「AP過去問 令和6年度春期 午前 問27」の版間の差分
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トランザクションTはチェックポイント後にコミットしたが、その後にシステム障害が発生した。トランザクションTの更新内容をその終了直後の状態にするために用いられる復旧技法はどれか。ここで、トランザクションはWALプロトコルに従い、チェックポイントの他に、トランザクションログを利用する。 | |||
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=='''回答・解説'''== | =='''回答・解説'''== | ||
アは❌間違いです。2相ロック(Two-Phase Locking, 2PL)。これは トランザクションの同時実行制御のための技法 であり、復旧技法ではない。データの一貫性を保つために「ロック取得フェーズ」と「ロック解放フェーズ」を分ける方式。 | |||
イは❌間違いです。シャドウページ(Shadow Paging)。これは データベースの更新を別の領域に書き込み、最終的にページの切り替えで更新を確定する方式。トランザクションログを利用しないため、問題の前提(WALやチェックポイント)とは異なる。 | |||
ウは❌間違いです。ロールバック(UNDO)。未コミットのトランザクションを取り消すための技法。ここでは T はコミット済み なので、ロールバックの適用対象ではない。 | |||
エは✅正しいです。ロールフォワード(REDO)。チェックポイント後にコミットされたトランザクションの更新内容を再適用 する復旧技法。トランザクションログを使って、ディスク上のデータをトランザクションの終了直後の状態に戻す。WAL(Write-Ahead Logging)のルールにより、コミット前にログが書き込まれているため、ログをもとに再適用できる。 | |||
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2025年1月31日 (金) 01:44時点における最新版
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問27(問題文)
トランザクションTはチェックポイント後にコミットしたが、その後にシステム障害が発生した。トランザクションTの更新内容をその終了直後の状態にするために用いられる復旧技法はどれか。ここで、トランザクションはWALプロトコルに従い、チェックポイントの他に、トランザクションログを利用する。
ア 2相ロック
イ シャドウページ
ウ ロールバック
エ ロールフォワード
回答・解説
アは❌間違いです。2相ロック(Two-Phase Locking, 2PL)。これは トランザクションの同時実行制御のための技法 であり、復旧技法ではない。データの一貫性を保つために「ロック取得フェーズ」と「ロック解放フェーズ」を分ける方式。
イは❌間違いです。シャドウページ(Shadow Paging)。これは データベースの更新を別の領域に書き込み、最終的にページの切り替えで更新を確定する方式。トランザクションログを利用しないため、問題の前提(WALやチェックポイント)とは異なる。
ウは❌間違いです。ロールバック(UNDO)。未コミットのトランザクションを取り消すための技法。ここでは T はコミット済み なので、ロールバックの適用対象ではない。
エは✅正しいです。ロールフォワード(REDO)。チェックポイント後にコミットされたトランザクションの更新内容を再適用 する復旧技法。トランザクションログを使って、ディスク上のデータをトランザクションの終了直後の状態に戻す。WAL(Write-Ahead Logging)のルールにより、コミット前にログが書き込まれているため、ログをもとに再適用できる。
したがって、
エ
が答えです。
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