「AP過去問 令和5年度秋期 午前 問4」の版間の差分
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この図は、'''4×4のデータ(16ビット)'''に対して、行ごとに1ビット、列ごとに1ビットのパリティビットを追加したものです。 | |||
パリティビットは、各行および各列の合計が偶数(または奇数)になるように設定されています。図では合計が偶数になるように見えますので、偶数パリティです。 | |||
【訂正能力について】 | |||
このように、行・列にそれぞれパリティビットを付加する方式は、「2次元パリティ方式」と呼ばれます。 | |||
この方式では、 | |||
1ビット誤りが発生した場合、そのビットが含まれる行と列の両方のパリティチェックで異常が検出されます。 | |||
:→ 行と列の交点がエラー位置と分かるので、1ビットの誤りは特定して訂正が可能です。 | |||
2ビット以上の誤りが発生した場合、 | |||
:→ 訂正ができないことがあります(エラーの位置が特定できない、または複数候補になる)。 | |||
【結論】 | |||
図のような2次元パリティ方式で訂正可能なのは1ビットまでです。 | |||
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2025年4月16日 (水) 17:30時点における最新版
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問4(問題文)
図のように16ビットのデータを4×4の正方形状に並べ、行と列にパリティビットを付加することによって何ビットまでの誤りを訂正できるか。ここで、図の網掛け部分はパリティビットを表す。
ア 1
イ 2
ウ 3
エ 4
回答・解説
この図は、4×4のデータ(16ビット)に対して、行ごとに1ビット、列ごとに1ビットのパリティビットを追加したものです。 パリティビットは、各行および各列の合計が偶数(または奇数)になるように設定されています。図では合計が偶数になるように見えますので、偶数パリティです。
【訂正能力について】
このように、行・列にそれぞれパリティビットを付加する方式は、「2次元パリティ方式」と呼ばれます。
この方式では、
1ビット誤りが発生した場合、そのビットが含まれる行と列の両方のパリティチェックで異常が検出されます。
- → 行と列の交点がエラー位置と分かるので、1ビットの誤りは特定して訂正が可能です。
2ビット以上の誤りが発生した場合、
- → 訂正ができないことがあります(エラーの位置が特定できない、または複数候補になる)。
【結論】
図のような2次元パリティ方式で訂正可能なのは1ビットまでです。
したがって
ア
が答えです。
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