「AP過去問 令和6年度春期 午前 問61」の版間の差分

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=='''問61(問題文)'''==
=='''問61(問題文)'''==
 エンタープライズアーキテクチャの参照モデルのうち,BRM(Business Reference Model)として提供されるものはどれか。
 エンタープライズアーキテクチャの参照モデルのうち、BRM(Business Reference Model)として提供されるものはどれか。




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イ サービスコンポーネントを実際に活用するためのプラットフォームやテクノロジの標準仕様
イ サービスコンポーネントを実際に活用するためのプラットフォームやテクノロジの標準仕様


ウ 参照モデルの中で最も業務に近い階層として提供される,業務分類に従った業務体系及びシステム体系と各種業務モデル
ウ 参照モデルの中で最も業務に近い階層として提供される、業務分類に従った業務体系及びシステム体系と各種業務モデル


エ 組織間で共有される可能性の高い情報について,名称,定義及び各種属性を総体的に記述したモデル
エ 組織間で共有される可能性の高い情報について、名称、定義及び各種属性を総体的に記述したモデル


 
 


=='''回答・解説'''==
=='''回答・解説'''==
 BRM(Business Reference Model)は、エンタープライズアーキテクチャにおいて、最も業務に近い階層に位置し、業務やサービスの分類体系を示す参照モデルです。各種業務やその目的、機能などを体系的に整理し、業務プロセスと情報システムとの整合性を図ることを目的としています。


各選択肢の説明は以下のとおりです。
アは❌間違いです。アプリケーションサービスの分類体系は、'''SRM(Service Component Reference Model)'''に該当します。
イは❌間違いです。プラットフォームやテクノロジの標準仕様は、'''TRM(Technical Reference Model)'''に該当します。
ウは✅正しいです。業務分類に従った業務体系及びシステム体系を示すのは、'''BRM(Business Reference Model)'''です。
エは❌間違いです。情報の名称、定義、属性を示すのは、'''DRM(Data Reference Model)'''に該当します。
 したがって
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イ</span>
 が答えです。
◆ エンタープライズアーキテクチャの目的
*組織の業務プロセスの効率化や標準化
*IT資源の最適化
*システム間の整合性と再利用性の向上
*投資判断の明確化と経営との連携
「現状はどうなっているか(As-Is)」「将来どうありたいか(To-Be)」を明らかにし、そのギャップを埋めるための計画を立てるために使います。
◆ EAの基本的な4つの参照モデル
*BRM (Business Reference Model)
: → 業務体系モデル。業務内容や目的を分類。
*DRM (Data Reference Model)
: → データ体系モデル。情報資産の構造や定義を標準化。
*SRM (Service Component Reference Model)
: → アプリケーション(サービス)体系モデル。システム機能を部品的に整理。
*TRM (Technical Reference Model)
: → 技術体系モデル。ハードウェアやソフトウェア、ネットワークなど技術要素の標準を定義。


 
 

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問61(問題文)

 エンタープライズアーキテクチャの参照モデルのうち、BRM(Business Reference Model)として提供されるものはどれか。


ア アプリケーションサービスを機能的な観点から分類体系化したサービスコンポーネント

イ サービスコンポーネントを実際に活用するためのプラットフォームやテクノロジの標準仕様

ウ 参照モデルの中で最も業務に近い階層として提供される、業務分類に従った業務体系及びシステム体系と各種業務モデル

エ 組織間で共有される可能性の高い情報について、名称、定義及び各種属性を総体的に記述したモデル

 

回答・解説

 BRM(Business Reference Model)は、エンタープライズアーキテクチャにおいて、最も業務に近い階層に位置し、業務やサービスの分類体系を示す参照モデルです。各種業務やその目的、機能などを体系的に整理し、業務プロセスと情報システムとの整合性を図ることを目的としています。

各選択肢の説明は以下のとおりです。

アは❌間違いです。アプリケーションサービスの分類体系は、SRM(Service Component Reference Model)に該当します。

イは❌間違いです。プラットフォームやテクノロジの標準仕様は、TRM(Technical Reference Model)に該当します。

ウは✅正しいです。業務分類に従った業務体系及びシステム体系を示すのは、BRM(Business Reference Model)です。

エは❌間違いです。情報の名称、定義、属性を示すのは、DRM(Data Reference Model)に該当します。


 したがって



 が答えです。


◆ エンタープライズアーキテクチャの目的

  • 組織の業務プロセスの効率化や標準化
  • IT資源の最適化
  • システム間の整合性と再利用性の向上
  • 投資判断の明確化と経営との連携


「現状はどうなっているか(As-Is)」「将来どうありたいか(To-Be)」を明らかにし、そのギャップを埋めるための計画を立てるために使います。


◆ EAの基本的な4つの参照モデル

  • BRM (Business Reference Model)
 → 業務体系モデル。業務内容や目的を分類。
  • DRM (Data Reference Model)
 → データ体系モデル。情報資産の構造や定義を標準化。
  • SRM (Service Component Reference Model)
 → アプリケーション(サービス)体系モデル。システム機能を部品的に整理。
  • TRM (Technical Reference Model)
 → 技術体系モデル。ハードウェアやソフトウェア、ネットワークなど技術要素の標準を定義。

 


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