21]]前の問題へ
[[AP過去問 令和5年度秋期 午前 問21]]前の問題へ


[[AP過去問 令和6年度春期 午前 問23]]次の問題へ
[[AP過去問 令和5年度秋期 午前 問23]]次の問題へ


 
 
9行目: 9行目:
=='''問22(問題文)'''==
=='''問22(問題文)'''==
 図の論理回路において、S=1、R=1、X=0、Y=1のとき、Sを一旦0にした後、再び1に戻した。この操作を行った後のX、Yの値はどれか。
 図の論理回路において、S=1、R=1、X=0、Y=1のとき、Sを一旦0にした後、再び1に戻した。この操作を行った後のX、Yの値はどれか。
[[ファイル:AP R5 2Fall AMQ22 Fig1.png|400px||none|]]




22行目: 25行目:


=='''回答・解説'''==
=='''回答・解説'''==
 この回路は'''NAND型SRラッチ'''と呼ばれる論理回路です。基本的に2つのNANDゲートをクロス結合し、出力を互いに入力にフィードバックしています。
初期状態
S=1、R=1、X=0、Y=1 のとき、このラッチは'''リセット状態'''にあります。NANDラッチでは、
S=1、R=1:保持状態(現在の出力を維持)
S=0、R=1:セット
S=1、R=0:リセット
S=0、R=0:禁止状態(出力が不定)
となります。


操作の手順とその結果
最初は S=1、R=1、X=0、Y=1(保持)
Sを0に変更 → S=0、R=1 の状態にする
:→ 入力が(S=0、R=1)なので、これは'''セット'''操作です。
:→ 出力は X=1、Y=0 になります。
その後、Sを再び1に戻す → S=1、R=1
:→ 入力が(1、1)になったので、これは'''保持状態'''に戻ります。
:→ よって出力 X=1、Y=0 を維持します。
操作の後の出力は '''X=1、Y=0''' となります。
 したがって
<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #7fbfff 75%); font-weight:bold; ">
ウ</span>
 が答えです。
S=0、R=0を試すと混乱しますが、それ以外の値は安定して遷移しますので、試しに、順を追って、論理計算をすると上記のような結果に帰結することを確かめれます。やってみて下さい。


 
 


[[AP過去問 令和5年度秋期 午前 問21]]前の問題へ


[[AP過去問 令和6年度春期 午前 問21]]前の問題へ
[[AP過去問 令和5年度秋期 午前 問23]]次の問題へ
 
[[AP過去問 令和6年度春期 午前 問23]]次の問題へ


[[AP過去問 令和6年度春期 午前#問題|AP過去問 令和6年度春期 午前 問題]]に戻る
[[AP過去問 令和5年度秋期 午前#問題|AP過去問 令和5年度秋期 午前 問題]]に戻る

2025年4月17日 (木) 23:52時点における最新版

AP過去問 令和5年度秋期 午前 問題に戻る

AP過去問 令和5年度秋期 午前 問21前の問題へ

AP過去問 令和5年度秋期 午前 問23次の問題へ

 

問22(問題文)

 図の論理回路において、S=1、R=1、X=0、Y=1のとき、Sを一旦0にした後、再び1に戻した。この操作を行った後のX、Yの値はどれか。


AP R5 2Fall AMQ22 Fig1.png


ア X=0、Y=0

イ X=0、Y=1

ウ X=1、Y=0

エ X=1、Y=1

 

回答・解説

 この回路はNAND型SRラッチと呼ばれる論理回路です。基本的に2つのNANDゲートをクロス結合し、出力を互いに入力にフィードバックしています。

初期状態

S=1、R=1、X=0、Y=1 のとき、このラッチはリセット状態にあります。NANDラッチでは、

S=1、R=1:保持状態(現在の出力を維持)

S=0、R=1:セット

S=1、R=0:リセット

S=0、R=0:禁止状態(出力が不定)

となります。


操作の手順とその結果

最初は S=1、R=1、X=0、Y=1(保持)

Sを0に変更 → S=0、R=1 の状態にする

→ 入力が(S=0、R=1)なので、これはセット操作です。
→ 出力は X=1、Y=0 になります。

その後、Sを再び1に戻す → S=1、R=1

→ 入力が(1、1)になったので、これは保持状態に戻ります。
→ よって出力 X=1、Y=0 を維持します。

操作の後の出力は X=1、Y=0 となります。


 したがって



 が答えです。


S=0、R=0を試すと混乱しますが、それ以外の値は安定して遷移しますので、試しに、順を追って、論理計算をすると上記のような結果に帰結することを確かめれます。やってみて下さい。

 

AP過去問 令和5年度秋期 午前 問21前の問題へ

AP過去問 令和5年度秋期 午前 問23次の問題へ

AP過去問 令和5年度秋期 午前 問題に戻る